検査は眼科で、それとも眼鏡店でするのが正しいの?
2016/08/11
機能的なメガネを作る為に必ず通る道、視力測定及び、屈折異常量の測定、そして一部の眼科や眼鏡店で行われている視機能検査。
これらを本記事では簡易に検査と呼びますが、その検査はどこですれば高品質で機能的なメガネを作ることができるのか?
それを僕なりの意見であるとおことわりした上で解説しますね。
何故結論と言い切れないのでしょう?それはそこにお金が絡んでいるからです。利権の奪い合いと言い換えても良いでしょう。
つまりそれぞれの立場から皆が自分の方が優れているよ~と宣伝しているので、眼科や眼鏡店の数だけ主張や理屈が存在しているのが
現実だと僕は思っています。またその曖昧でグレーゾーンが存在する業界だからこそ、人それぞれの意見の食い違いが発生するのです。
でもそこに欠落している観点が消費者目線です。国民の福祉(幸せ)に貢献できるのはどんな仕組みですか?
この一点だけに着目し、理論を構築すれば自ずと答えは集約されるはずです。そんな俯瞰したような目線で業界を語れる人が
手前どもの業界に存在するのでしょうか?僕はそういった方とのご縁はいただいています。でもこんな怖い事情報発信したくとも
出来ないよね。といった方々が多いと思います。眼科を敵にまわしたくない。同業他社を刺激したくない。そんな理由があるかもしれませんね。
では僕は?僕は眼科とは一切かかわりがありません。処方箋をご提示いただいてそれ通りに作ってと言われれば勿論忠実に再現しようと
努力しますが、眼科とずぶずぶの関係があるわけではないので、別に好きな事をいえます。また同業他社を刺激云々という話ですが、
僕は基本、吉祥寺の眼鏡店とは競合していません。僕は自分なりの小さな小さな土俵を作って勝手にやっているだけ、だからです。
前置きが随分長くなってしまいましたが、自分の立場を明確にした方がより説得力があるのかな?と思ったので
少しだけ説明させて頂きました。
本題ですが、まず結論からいきます。
眼科か?
眼鏡店か?
この二択とするならば、そこに僕の答えはありません。
僕の答えは、眼科と眼鏡店は協力して国民の為に奉仕するべき。
こう思っています。何故か?眼科の方が知識量は豊富で安心、だから眼科で処方箋をだした方が良い、それが多くの方の常識で、
実際には、それは分かっていても面倒くさいから、眼鏡店で検査をしてメガネを作っている。それが消費者の多数だと思います。
僕は世間で知られるこの常識は全否定します。
そこには大きな間違いがあるからです。一つ一つ解説していきますね。
まずは眼科がメガネを作る為にする検査を屈折矯正と言います。良い眼鏡を仕立てる為にはこの屈折矯正業務に精通している必要があるのですが、
残念ながら多くの眼科はこの屈折矯正業務に精通していないのが現実で、眼鏡店からの応援の方が検査をしているケースもあります。
または、ドクターが検査せず、助手の方が検査しているケースもあるようですね。
何故でしょう?
ここは私見ですが、問題の根本は医療行政そのものにあります。つまり診療点数の配分が低すぎる為に眼科医がそこに注力しても儲からないだけでなく、
眼科クリニックの経営を圧迫するからです。つまり眼科で検査されれば安心、ではなく眼科の処方箋は怪しい、少なくとも僕はその程度に思って
見ています。では最初から眼鏡店に行けばいいじゃない?そうは簡単ではありません。
既に過去の記事で説明している通り、眼鏡業界のシェアは8割弱量販店が占めています。量販店には構造的な問題が存在するのは前述したとおりです。
繰り返しになりますが、簡易に言えばたくさん捌かないと事業が継続できない薄利多売のスタイルだからです。
では専門店に行けば安心?
一部のこだわりの専門店に行けば安心でしょう。でも万全ではありません。
何故か?
それは僕も含めて眼鏡店では視力低下の原因が特定できないからです。つまり視力が低下したのは近視が進行したからなのか、それとも何か
別の疾病が原因で視力低下しているのかの判別が一切できないからです。
だから僕は
まずは眼科に行き、まずは最近、遠くが(近くが)見えにくくなったのだけど、近視が(遠視が)進んだせいかな?
と相談に行ってください。
そしてそこでのポイントは処方箋は?と聞かれたら、信頼のおける眼鏡店とのコネクションがあるのなら、
「度数決定は信頼出来る眼鏡店を知っているので、そちらでしてもらうから、処方箋は不要です。」と答えてください。
ここで処方箋を出してもらうとその度数を眼鏡士の勝手な判断で変更することには違法になる可能性がある(解釈の余地もある)ので
眼鏡店は極力処方箋通りに作りたくなってしまうからです。ただしここは解説が必要で、
眼鏡士の勝手な判断で処方箋は変えるべきではないと僕も思いますが、一方眼科の治療法の選択の意思と患者の治療法の選択の自由とを
比較した場合には、明らかに患者側に選択の自由が勝つのです。例として適切かどうかは分かりませんが、癌になったからといっても
必ず放射線治療と抗がん剤を使用しなくてはいけない、そんな訳ではないですね。その患者の治療法選択の意思は尊重されるのです。
同様に、どういった度数でお客様の眼を守るかという観点からすれば、どちらが自分にとって利益になるかどうかの最終的な
判断はお客様(患者)がするべきです。ですから眼科での検査が簡易であまり信頼がおけないな、と思った方は是非眼鏡店をセカンドオピニオン
がわりに利用すればよいのです。そのうえで「ご自分で」あなたに(眼科に)任せた。こう言えばどこにも角がたたないでしょ?と思います。
まとめると
疾病の発見と治療、および視力低下の原因特定は眼科で、
その後の屈折矯正は信頼のおける眼鏡店とのつながりがあるのならその眼鏡店で、
近くに信頼のおける眼鏡店が無ければ、仕方がないのですが、眼科で処方箋をだしてもらう手もありでしょう。
どうか皆さまの視生活が快適でありますように、と願いこの記事を書いています。
では明日は度数決定を眼科でする場合のメリットとデメリット。こんな観点でご説明しますね。
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