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眼石祝応のBLOG

脳梗塞により麻痺性の斜視が。

2017/05/11

こんにちは、昨日は昼からしゃぶしゃぶ食い放題、そして帰ってから昼寝でごろごろ、

夕方からは西荻の舞台を観に行きました。まさに休日らしい休日を過ごしてきました。

 

んでもって今日は久々の自転車通勤、爽やかな天気と涼しい木陰を自転車で

通り抜ける30分程の通勤時間を楽しみました。

 

お店に着いて、開店の支度をしていると、以前からお世話になっている

お客様がいらっしゃいました。この方は脳梗塞により、突然斜視になってしまった方です。

それが生じたのが5年程前、それから物がダブってみえる複視を訴えられてきました。

 

この方は上下にダブってみえる上下斜視という状態でしたし、外観から見ても

明らかに眼が上下にも、そして左右にもずれて見えました。

 

今日早速仕上がった眼鏡を掛けて頂くと、眼の位置はすぐに元に戻りました。

 

「どう?今僕は二人居る?」

 

と訊くと

 

「うん、まだ二人、でも今までよりも随分近くにいる。」

 

と答えられました。皆さんは何を言っているのか分からないと思いますが、

元々、両の目で対象物を一つに捉えて見えていた方が、突然斜視になると

対象物が二つにダブって見えてしまうのです。

 

そしてこれを長時間続けると、最終的には、片方の画像の神経回路を

使わずに一つの眼で生活できるように環境に対応して変化させていきます。

 

この一つの眼をほぼ使わない状態にすることを「抑制」と言います。

 

この方は抑制はまだしていませんでした。だから5年経ったとはいえ、

今ならもしかしたら一つに重ねて見えるように改善する可能性があるかもしれない。

その僅かかもしれませんが、その可能性にかけてみようとお客様と相談して

決めました。

 

その後輻輳トレーニングとアイストレッチをアドヴァイスしましたので、

今後の経過を見ていきたいと思っています。

 

このお客様は女性ですから、明らかに外観が斜視に見える事は、ご本人としても

許せないとは思いますし、実際にこの方は階段の上り下りを早く出来なかったので、

いつも列の最後尾に並び、更に、急ぎたくとも急ぐと足を踏み外しそうなので、

いつも一本前の電車に乗れるくらいの時間に出て

ゆっくり足元を確かめながら通勤しているそうです。

 

こうなると立派にQOLが下がっている状態です。

 

僕は微力ながらも、こういった方々の力になりたいと思い、今回もそして今後も一生懸命

そのQOLの改善に繋がる提案が無いかどうか、日々模索するのです。

 

いつの日か笑顔で、この女性が

 

「次郎さん、駅の階段駆け足で上り下り出来るようになったよ。」

 

と笑顔で言ってくれる日を夢に見る眼鏡屋のおじさんなのです。

 

さ~て、もっと勉強しよう、そしてもっと上手に眼鏡を作れるようになろう。

皆さんの期待を上まれるくらいにレベルアップしなきゃと心から思える

一日の始まりでした。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

 

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