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レンズの皺

僕は仕事がら、あまりネクタイはしめないのですが、それでもYシャツは結構着ます。

その時に、皺ひとつないシャツを着ると普段だらだらな身も引き締まりますね。

 

布はアイロンかければ皺が取れます。

 

でもレンズって皺があるの?

 

って普通に思いません?先ずは皺がある事すら皆さんご存知ありませんよね?

では今日覚えましょう。

 

レンズの皺の事を歪み(ひず)と言います。

 

では歪みはどうやって発生するのでしょう?

またその皺はいつ発生するのでしょう?

 

こんな疑問が湧いてきます。

 

ではどうやって、から解説します。

 

フチなしのフレームで無ければ基本的にレンズの周りにはぐるっと一周何かで囲われています。

プラスティックであったり、金属であったり、時にナイロンの糸で囲われています。

 

その囲われている物がレンズと著しく形状が違う、若しくサイズがフレームよりもレンズの方が大きい。

またはフレームのカーブという曲率とヤゲンというレンズのカーブが合っていない事。

 

こんな時に、歪みは発生します。

 

では小さすぎるとどうなるのでしょう?

 

先ずは多少のガタが出ます。

 

更にレンズが小さいとレンズが外れやすくなります。

 

ここは私見ですが、僕は多少のガタが出ても、簡単に外れないのであれば、歪みの弊害を考慮すれば

きつすぎるよりも多少緩い方が良い。僕自身はこう考えています。勿論それが気になるという方が

以前は多かったのですが、最近は皆さんの理解度が深まったのか、多少のガタからクレームになる

件数は激減しました。大きく削ってガタが出ない方法の方が

手間も無いし、加工精度が低いと思って頂いて結構です。

 

僕はぎりぎりまで小さく削って、歪みとガタが、ゼロが理想だと思うのです。

 

ここまでは着いてこれますか?

 

では囲われていないフレーム、いわゆるフチなし(ツーポ―イントと呼ぶ方もいらっしゃいます。)

フチなしは歪まないのでしょうか?

 

実は歪みます。

 

それはねじ留めタイプのフチなしフレームです。最近ではsilhouetteさんやカズオカワサキさんの様に

樹脂パーツの摩擦で留めるという方法もあみ出されていますが、多くのフチなしフレームはネジで締め付けます。

 

この圧力でレンズは歪んでいます。

 

では歪むと何が悪いのでしょう?

 

実は、僕はこの質問を数多くの業界の有識者の方々にぶつけてきましたが、それに関して明確な

回答が得られたことは一度もないのです。もしもご存知な方がいらしたら教えてくださいね。

 

今日は、そんな知識不足な僕が体験したお店での一幕をご紹介したいと思います。

 

A様(仮称)とは、もう何年もお付き合いしています。

 

A様は遠くに調整された眼鏡と近く用と二本グラシアスで作って下さいました。

 

ですが、最近近く用を掛けると調子が悪く、掛けると肩こりが酷くなり、更に頑張って掛けていると

右手の手先が痺れてくる。

 

こういったご相談を受けていました。

 

僕が最初に思ったのは昨日のblogでお話したフィッティングが上手くいっていないのかな?

と思いましたし、A様も、締め付け感が酷く、おかしいと感じていたそうです。

 

昨日、A様は相談の為にご来店下さいました。

 

僕は、では一度フィッティングを一からし直してみますので、

それから二~三時間かけてみて様子をうかがってくださいと伝えました、

ですが、やはり三時間後に肩こりが酷いと仰られます。

 

A様は

 

「このフレームが悪いんだと思う、だから新調するか、このレンズを活かして

別のフレームに移し替えられませんか?」

 

と仰います。

 

僕は、原因が分からないのに新調を勧めたとして、それでも解決しなかったら

A様は二度とうちのお店に来てくれませんよね?それは困ります。ですから

安易に新調させたくない、と僕の考え伝えました。

 

そんなやり取りを15分程していると

 

(ハッ)

 

と閃きました。

 

(もしや、歪みでは?)

 

とそのフレームをお借りして歪み計にあててみました。

 

するともう一本の大丈夫と言われたフレームに入っているレンズも多少歪んでいましたが、

確かに、今回ご相談頂いているフレームに入っているレンズの方がより強く歪んでいます。

 

そこで僕は、手で再度大きさを調整してみました。

 

するとA様は、

 

「全然違う!!!」

 

と驚きの声を挙げてくださいました。

 

これだったのか~と僕は考えさせられました。

 

眼鏡を新調した時にレンズを枠に入れる作業の時は、確かに歪みをチェックしていますが、

先日調整にいらした時には、そのチェックを怠っていました。

 

本来なら、作成してから数年経てば、アセテートというプラステッィクの素材は乾燥し

縮んでいきます。それを考慮して再度削って小さくしなければいけなかったのです。

 

つまり、今回ご不満を抱いていたフレームのご不満の根本はレンズにあり、

加工精度が問題であったと言えます。

 

ですから、最初は歪みの無い状態でお渡ししても、再調整した時には

再度歪みをチェックするように、僕自身の認識をアップデートさせて頂きました。

 

う~ん、眼鏡って奥が深いし、歪みって意外と怖いでしょ?

 

昨日はアイポイント測定してる?

 

とお店に聞いたらしていないお店はビビるよ、ってお話しでしたが、

 

今日は、歪み計あてて加工してる?

 

って聞いたらもっとビビるかもよ。ってな話でした。

 

ではまた明日。

 

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