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眼石祝応のBLOG

遠くは必要ないから。

2018/05/01

五月も始まりましたね、一年も五月を迎えて、およそ……

5/12?それじゃそのまんまだし、四月なら、1/3.

六月なら1/2、きりが良いけど、五月って、中途半端ですね~

そんな中途半端な五月に生まれた双子座のB型の次郎さんですが、

皆さんいかがお過ごしでしょうか?

 

先日いらしたお客様は、何しろ品物の検品作業で手元が良くみたい、

遠く何てどうでも良いから、ちょっと先まで見えればいいんだよ。

 

こんなご要望でした。そこで僕はちょっと聞いてみます。

 

僕「ちょっと先ってどれくらいですか?」

 

お客様「8mくらい先。」

 

ここで僕はシェリーさんばりに、ずこっとずっこけます。

 

(8mって焦点距離で言えば、無限遠、遠くと一緒なんだけどな~。)

 

と専門用語をまくしたてるのをぐっとこらえて

 

「あら、8mって実はレンズ的には遠くと一緒なんですよ~だから

この場合は遠くは必要ないではなく、遠くも近くもくっきり見たい、

が正確なご要望なんですね。」

 

とお答えすると驚いているようでした。

 

ね、この方が無知な訳ではなく、多くの方のご認識が誤認識なのでは?

と軽く韻を踏みながら、説明致します。

 

僕らにとって遠方とは基本5m以上先なんですね。

ただし諸説あって6mと主張する方もいらっしゃいます。

5mだとピントを少し調節してみているんだという説ですね。

 

もう少し解説するともしも5m先を見る時にピントの調節運動をしているのであれば、

近視であれば一段階度を弱めても最高視力が出るということなんです。

諸説あるにしても、5~6m以上離れれば

それはレンズとしては一番強い度が必要だというのが一般論です。

 

でも皆さまの認識としては、100m先を遠くとか思っていらっしゃるのでは?

と推察します。ここに眼鏡屋さんの常識と世間の常識とにずれが存在しているのです。

ですから僕はそのずれの修正が必要だな~と感じて

今日もblogをしたため、キーをタイプしているのです。

 

では、中間とはどのくらいの距離か?

 

実は、世界は知りませんが、驚くべきことに日本の眼鏡業界では

明確に中間距離の定義づけが出来ていないのです。各レンズメーカーそれぞれには

何m~何㎝が中間距離と説明しているかもしれませんが、それがメーカー毎に

差異があるというのが僕の認識です。

 

ともかく、お客様のスタンスとしては、ぼんやりとしたご要望には

ぼんやりとした仕上がりの眼鏡が出来上がります。

 

ですから、ニーズや困っている事、これは極力具体的に、

 

例えば「職業柄、オフィスで広辞苑を読む必要がある、それが読めない、

実際に作業距離を測定してみると33センチだった。

読書が好きなので、およそ毎日3時間は読書に費やしている。」

 

こんなご注文には、比較的容易くご回答出来るかと思います。

 

悪い事例としては、

 

「私は読書が好きだから、読書用を作って。」

 

とこうなると?

 

「どんな本を読みたいですか?」

 

「どんな姿勢でご覧になってますか?」

 

「どんな照明の環境ですか?」

 

「一日の平均読書時間は?」

 

と僕に質問攻撃をくらうことになるでしょう。

 

更に言えば、読書だけですか?

PCも使いますか?PCの種類は?

 

とかもデーターとして必要になります。

 

いかがですか?眼鏡屋さんに行く前にご自身の作業の棚卸が必要ですね。

その上でご要望を明確にしっかりとお伝えくださいね。

 

ではまたこのブログでお会いしましょう。

 

$RW3SYVS

 

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