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プリズムに対する誤解。

昨日は三部作~って言いきってみたわりに実は書ききれなくて

どうしても四部作になってしまったプリズムシリーズ、

 

今日はプリズムに関する誤解を解きたいと思います。

 

良く言われるのは

 

「プリズムをベースインに入れる(いわゆる外斜位を矯正する。)

と眼が開いて斜視になるよね?」

 

という僕に言わせれば「誤解」を解きたいと思います。

 

プリズムを入れると専門的に言えば基底と反対側に眼が動きます。

それは間違いない事実です。

 

基底とは皆さまに分かりやすくいえば厚みのある側だと思ってください。

 

ベースインに入れれば鼻側が厚くなるので鼻側が基底方向になり、

 

ベースアウトに入れれば耳側が厚くなるので耳側が基底方向になるのです。

 

ここまではついて来れますか?

 

僕は死亡時/気絶時に、人は99.9%外に眼が開くと説明してきました。

従って本来人は眼が外に開きやすい状態で、それを様々な輻輳という

寄り眼の力を使って遠方見る為には両目の目線で平行線を描き、

 

更に近方の対象物を見ようすれば更に寄り眼になって、

目的距離に応じて目線が三角形を描く。

 

そして目的距離が近くなればなる程に

 

その三角形の高さは低くなる。

 

イメージで言えばこんなところです。

 

そして遠方を見ている方にとって

 

ベースイン、外斜位を矯正すれば、1△(プリズムディオプター)当たり

目は0.25mm耳側、つまり基底と反対側に開きます。

 

これは事実です。

 

この0.25mmでも右目と左目の瞳孔間距離が広がることですら嫌だと

言われれば、返す言葉はありませんが、一体何人の方がこの1mm以下の

眼の位置の移動を目視で確認出来るのでしょう?

 

僕は皆無とは言いませんが、皆無に等しいとは言って良いと思っています。

 

そしてプリズムメガネを掛けていると斜視になる。

 

とか

 

延々とプリズムの必要量は増えていって最終的に斜視になる。

 

こう主張する人が一定数いらっしゃるのですが、

僕はこれを誤解であり、都市伝説に等しいですよ。

と主張しているのです。

 

ただし先ほどご説明したように1△あたり0.25mm広がるのは

事実です。そしてややこしいのが、

 

実際にプリズムを入れると

 

一部融像除去眼位が

 

実際の眼位

 

に限りなく近づいていくのもこれまた事実なようです。

 

この一部融像除去眼位の測定値を斜位量だと定義すれば、

この一方的に斜位量は増えていくと主張する方々の見解は

正しかったという話になります。

 

ここで僕は

 

一部融像除去眼位という専門用語と

 

実際の眼位という酷く曖昧で、専門用語としても認知されていない

言葉を使いました。それは斜位量の測定に関して絶対的な

測定法が確立されていないという僕の私見に基づき、

 

一部融像除去眼位が斜位量ではない、

 

では完全に融像を除去した斜位の測定法が、

実際の眼位を表しているかといえば、それも違うと

「僕は」言っています。

 

ふ~む。

 

これは一般の方はついてこれない話になってきました。

ここは流し読みで結構です。でもここを避けて説明すると

猛烈な反論を食らうこと必至なのですね。

 

その為、少しボリュームを使います。

 

少し整理しましょう。

 

一部融像除去眼位が一部しか融像刺激を除去出来ていないのですから、

それが実際の斜位量全てを表している筈はありません。

 

この見解は議論の余地は無くご賛同頂ける話です。

 

では

 

完全に右目と左目の像を分離させた状態で斜位量を測定すれば

それが実際の斜位量全てを測定出来るのですか?

 

と聞かれれば、そうではない。

 

と僕は説明しています。

 

では僕が力説している。

 

一部融像除去眼位はプリズムを入れると実際の眼位に限りなく

近づいていくという説明は、実際の眼位とはどうやって測定しているのでしょう?

 

それを僕は片目を隠して、交互に隠す眼を交代させる

交互カバーテストというやり方で測定しています。

 

実際の眼の動きから、実際のプリズムディオプター量に

換算して測定しているのです。

 

それは

 

1△あたり0.25mm

 

従って

 

4△では1.00mm

 

になります。

 

両目で

 

①2.00mm動けば 8△

 

ただし、ここに潜伏しているずれがあるので、

 

目視での測定値に3△足した状態が実際の眼位になる事が

多いと説明してきました。

 

上記の①であれば

 

8△+3△=11△

 

11△が実際の眼位であると説明しているのです。

 

例えば

 

カバーテストでは11△だと測定出来た。

 

でも

 

斜位量の測定を

 

一部融像除去眼位で測定するとこの場合に

 

正位から11△まで

 

非常に多くの振れ幅が存在します。

 

例えば

 

ある日ある時に

 

3△と測定された30代の男性がいるとします。

 

この方に

 

2△のプリズムを入れて眼鏡を作成したとします。

 

その後快適にご使用いただき、

3年後にそろそろレンズが傷んできたからレンズ交換を

というご要望で来店されたとします。

 

そして斜位量を測定すると

 

多くのケースでカバーテストでの斜位量は11△

 

前回と同様の測定結果になります。

 

ですが一部融像除去眼位の斜位量は前回より増えている場合が多いのです。

 

例えばその測定結果が

 

3△→4△→5△と増えていく事が多いと僕は説明しています。

 

ただし、ここで区別しなくてはいけないのは

人の屈折異常量は、

 

第一次変動期→安定期→第二次変動期

 

という一生のバイオリズムが存在すると説明しましたが、

 

この変動期であれば、

 

近視が増えたり、減ったりする訳ですが、

近視が増える傾向であれば斜位量は減少し、

 

近視が減る第二次変動期であれば斜位量は増えていくと予想しますし、

実際にそういう傾向にあることが多いと言えます。

 

この放っておいても斜位量が増える時期にプリズムを入れて、

かつ近視であれば弱度化していれば、それはプリズムを

入れても入れなくても外斜位であれば斜位量は増えていきます。

 

これをプリズムを入れたからと斜位量が増えたと誤解しているケースも

きっとあるのでしょう。ここはしっかり分けて考える必要があります。

 

僕に言わせればカバーテストは何かの疾病が

無い限り安定期であれば比較的安定します。

 

ただし薬の服用で実際の眼位が変化する事は多々ありますので

 

疾病と薬の服用はしっかり被検者に確認する必要があります。

 

更に言えば、精神的に過度なストレスが発生すると

外斜位だった人が内斜位になったりドラスティックに変化することも

あることは指摘しておきます。心と眼も繋がっているという事ですね。

 

以上急遽四部作になったプリズムシリーズ。

 

今回は非常に難解になってしまいましたが、

 

プリズムを入れた=斜視になる。若しくは一方的に斜視量が増えていく。

 

そんな事例は少なくとも数千事例を見てきた僕からすれば

未経験だとは言いきりたいと思います。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

屈折異常の変動傾向

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