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眼石祝応のBLOG

網膜異常対応と間歇性外斜視

2017/02/19

今日のタイトルを見て、どうやって分かりやすく説明するかその難易度に

途方に暮れているプリズム次郎さんです。

 

はてさてどうしたもんか…。

 

まずは網膜異常対応についてなのですが、今日検査した方は生まれつき、

気が付くと眼が外に開いていたりしていた方でした。でも意識するとすっと

眼は内側に寄ってきます。この状態を間歇性外斜視といいますが、

 

ではこの間歇性外斜視を幼少期から、恒常的にその状態が存在することで

眼は特殊な機能を使う事があります。それは眼が多少開いた状態でも左右の像を捉え、

そして左右の眼で捉えた画像を脳みそが重ね合わせる事が出来るようになるのです。

人の体って本当に凄いですね。この状態を網膜の異常対応と言います。

 

原則、網膜異常対応の方は、斜視の手術であったり、

プリズムレンズはタブーとされています。

 

ただ、この方は間歇性なのです。たまに開いたり閉じたりを繰り返す眼でした。

ですから、一気にどんと外に開いた状態にはたまにしかならず、

常にちょっと外に開いていたのです。ですからそのずれをどんと消してしまうと

実は内斜位の様に測定されました。

 

ですからここから先は、さじ加減の調整になるのですが、

少しずつプリズムを加えていって、その異常対応している

対応点という物をみつけなくてはいけないのです。

 

それが難しいというより、手間がかかりました。また、この方の眼で

更に難しくしていたのは、上下のずれも潜伏している事でした。

水平のずれは48Dあったのですが、それを全部プリズムというレンズで

賄っている状態では基本無緊張になりますが、

 

その状態では、左目が下方、右目が上方にずれた状態で落ち着いて

いました。このずれは水平の矯正をある線以上入れると出てきますが、多少の

眼の緊張を残していれば、上下のずれは潜伏するのです。

 

この対処をどうするかは、今回迷いましたが、取り敢えず今回は、上下のずれに

ついては、今後の経過を見ながら矯正するしないの判断をしようと思っています。

 

ね?難しいでしょ?

 

でも今日一番言いたかった事は、斜視でお悩みの方で、

手術を検討している方は、この網膜の異常対応の有無を

しっかり見てくれる眼科医さんでないと眼の動きだけで判断しては失敗してしまい、

眼は動かないけど、でもダブって見えるなんて事も

ありうるという事をお伝えしたかったのです。

 

眼科医さんに、

 

「私って網膜は正常対応ですが、異常対応ですか?」

 

って聞くだけで、お医者様は、

 

「お、この方は結構しらべてるな。」

 

と思うはずです。中には、そんな質問で知ったかぶりするなら、

手術しないぞと脅すお医者様もいるかも(本当にいたみたい。(苦笑))

しれませんが、そんなこと言われても自分の眼を守るにはある程度勉強しておく

必用がありますもんね。

 

皆さまどうかご自愛くださいませ。

 

ではまた明日。

 

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