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眼石祝応のBLOG

達人。

2017/07/07

皆さんは今、眼鏡をお使いですか?このblogに辿り着く方なのですから、勿論掛けているよ、

何て方が多いと推測します。僕も勿論掛けていますし、眼鏡歴は高校生の時の伊達眼鏡から

始まっていますから、およそ30年程眼鏡にお世話になっています。

 

当時ほんの少しだけやんちゃだった僕は、自分が頭が悪いことを隠そうと、

眼鏡を掛けて少しだけ賢く見える自分にご満悦でした。

当時は原宿で1.000円のクロブチ達眼鏡を買って愛用していました。

 

それから僕は、建築業、そして外食業と渡り歩き、脈絡と一貫性の無い人生を送ってきました。

そんなふらふらとした僕も、この業界に入ってきて、

そして人生で初めて僕は人に仕事で褒められる経験をしました。

 

「伊藤君、君は凄いよ。」

 

たったこの一言で僕は変われたのです。元来単細胞だった僕は、人に評価されるという経験を経て

初めてもっとひと様のお役に立ちたいと腹の底から思えたのです。

そう、どうしようもない根無し草だった僕はこの業界に拾ってもらったのです。

 

そんなこんなで僕は人に感謝するという人としての当たり前を30歳を超えたあたりから覚えました。

更に、誰かのお役にたつためにはもっともっと勉強しなくちゃと僕は独学の道を歩みます。

そして独学の限界を感じた僕は通信教育とはいえ、名古屋のキクチ眼鏡専門学校に通う事を

決意したのが3年前、順調に行けば後1年で卒業になる筈なのです。

 

なんでこんな僕の半生を振り返るのかと言えば、僕は何故、眼鏡業界の改革や、産地の存続の為に

取り組みするのだろう?と不思議に思う方に対して僕のモチベーションを説明する必要があるのかな?

と思ったのでざくっと自分の過去をご紹介しています。

 

僕はこの業界に拾ってもらったのだから、この業界に恩義を感じるのは当たり前、こまでは

ご理解頂けたでしょうか?ではこの業界が発展し持続可能な業界であり続ける必要があり

その可能性は有るのでしょうか?僕がいくら恩返ししたいと思っても

この業界そのものが無くなってしまっては僕も力を発揮しようがありません。

 

この業界の存続の鍵は、僕達自身の内的要因と、僕ら以外の産業構造の変化であったり、技術革新で

あったり、つまり外的要因とに分けて考える必要があるでしょう。

 

先ず、今後のトレンドとして、機械やPCの進化発展は止められる訳もありませんし、止める必要も

無いでしょう。便利を否定することは、文明を否定するに等しい気がするからです。

 

そして僕は以前にこんな話をしました。それはこんなお話です。

 

①再生医療の進化のスピードが読めない。

 

②デバイスの進化のスピードが読めない。

 

これを言いました。つまり胃がんになりました。では自分の組織を少し頂き、培養し新しい

自分の胃を作ってしまう。もしも近未来にこんなシナリオがあるのなら、それが眼の全てとは

言わずとも角膜の再生、や水晶体の再生という技術が民間に降りてくるのはもう既に

そこまで来ている筈でしょう。この間のニュースでは網膜の再生もトピックとして取り上げれて

いました。一番難しいのは視神経の再生の気がしますが、

根拠はありませんが、それもいつかは再生出来るのでしょう。

 

何しろ最先端医療の情報はなかなか僕ら末端には降りてこないものです。

 

そのうち近視や遠視の人が居なくなり、老眼も居なくなる。失明する方も居なくなる。

これって悲観的にとらえる方っています?

 

素晴らしいお話ですよね?

 

もしも再生医療が上手くいかない、若しくは普及価格帯に降りてくるのに時間が掛かる。

そうだとしてもGoogleグラスの様にデバイスは目覚ましい進化を遂げる事でしょう。

実際にこの間乱視の補正が出来るデバイスが発表されましたね。

 

この様に僕らは利便性を否定せず、かつ自分らの存在意義を示さなくてはいけません。

 

今ご紹介した①と②はいわば外的要因です。

 

では僕ら内輪の話としてはどんな物があるのでしょう?

 

ここは異論は勿論あるとは思いますが、少なくともAIやロボットに出来る事は

ほぼ全てAIとロボットに置き換えられます。system検眼のプログラムを

忠実に再現するだけであれば、ロボットの音声で聞き取りやすく、そして正確に

被検者に物を伝えられます。笑顔もなく、暗くてぼそぼそとしゃべる眼鏡屋の店員に検査されるより。

AIやロボットの方が余程顧客満足度が高いでしょう。

 

ただ、同じプログラムをなぞる作業でもロボットやAIよりも感じが良い、

「こんにちは」の一言が明らかに気持ちがいい。こんな挨拶の達人がいたらどうでしょう?

 

きっと顧客ももしも選べるのなら、味気ないロボットよりも、会話を楽しみながら、

検査されたいわ、と思うかもしれません。更に言えば、検査中に一つジョークを

挟む事で、顧客の緊張がほぐれ、眼の環境が変わる事が多々あります。

 

何が言いたいかと言えば、ロボットに出来る事はロボットに勿論任せますが、

一方、気の利いた会話をしながら自然に検査に入れる話術は、もしもその達人という方が

いらしたらまだまだロボットなんぞやには負けない事でしょう。

 

そう今僕は大切な事を言いました。僕らは達人になる必要があるのです。

 

誰にでも出来る単純作業はほぼ全て、機械にとって変わるでしょう。

でも誰にも真似できないサムシングがある人は、検査に限らず各分野にいらっしゃいます。

つまり達人しかこの業界で生き残れない事になるのです。

 

皆さんは漫然とした日々を送ってらっしゃいますか?

 

もしもそうなのであれば、早晩ロボットに自分の居場所は奪われるでしょう。

でも、もしも今日という日を懸命に自分を磨く意識があれば、その積み重ねは

大きな財産となり、ロボットに負けないどころか、ロボットに対するプログラミングの

母となるべく、新しいニーズが生まれるでしょう。

 

そうロボットとの競争は新たなモチベーションを僕らに与えるだけでなく、

もっと本質的な問いを僕らに投げかけます。それは人間らしさです。

人間らしさって何?というこの質問に答えられる方がいるのでしょうか?

でもロボットやAIという新しい競争相手の出現は、より人間臭さが求められ珍重されるという

意味があると僕は思うのです。

 

そういった意味では、今大きな岐路に立たされていますね。

 

眼鏡屋さんの業務を列挙してみましょう。

 

掃除

 

接客

 

レジ打ち

 

検査

 

フィッティング

 

加工

 

レンズや検査の説明

 

事務作業

 

一例を挙げれば、例えば掃除は閉店後にロボットがしてくれる。

レジ打ちもロボットがしてくれる。

 

そうしたら余った時間をどうします?

 

その分今より検査に時間を掛けられるかもしれません。残業や早出の必用が無くなります。

はたまた、検査の待ち時間だって短縮出来て、

お客様と久々の再開を楽しみ、互いの近況を報告しあえるかもしれません。

 

当初は高くつくロボットやAIもそのうち普及価格帯に降りてきます。

すると、その分経費は安くすみます。それを内部留保にするか、それとも

従業員にフィードバックするか、それとも人員削減にあてるか、それこそ

経営者の自由ですが、少なくとも誰にでも出来る仕事はこのようにとって代わられるのです。

 

僕は今懸命にそのイメージをしています。

 

僕が何をしたいのか、一つだけ言える事は、僕は検査と加工とフィッティング、

その全てをロボットに真似できないレベルにしてやろうと意気込んでいます。

近視は無くなっても斜視や斜位は残ります。

 

だから僕は斜位の矯正という物には今も徹底的にこだわっています。

当面は斜位の矯正という分野はロボットに負ける事はないと思うからです。

 

ここでも僕は達人を目指すのです。

 

皆さんは何の達人になりますか?というお話でした。

 

ではまた明日。

 

追伸~最近文章のボリュームが増えているな~。(呟き)

 

$RW3SYVS

 

 

 

 

 

 

 

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