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違和感~その2~

http://opteria-glassias.jp/news01/592

 

上のリンクが昨日の記事、そして以下が昨日の続きです。

 

本当に違和感が嫌なら同じレンズ、同じ度数、そして同じ枠を使って、同じ眼鏡士が作る。
これがマストになります。でもそれではファッションアイテムとしていつも同じ眼鏡掛けなくては
いけないという我慢を強いる事になりますし、これでは眼鏡を文化にと僕はおもっているのですが、
眼鏡でお洒落を楽しみ、そして眼鏡を通して国民の暮らしを豊かにするという僕の思いは
実現出来ないのですね。

 

また今の眼鏡に不満が無いのなら、別に度を変える必要はない筈なのですが、

わざわざ高い眼鏡屋さんに来るという行為の裏に様々な消費者心理が隠されています。

 

例えば、

 

似合う眼鏡が量販店では見つからない。

 

例えば、

 

今の眼鏡だと遠くが良く見えない。
例えば、

 

今の眼鏡だと眼が疲れる。
この様に不満を抱え、ここならその不満を解消してくれるのではないか?
と期待してこられる方が多いのです。では僕としては、僕のやり方なら

こうするけど、その代わり「違和感」は覚悟してね。と念押しするのです。

 

だって現状を変えれば①~⑧までの違和感発生要因があるのですから、初めてお付き合いするお客様が
この①~⑧のどの要素に敏感に反応して違和感を感じているか、なんてことを作る前から把握するのは
至難の業ともいえます。

 

過去の歴史を振り返れば、僕ら眼鏡士は、この顧客の違和感という言葉と戦ってきた歴史があります。
お客様は神様なのだとしたら、僕らは顧客の違和感を払拭したいというニーズには応える必要があります。

その為に、本来は必要な乱視を弱くしたり、場合によっては乱視は違和感の要因であると決めつけ
積極的に乱視を入れなくしたり、そして僕のやり方ではプリズムという度数を入れる事が多いのですが、
そのプリズムなんて違和感の塊と結論付け、選択肢から除外してきたのです。

 

いわば検査理論は、違和感という言葉に負けて、いや負けているだけでなく言葉汚く言えば、
検査理論の発展は顧客の違和感という言葉にレイプされている感覚すらあります。
僕らは昨日より今日、今日より明日と技術レベルを上げたいと願い研鑽しますが、
新しい試みやチャレンジングな度数決定をしたいと思っても、顧客が一言、

 

「違和感があります。」

 

と言われてしまえば、僕らは何かしらの違和感解消の答えを出さなくてはいけません。
それは商売としての当たり前だと思うのです。ですからその消費者の感じた

違和感を否定するつもりも毛頭ありません。

 

でも僕は、そこで一回だけ食い下がります。

 

「今回はお客様のご不満を解消しようと狙い、度数を大幅に変えています。ですから
違和感があるのは基本当たり前で、それを嫌だと言うのなら、極力今の眼鏡の度数に
近づける事になります。それは今回新調する眼鏡によるプラスの効果を弱める事になるのです。
それでも良いですか?」

 

と問いかけるのです。すると大概の顧客は、

 

「そうか、それなら少し頑張ってみようかな?」

 

という様に考えを改めて頂けますが、それでも迷っている方には

 

「今回のこの違和感はいわば産みの苦しみです。そして僕の設定したこの慣らしの
ハードルを越えて頂ければご褒美が待っています。だからもしも僕が設定したこの
ハードルを越えてみようかな?と思えるのならトライしてください。」

 

と促します。

 

これでもやはり駄目だと言われた場合には、その妥協点を探る手順になるのです。

実際にうちのお店ではこの妥協点を探るステップも僕は楽しみながらやっていますし、
その為にはお客様のストレスに対する耐性の有無をチェックしながら度数決定しています。
簡単に言えば、ずぼらか神経質か、こんな所で、レンズの設計や度数の変更をさじ加減しているのです。

今回ももっと簡単に説明しようとおもっていましたが、いつもの様に長くなってしまいました。
僕はいつの日か、日本から世界に向けてジャパニーズスタンダードとも言える検査理論を
構築し、世界に発信したいという「夢」があります。そしてその夢を実現させるために
勿論僕は今以上に努力する必要がありますが、一方、顧客との信頼関係を築き、
二人三脚でトライアンドエラーを繰り返していく必要性も感じます。

 

その為に何より必要なのは、顧客の違和感に限らず眼鏡に対する正しい知識が
必用だと感じているのです。過去の歴史ではまるで逆でした。私に任せれば
大丈夫とレンズに対する知識を与えてこなかったのです。

 

この言葉も何度も使っていますが、いわば無知な顧客を大量に生み出したのが、
過去の日本の眼鏡業界、そして無知であるが故に安い眼鏡屋さんが出来たからと一気に、
日本の眼鏡業界は、専門店主流の時代から量販店がメインの業界に変化しました。
それによって得た物、失ったもの功罪ありますが、それもまた解説しなくてはいけませんね。

 

以前に他の眼科医の先生が、遠近両用レンズの詳細な説明は詳しくしない方が良いと
眼鏡屋さんに語っていたと僕は伝聞でききました、それはどういう事かというと
余計な知識を得る事で、レンズの歪みや違和感に過敏になってしまうから、
その説明はしない方が良いと言っていたそうです。

 

これはその方が良いケースも勿論あるけど、それよりも事前に違和感の心構えが
出来ていた方が、その違和感に耐えられると僕はおもうのです。実際に遠近の端の部分に
どこにもピントが合わない場所があるのですから、それを事前に聞いていない人は
下手をすればパニックを起こしますし、クレームの発生要因にもなるのです。

 

また、賢い消費者を業界全体で育む観点が必用だと僕はおもっていますから、
十把一絡げにして説明をしないという姿勢は中長期的な視点に立った時には
業界の発展を阻害すると僕はおもっています。これも以前のblogで何度も使っていた

 

賢明なる顧客が健全な業界を育む。

 

この言葉が大切でどうか僕だけでなく業界全体がその観点をもって頂けたらと思います。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

 

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