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鼻パッドはどこに当てるのが正解?

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今朝新調した眼鏡をお受け取りにいらしたお客様から、こんなご質問を頂きました。

 

「鼻パッドは鼻のどこに当てれば良いのですか?」

 

とお問合せ頂きました。答えを先に言えば、究極的な結論には誰も至っていないというか、

眼鏡士の中でも見解の相違は生じています。僕は今は疎遠になってしまいましたが、

 

一時期横田先生というフィッティングの先生にフィッティングのいろはを教えて

頂きました。そして今は眼鏡学校に通い吉原先生という先生にフィッティングを教わりました。

 

それ以外にもキャリア何十年という大先輩にも教わっていますが、この先輩は少し

先ほど挙げた二人の先生とは違った理論で教えてくれましたが、

 

実は横田先生と吉原先生の教え方は文言や使う道具には相違がありましたが、

根本的な考え方にはそれ程違いがないと僕は感じました。

 

それを鼻の根というか、鼻骨底部というか、何しろ鼻の骨の少し角度がついている

部分に鼻パッドを固定するという教わり方を僕は経験しました。

 

ところが、一般の方の認識は実際にはそこではなく、どちらかというと目頭の内側に当てたがる

人が多いように思います。原因は今までがそうだったから、そこに当てる事に慣れていて、

鼻骨底部で受けようとすると違和感が強い様です。

 

実際には、その目頭から横の部分は触ると多くの方はぶよぶよしています。ここには血管と神経が

集中していますので、強く当てると強い痛みを伴う事が多いのです。

 

でも、鼻パッドってどのメーカーもその鼻骨で受ける様に設計されているのでしょうか?

更にいえば、誰もが鼻骨の位置って同一でしょうか?

 

この二つの論点が存在します。

 

答えはどちらもNOです。

 

つまりフレームの形状とお顔の骨格形状は一致しない事が多いことを示唆しています。

 

では鼻骨底部が世間の平均より低い方は自分に合うフレームが無いという事でしょうか?

 

いえいえ、そんなことはありません、僕ら眼鏡屋は眼鏡を仕立てる事が仕事なのです。

では仕立てるって何でしょう?例えばスーツを仕立てる時に僕らは何をしますか?

フィッターは皆さんの身の丈等を採寸しますね、眼鏡も一緒です。

 

僕らは皆さんのお顔を眼で見て、脳内で3Dスキャンし、皆さんのお顔に合せて

フィッティングをするのです。この時に鼻パッドの位置を鼻骨底部が目頭より下にずれて

いれば、僕らは鼻パッドの位置を下に調整するのです。

 

ところが、ここに問題があります。フレームメーカーの多くはこの鼻骨の位置に合わせて

鼻パッドを上下(主に下)にずらす事を想定していないのです。ですから鼻パッドを

フレームに固定する針金の金具をクリングスと言いますが、そこにメッキをします。

 

その方が高級感がありますし、そこだけマスキングする何てのはコスト増要因で

そんな事をしても誰も喜ばないと思っています。

 

上級者は上手にすれば殆ど傷を付けずに調整できますが、僕は未だにそこをいじる時に

お客様に、大幅に形を変えたいのですが、多少メッキを傷つける可能性があります。

それでも良いですか?と確認してからいじる様にしています。

 

それが嫌だと言われれば傷が付かない範囲でいじる様にします。

 

このメッキの傷だけの問題だけでなく、もう一つは金属疲労の影響を考慮しなくては

いけません。クリングスに求められる性能としては一度ある程度の力を加えれば

一定の期間、その形状を維持できる可変性と硬度が必要です。

ですが金属の特性として形を変えられる、弾性と硬度は相反します。

 

ここに問題があるのです。多少たわむくらいの弾性がある素材の方が金属疲労の

影響を受けて折れにくい効果がありますが、ゆらゆらとたわんでいては、

鼻の決まった位置に固定出来ないデメリットがあるのです。

 

一方がちっと固定した素材では強い衝撃を受けた時に弾性が無いとポキッと折れてしまいます。

 

この間を狙ってメーカーも開発はしますが、一方、鼻骨の位置によって

上下にずらすことは想定していないのです。ですから、そのメッキの色ハゲと金属疲労の

対策にそれ程注力してこなかった経緯があるのです。その為、眼鏡士によって鼻パッドを

どこにもってくるか見解の相違があります。数万円のフレームに傷を付けたくないと

思えば極力クリングスをいじらない調整法を身につけるのです。

 

ですから消費者も鼻パッドの位置がどこが本来の位置で適正か?

という問いに答えられないのです。

 

この問題は皆さんが考える以上に難しく、解釈の余地があると思っていて

下さいね。少なくとも僕は、ぶよぶよした場所よりもカチッとした場所に

鼻パッドを持ってきたいと思っています。

 

ではまた明日。

 

 

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