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眼石祝応のBLOG

お手元用にほんの少しの余裕を。

2018/10/20

今日はアラフィフ男子にご来店頂き、手元用の単焦点レンズで

いわゆるリーディンググラスが欲しいとご要望頂きました。

 

え?リーディンググラスって何だ?

 

僕らはお客様に

 

「今日はどんな眼鏡をお探しですか?」

 

と普通にお聞きします。

 

「いや実は最近手元が見え難くて。」

 

とお客様がおっしゃられた時に安易に

 

「あ、老眼鏡ですね?」

 

なんて軽く答えると怒られる時があります。

 

「失礼ね、私はまだ老人じゃありませんよ。」

 

とお叱りを頂戴する時があります。

そんな時に僕らは

 

お手元用メガネ

 

とか

 

読書用

 

とか

 

そしてリーディンググラスの様な

少しこじゃれた言葉でお客様に不快な思いをさせないように

配慮したりするのです。その言葉のうちの一つが

リーディンググラスなのです。

 

そして単焦点レンズでリーディンググラスを作る時には

 

目的距離の測定及びヒアリングがとても大切になります。

今回は34㎝で読書をする方でした。

 

そして実際に度数を測定すると

 

通常の遠く用の度数に+2.00Dという度数を足した数字が

今回の適正な度数になりました。

 

因みに+2.00D足すとどんな視界になるのか、

当然お客様はイメージ出来ませんよね。

 

計算通りなら、遠く用の度数に+2.00D足すと

遠点は50㎝になります。そしてそこからピントの調節力を使って

どこまでぼけないかを測定すれば、そのボケ点の少し手前が近点になります。

 

この遠点から近点までの距離を明視域と言います。

ただし実際には計算上の遠点よりも少し近い距離に遠点は設定されます。

今回はおよそ45㎝が実測値での遠点でした。

 

そして近点を今回は測定していませんでしたが、

大体今回のご年齢から考慮すれば

20㎝程になると思います。

 

そこで少しイメージしてください。

 

眼前45センチに細かい文庫本が広げられて置いてあります。

ギリギリ明視域の端にいますから、この状態では何とかその細かい文字を

明視出来ています。そこからゆっくり離していくとすぐに字はぼやけ始めます。

 

離せば離すほどに視力は低下します。

 

この明視域の狭さが老眼を感じるシニア世代には苦しくなるのです。

お客様としては、若い頃のようにあっちもこっちも一つの眼鏡で見たいよ。

 

そんなご要望があり、それにお応えする形で遠近両用レンズが発売されました。

 

でも単焦点レンズでもう少し明視域が広がり奥行のある視界が得られたら

いいな~というご要望は本当に数多く頂いております。

勿論今まではそんなレンズはございませんでしたが、

実は、そんな皆様の期待に応えられる夢のレンズが伊藤光学さんから

発売されました。ESレンズといいますが、被写界深度改善レンズとも言います。

 

今回は、実際にESレンズにしましたが、このレンズであれば

そのもうちょっとが見えちゃうのです。

このもうちょいが使用範囲を広げ、使い勝手の良い眼鏡に仕上げてくれます。

 

是非、皆様もご検討くださいね。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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