丸眼鏡の難しさ。
2017/04/08
先日の日帰り台湾出張の余韻を引きずり、若干未だにくらくらしている次郎さんです。
台湾では本当に良いご縁に恵まれ、出張そのものは非常に有意義で楽しく過ごさせて
頂きました。
ただ、ただね、夜の12時に寝て、二時間後に目が覚めて、30分後の2時半には
羽田に向かい、そして諸々すませ、床に就いたのもほぼ翌日2時半。
まさに24時間戦えますか?
の世界を地で行きました。がははは~、!
でももう出来れば一泊したいです。だって、二日経ってもへろへろなんだもん。
んな訳で、(←硬いお話しが出来る脳みそのコンディションじゃないって事ね。)
今日は珍しくファッションについて、
今日本で、テレビをのぞくと多くのタレントさんが、丸眼鏡を掛けてらっしゃいます。
そして実際にうちのお店でも丸眼鏡掛けたいんだけど、とご相談にいらっしゃる方が
数多くいらっしゃいます。でも、その方々の過半数は諦めて別のフレームにしています。
何故か?
それは多くの方が似合わないと感じているからです。
その原因は複合的ですが、まずは、タレントさん達の多くはお顔が小さい、
そして僕ら一般人はタレントさんに比べて顔が大きいケースが多いのです。
これが一点。つまり丸眼鏡の多くは小さい顔の方に似合いますという事です。
そして丸眼鏡の構造的な問題なのですが、
今世界で流通している多くの丸眼鏡のレンズサイズは他のフレームに比して
殆どが小さいレンズサイズになっています。それは丸眼鏡を大きなフレームにしてしまうと
ファッションアイテムとしても合わせる難易度が上がると僕は思っているし、
多くの他のbrandのデザイナーもきっとそれを感じているのだと思います。
では一般的に多くある丸眼鏡のレンズは小さいのが原則とすると、
そのフレームのサイズと眼の位置がずれてしまうと似合っていないというか
場合によっては滑稽に見えてしまうことすらあります。
では例えばこんな眼鏡、
小田幸さんが出がけるZ-PARTSのZ-87というモデルですが、
このモデルのサイズを見てみましょう。
これを見ると
43□23-145
とあります。145は耳に掛ける部位、テンプルと言いますが、
この長さですが、今日はそこはサラッと流して次へ行きます。
43とは何でしょう?
これはレンズの横幅で、43mmといいう意味です。
では□は
これはボクシング表記と言いますが、レンズ径□鼻幅と書いていますよという目印と
思って下さいね。
そして23mmが、今述べた鼻幅、もう少し具体的に言うと
右のレンズの内側から、左のレンズの内側までをさします。
ではこの43□23という表記のモデルはどんな方に
合わせやすいのでしょう?
それは瞳孔間距離(右目の中心から左目の中心までの距離と覚えてください。)
が大雑把に言って、このフレームのサイズと近い数値から、
ずれたとしてもマイナス7~8mm程度が限界
と言えるかもしれません。ではこのフレームのサイズは
43□23 つまり43+23=66mm
ですから、瞳孔間距離(PDといいます。以下PD)、
66mm~仮にマイナス8mmを許容範囲とすると
66-8=58mm
では、このフレームよりPDが広い方はどうでしょう?
僕は少しでも広い方はあまり勧めたくないのですが、それでも
どうしてもと言われれば、67mm、68mmまでの方なら販売するかもしれませんが、
それ以上にPDが広い方にはこのZ-87は似合わないか、非常に難しいと思って下さい。
ここまでは着いてこれますか?
①フレームのサイズを読み取れ把握する事、
そして
②自分のサイズが分かっている事。
更に
③極力フレームのサイズに対して近似値か、
少し狭めに設定した方が見栄えが良い事。
こんな販売する側からすれば最低限の知識を有していないと
ご自分で上手に似合う丸眼鏡を探すことは困難だと僕は言っています。
更にいうと丸眼鏡は、どちらかというと人に与える印象をソフトな方向に持っていきます。
ですから、切れ長の目をしている方や、人にとっつきにくいと良く言われる方が
丸眼鏡を掛けるとそれは良く似合います。いわゆるこわもてというタイプです。
一方、ぱっちりおメメの気の弱そうな方が丸眼鏡を掛けると更に線が細く、気の弱そうな
イメージになりますし、元々冗談を上手に言える気さくな方が、丸眼鏡を掛けるとコミカルに
なってしまいやり過ぎなんて事もありますので、やはり丸眼鏡って提案する側からしても
難易度高いなと思います。
でもね、ここまで言って否定するのは身も蓋もないかもしれませんが、
今まで言ってきた事は原則論です。原理原則に縛られて自由に眼鏡を
選べないなんて現実は、僕にとっては窮屈と感じます。
ですから、皆さん、眼鏡を知るという意味で知識は必用だと僕は思いますが、
そこで思考停止せずにどうか眼鏡でお洒落を自由に楽しいで頂きたいと思います。
ではまた明日。
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