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眼石祝応のBLOG

スーツやシャツを仕立てるように自分のサイズを知ろう。

2016/12/25

皆さんはオーダーでシャツやスーツ、そして靴を仕立てた事はありますか?

 

僕は靴はオーダーした経験はないのですが、スーツとシャツは昔、サラリーマンだった時には

仕立てていたことがあります。当時は自分の首回りとか、サイズは覚えていたのですが、

今では、そんな記憶はどこかに飛んで行ってしまいました。

 

それはともかく、では眼鏡を作るにあたって知っておくと良いサイズは何でしょう?

 

真っ先に思い浮かぶのは

 

瞳孔間距離。

 

これは皆さんの量の右眼の中心から左眼の中心までの距離です。

 

グラシアスのお客様の平均値は

 

1960年を境に3mm程度変化があります。また西に行く程PDが広い何て情報もありますので、

日本全国で見た時に別の数値が当てはまるのかもしれません。参考値である事を前提に男女別に列挙しますね。

 

1960年以前産まれ

 

男=68mm

 

女=65mm

 

1961年以降産まれ

 

男=65mm

 

女=62mm

 

この様に世代別で平均値が変動しているのがグラシアスの現状です。食も含めて生活スタイルが

欧米化した事で足はスラッと長くなり、硬い物を噛まなくなった顎は退化して細くなり、

顔幅も狭くなっているように思えるのですが、それにつれて瞳孔間距離も狭くなっている様です。

 

いかがですか?皆さんは平均値ですか?それよりも広いですか?え?自分の瞳孔間距離を

知らないですか?勿論知らない方が多数ですが、それでも知っておいて損はありません。

ですからご興味ある方はひいきにしているお店に問い合わせしてみてください。

 

一方、実際に眼鏡フレームのほうは、この平均値に沿って企画設計されているのでしょうか?

実は、実際にお店で日々触れているフレームたちを見かけると、上記の平均より幅広く設計

されている事が多いのです。これはどういう事でしょうか?

 

勿論メーカーさんにだって、僕の持っているデーターよりも分母の大きいデーターがある

筈なんです。でもそれでも広めに設定する。これはどんな要素が関係して広めに設定するのでしょう?

 

それは①顔幅であり、②トレンド、そして③美観としてみた場合に広めに設定した方が綺麗に見える事が

多い。以上の三点が複合的に絡み合って眼鏡のサイズが決定されるようです。

 

ここから難しくなりますね。顔幅(ガンプク)とは下記の写真の様な器具で測定できますが、

これは体重の変動でも多少変化しますが、体重程に変動の振れ幅は大きくないと言えます。

 

img_20212

 

この顔幅の設定が眼鏡のフィッティングには本当に大切であるという事をここ数年のセミナーで

あったり、今通っている眼鏡学校で学びました。実際にお店でこの器具を使って測定する事も

ありますが、実際には測定せずに感覚で合わせていく事が多いのです。

 

つまり解説すると、瞳孔間距離でピッタリに

合わせると顔幅には狭すぎる事が多いのだと理解してくださいね。

 

もしも自分の顔幅を知りたいなんて方は遠慮なくお声がけくださいね。顔幅大きくて合う眼鏡が見つからないなんて

方は是非QBRICKというブランドをお試しください。きっとご満足頂けると思うのです。

 

二つ目のトレンドは言葉の通りで、流行に応じてレンズの大きさが大きくなったり小さくなったり

その時期によって変化しています。眼鏡視力矯正器具であるだけなら、こんなトレンドは関係ありません。

視力矯正器具であり、ファッショアクセサリーであるからややこしくなっているのです。

 

三つめの美観なのですが、ここは文章での説明が難しいのです、フレーム選びのコツとも言えるの

ですが、機能はともかく美観だけの問題であれば、多少眼鏡のサイズ、ここではフレームピーディー(以下FPD)

についてご説明しますが、自分の瞳孔間距離(以下PD)よりもFPDの方が少し広い方が美しいと僕は思います。

逆にPDよりもFPDの方が狭くなっている状態はお世辞にも美しいとは言えないのです。

 

ですから、このFPDとPDの関係はしっかり知識を持って選べるようになると良いですね。

勿論僕らがフレーム選びをする時には、お客様の顔を見て

 

「だいたい〇〇mmかな?」

 

なんて予想してお似合いの眼鏡を探し、そして提案しています。

 

ただしややこしくしているのは美観100%で眼鏡を選らんでは、返って美観に加えて機能性まで損ねる方がいます。

それは強度の遠視と近視の方です。もしもご自分で度が強いと思っていいらっしゃる方は

先ほどの少し広めの方が美しく見えるという美観のくだりは忘れてください。

 

もしも強度の方であれば、FPDとPDは極力近似値になる事を狙って提案します。それをしないと

レンズは厚くなり、輪郭の段差は強くでて目がやけに小さく見えたり、逆に遠視の場合には大きく

見えたりします。つまりレンズの重さと見た目と両方に大きくFPDとPDの差が影響を与えると

思ってくださいね。

 

最後に昔は一つのデザインでスリーサイズなんて品ぞろえしているメーカーも少なくありませんでした。

今ほどに流行の変化のスピードが速くなく、その為、メーカーは一つモデルを開発すると数年間その

モデルを定番化して在庫出来ました。ですが今の眼鏡業界では、他の業界と同様に一気にトレンドが

変化します。ですからメーカーさんはリピート生産できなくなり、それでは型代が償却できずに

儲からなくなってしまったのです。ですから一型に集約していったのだと思います。

 

その為、今ではほとんど同一なデザインで複数のサイズを展開しているメーカーは少数派に

なってしまいました。そして人の骨格に合わせられる究極が弊店でも取り扱いのあるconcept Yという

brandです。

 

手前味噌ですが、僕のデザインするレチルドは、この流行の変化に挑んでいます。

基本は10年後も掛けられるデザインを意識して描いています。

 

このビジネスモデルが上手くいくと消費者としてもメリットがあります。

本当に気に入ったデザインであれば、そのモデルは10年、いや20年と使い続けたくなる

方もいらっしゃるでしょう。そういった方にも、もしも故障した場合にもアフターが

利くという大きなメリットがあるのです。

 

そしてこれはラビリンスというframe brandを手掛けるデザイナーさんの受け売りですが、

流行りを追わなければ廃れない。これを僕もモットーとして今後もデザインしていきたいと

思っています。

 

レチルドが定番化できるかどうかの成否は、勿論僕のデザイン力にかかっていますが、

少なくとも過去のモデル達はデビューして3年間はコンスタントにご支持頂いている様です。

 

では皆さん今日は少し長くなってしまいました。

 

また明日。

$RW3SYVS

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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