斜視の矯正と色収差。
2017/10/28
こんにちは、少しだけ風邪気味、少し休みなさいと天の声が聞こえたので、
少しだけ意図的にペースダウンしている次郎さんですが、
皆さんいかがお過ごしですか?
今日は朝から一か月検診、眼鏡を作ってから一か月後に僕がこの度数怪しいなと
思って眼鏡をお作りした場合、つまり自信がまるでない時や、
眼鏡を作ってしばらくするとガラッと度数が変わる方もいるので、そのどちらにしても
一か月経ったら再検査をさせてくださいね、とお伝えすることがあるのです。
今回いらした方は後者、度が変わっている可能性があると僕が感じたので
再検査をお勧めしたケースでした。どういったケースかと言えば、
斜視の矯正です。かつ今回は遠近両用でお作りしました。
遠近両用はともかく、斜視の矯正では作成後しばらくするとガラッと変わる事が
過去のケースでは多々ありました。
その多くは
近視や遠視が増えたり、減ったりする。
それも劇的に増えたり減ったりするのです。ですから思ったよりも視力が出なかったり、
逆に視力が出過ぎてしまうこともあります。
いずれにしても、それは僕の本意ではありませんから、度が大きく変わっていた場合には
その旨説明し、再作成いたします。
因みに今日のお方は、問題なく変化無しだったのですが、作成して一か月間の環境の変化を
お聞きできたので、きっと皆さんにも参考になるかと思うので、ご紹介しますね。
①掛けてすぐに遠い物と近い物の距離感がぐんと感じるようになり、今まで平面的な
世界にいたことを理解できた。
②かけてすぐ二日間ほどは、白い色の周りに赤や青のあるはずの無い色がみえていたが
それも二日程で消えてなくなった。
①について解説すれば、両目で捉えた画像を重ね合わせることに成功し、立体視という
人が本来持っている機能を獲得したことを示しています。このお方は47歳ですが、
特にトレーニングせずともレンズで瞬時に立体視を再度取り戻せたといえます。
②についてですが、これは色収差と言います。別にプリズムを入れようと、入れなくとも
敏感な方はこの余計な色が見えるという現象を感じる事があります。ですが、プリズムを
入れるとこの色収差は特に強く感じるようです。このお方もそうでしたが、
多くの方は、使っていると気にならなくなり、それが有ったことも忘れてしまいます。
色収差に関しては高屈折率のレンズ程強く感じる傾向にあります。
今回は厚みの問題もあり、1.70という高屈折の素材を使いましたが、
1.70よりも1.60、1.60よりも1.50の方が
色収差は出にくいといえます。ですがことはそれ程シンプルではなく、
視界のゆがみという意味では厚みが出てしまう1.50の方が悪影響が出てしまう事が
あるので、あくまでも度数とそれに伴う厚みのバランスを見ながら最適解を
探していくというステップになるのです。ここが一般の方には分かりにくいところですね。
今回強度のプリズム入りの遠近両用メガネでしたし、フレームはコンセプトYという
非常に軽い枠をレンズの相棒でしたからその重量バランスを大きく崩さないように
レンズは極力軽い材質をチョイスしたのです。
ここ数日斜視の矯正に関して連続投稿していますが、これは斜位の矯正についても
言えることを今日は言っています。斜位の矯正に関していえば、
グラシアスの顧客、73%の方にはそのプリズムという度数を入れて作成していますから
決して特殊な方々にだけ当てはまる事例でもない事がどうかご理解下さいね。
ではまた明日。
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