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眼石祝応のBLOG

日本に産地がある幸せ。

2017/06/29

日本がモノづくりを忘れてしまったら?

 

果たしてこんなシナリオが近未来にあり得るのでしょうか?

ほぼ、モノづくりを忘れた国家であるアメリカは金融とITと軍事に特化して

国家運営をしているように僕には見えます。

 

そこにトランプ大統領という稀有な人材が登場しました。

勿論このお方に賛否両論あるのは承知していますし、僕からみても

もう少し優しい言葉を使えば良いのにと思うことが少なからずあります。

 

それでもトランプ大統領の推し進める、もう一度アメリカで物を作ろうという

意気込みは、遠く離れたこの国にもハッキリとメッセージとして伝わってきます。

 

物を作るという事は大変な作業です。もしかしたら3Kと言われる業種かもしれません。

でもそこから逃げた国家に繁栄は無いのだとトランプ大統領は分かっているのでしょう。

 

僕は昨日、一泊二日で鯖江に出張に行ってきました。

 

ここ数年、産地の窮状を目の当たりにして、何とか微力ながらも産地の為に出来ることは

無いかと模索している僕ですが、何とか今はその産地は存続できていますが、

後継者がおらず、事業継承できていないという意味では危機的状況だと言って何ら

差支えありません。なかにはあと5年がタイムリミットだと言うかたも

産地にはいらっしゃいます。

 

ではもしも日本製の眼鏡が壊滅しないまでも、ほぼ無くなってしまったとしたら

日本の小売店の品ぞろえはどうなるのでしょうか?

 

実は、僕達小売店はそれ程困らないと思っています。

 

何故か?

 

それは現状、中国と韓国のプロダクトの品質が飛躍的に向上し、

それらにとって代わられるだけの話だと思うからですし、実際にそうなりつつあります。

では何故僕は産地存続の為に取り組もうとしているのでしょう?

 

それは誰より僕がこの国を愛しているから

 

また、先ほどアメリカを例にだし説明したように、

僕はモノづくりを忘れた国家は衰退の憂き目にあうと思っているから。

 

更に言えば、グロバリゼーションという流行って廃るものに流されず、

グローバリズムのその先に行ききって、富の分配という工程が終了すれば、

低賃金という新興国ならではの武器であり優位性は、ここ数年で無くなって

しまう。従って本当の競争は、新興国の所得レベルが上がってから

よーいどんで始まると僕は思っているから。

 

そして最後に産地が無くなるという事は、日本製のプロダクトをこよなく愛する

Made in Japanのファン層の方々のご期待裏切る事になってしまうから。

 

この4点を挙げたいと思っています。

 

グラシアスにも

 

「これ日本製?」

 

と確認してからフレームを選ぶ方々が数多くいらっしゃいます。

多少高くとも日本製が良いわ、とこだわって選ぶ方がいらっしゃるのです。

 

そんな方々と一緒に10年後の僕が

 

「昔は日本も世界の三大産地なんて言われていたんだけどね…。」

 

と寂しそうにしている姿を想像するだけでへこみます。

 

バブルが崩壊してから日本は、景気後退と競合国の成長というダブルパンチを

浴びてノックアウト寸前でした。でもこれからは違います。反撃開始の

のろしを上げる時が来たと僕は思っています。

 

物流コストを考えたら日本で物を作った方が安くなることが十分に考えられる時代なのです。

価格競争力で日本がことごとく負けていた時代も今は昔、

中国もそして韓国も新興国との厳しい競争に追いやられるでしょう。

 

ですから産地が無くなる事を認めて諦めるというよりも、僕らはアジア諸国の

期待に応えられるよう備える必要があるのです。僕はここ数年香港と中国、

そして台湾の方々と話す機会が増えました。その国や地域の富裕層達は挙って

日本製の眼鏡を身に着け、そして誇らしげにしています。

 

日本製を求めて買ってらっしゃるファンは国内だけでなく、アジア諸国にも

確かに存在しているのです。そしてそれは先ほど述べた地域だけでなく

年に10%を超える経済成長を遂げている国々がアジアには雨後の筍の様に

湧いてくる時代になるのです。

 

そこのニーズに対応してみせる必要と責任が日本の産地にはあります。

 

ですから、今後も僕は産地の発展を願ってやみません。

 

そして今の僕は産地があるという幸せを噛み締め、そして持続可能な

産業として発展していけるよう、お店で、時には産地で奔走しているのです。

 

ただし、僕は中国製と韓国製を悪くいうつもりもありませんし、技術水準は

非常に高いプロダクトを作っているのが2017年、今なのです。

 

僕はそれを疎ましく思うのでなく、むしろ頼もしく思っているのです。

 

これからはアジアの時代だぜ、一緒に切磋琢磨し発展しようね。と思うのです。

 

ではまた明日。

 

$RW3SYVS

 

 

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