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眼石祝応のBLOG

内斜視矯正の難しさ。

2019/11/22

本日のblogの難易度【★★★★★】

 

今朝の体重は76.4キロ。

なんじゃ~、昨日より1.4キロも太っておる。

確かに昨日は我儘言って、田無の食龍(しりゅう)で

野菜たっぷりつけ麺を食べてきてストレス発散したけど…。

 

それにしても1.4キロって太り過ぎやないかい!!!

 

っと言いたい事言った後で今度は硬いお話。

 

この間いらした20才の学生さん、バトミントン部で

一所懸命に部活動をしていますが、その方は

内斜視と上下にもずれる斜視がありました。

 

そこで今まではフレネル膜というレンズに線が入って見える

レンズで斜視を矯正していましたが、

フレネル膜を使用する方の多くが仰りますが、

 

線が邪魔して見え難い、クリアーには見えた気がしないと

答えられます。ではフレネル膜にメリットは無いのでしょうか?

 

勿論あります。それはレンズが分厚くならないという大きなメリットです。

更に大きなずれもフレネル膜なら矯正出来るというメリットもあります。

 

ただし先ほど述べたクリアーに見えないデメリットは意外と

多くの方がお困りで、結局使わなくなったという方が多かったようです。

 

さて今回は

 

右目に8△(プリズム)

 

左目に8△ 左右合わせて16△入れて

 

更に近視と乱視の度数もミックスして

眼鏡をお作りしました。

 

今までのフレネル膜は度が入っていなかったので、

競技用としてはよろしくなかったようです。

更に眼科医の見解ではこの度数(8△)と近視と乱視を

ミックスして作れないとの見解だったそうです。

 

それも問題ですね。眼科医の先生はレンズメーカーと直接的な取引を

している訳ではないので、処方箋を書く段になって、

ギリギリの度数を狙う事が出来ないのです。

レンズの製作範囲はフレームの大きさや

カーブ等諸条件によって変わります。

 

処方箋を書く時に多くのケースでは

フレームの形状が決まっていないのですから、

考慮しようにもしようがない。

という問題が存在している事は報告させて頂きます。

 

因みに両眼裸眼視力で0.3

 

今回お作りした矯正レンズで0.9でした。

 

以前の眼鏡では内斜視矯正はフレネル膜でされていましたが、

このお方の眼の動きを調べると左目が上方に上手く動かせない麻痺の様な

状態が生じていました。そして相当な時間を掛けて調べると上下にずれるずれも

見つかりました。今回はこの上下左右の矯正が

彼にとってどんな効果をもたらすのか、楽しみでしょうがありません。

 

さて表題の、内斜視矯正の難しさとありますが、

何故内斜視矯正は難しいと僕は感じるのでしょう?

 

それは本来人の眼は絶対的安静位の状態(死亡時、気絶時)では、

99.9%眼は外に開きます。それを二つの寄り眼の力を使って、

遠方の像を一つに重ね合わせます。

 

それなのに、何かしらのトラブルで遠方を見ている時でさえ、

近くを見ているかのように、内側に入ってしまっている方がいらっしゃるのです。

そして僕はそれを異常事態だと判断しています。

 

この場合に僕は真っ先に、眼科や脳神経外科の受診をお薦めします。

今回のケースもまさにそうでした。眼科や脳神経外科は受診されましたか?

と問診でお聞きすると既にその段階は経ているとお答えになりました。

 

そこで僕の出番が来るのです。

 

皆様も気をつけて突然斜視になった、なんて時に眼鏡屋さんに

真っ先に相談に来ても、僕らは原因が分からないから、

先ずはお医者様に診てもらって、と答えるでしょう。

 

ですから先に眼鏡屋に来ても無駄足に終わる事が多いと理解してくださいね。

 

今回は脳も目も異常だとはお医者様は捉えず、内斜視という現象を診断します。

根本には誰も辿り着いていないのです。勿論僕もそうです。

 

真っ先に脳の異常は疑いましたが、

それが問題無と言われてしまうと

僕だって対症に合わせて

眼鏡でやれる事を探すだけ、に終始します。

 

原因が分からないのに、対策を練らなくてはいけない

僕らの辛さって、今回の事例でも何となく分かるでしょうか?

僕らは診断は出来ません。それでもお鉢が回ってくるのです。

 

だから僕は勉強します。

 

もっともっと勉強して、

いつの日か皆様のご期待に

応えたいと思うからです。

 

その日がいつ来るのか、来ないのか、

それも分かりませんが、少なくとも歩は

止めないことはお約束させて頂きます。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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