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眼石祝応のBLOG

強すぎる近視矯正。

2019/12/16

本日のblogの難易度【★★★★★】

 

今朝の体重は74.7キロ。

あら、過去最低値かしら?

 

よし今日も機嫌よく朝が始まるぞ。

 

さて、昨日のお客様のやり取りです。

 

お客様「近視は強すぎると視力が出すぎて辛いよね。だから弱めにしてください。」

 

自分「いや、適性な目的距離に合わせる

観点は大切だとは思いますが、

強すぎて視力が出すぎるって考え方は、

大変失礼な言い方ですが、違うと思いますよ。」

 

と失礼を承知でご説明しました。

 

そもそも強すぎると言いますが、近視と遠視ではその考え方がまるで違いますし、

そこを十把一絡げにしても、正しい知識とは言えませんね。

 

では簡易ではありますが、ご説明させていただきます。

そもそも目はカメラに例えられますが、像を網膜という膜に焦点を合わせて

脳みそで画像処理をしています。つまり網膜に焦点が当たらないと

適性な視力は保持出来ないと思ってください。

 

言い換えれば、網膜から焦点が離れれば離れる程に

視力は低下します。その焦点が角膜に近づけば近視が進行したという話で、

網膜の後ろに遠ざかれば遠視が進行したという話になります。

 

そして僕ら眼鏡屋は眼前に凹レンズや凸レンズを置いて、

遠視や近視を矯正します。

 

凹レンズは角膜よりにある焦点を網膜に一致させる為に眼鏡に組み込まれます。

 

凸レンズは網膜より後ろにある焦点を網膜に一致させる為に眼鏡に組み込まれます。

 

ここまでは付いてこられますか?

 

では近視を例にとって解説します。

 

先ずは近視であれば、大なり小なり網膜より手前に焦点を結んでいます。

 

その近視眼の眼前凹レンズを置いて網膜に近づけます。

ではある段階で網膜に一致したとしましょう。

するとそこが最高視力になり、完全矯正値という小難しい言葉の定義に繋がります。

 

ではその完全矯正値という網膜面にぴったり焦点を合わせている状態から、

更に凹レンズの度数を強くするとどうなるのでしょう?

 

例えばS-2.00が完全矯正値という方の目に

 

S-2.25という凹レンズを眼前に置いたとします。

すると「無緊張の状態」であれば、焦点は網膜を通り過ぎて

瞬間的に遠視の状況を作ります。

 

では遠視の状況では網膜から焦点は遠ざかりますから、

視力は低下するのでしょうか?低下する筈ですよね。

 

ところが、多くのケースでは若干の過矯正遠視の状態は、

視力に影響を与えません。不思議ですよね。

 

では何故視力に影響を与えないのでしょう?

 

それは人多少の近視の過矯正時に発生する遠視を打ち消す方向に

水晶体に力を加え、焦点の位置を網膜に近づける、若しくは網膜面に

無意識に一致させてしまうからです。

 

このピントの調節という言葉を聞いてピンと来た方は、

このblog読者として上級者と言えます。

 

それはピントの調節と聞いて、老眼を連想して欲しかったからです。

ピントの調節能力が衰えることを老眼と言います。

 

では老眼の人が近視の過矯正で遠視状態を作ると

視力に影響を与えるのでしょうか?

 

答えはイエス。程度問題とは言えますが、

遠視が過矯正になればなるほどに

老眼の方は視力は低下していきます。

 

では視力に問題が無い若年層、壮年期の方々にとって、

近視の過矯正によって生ずる遠視状態は害悪ではなく、

気にしなくて良いことなのでしょうか?

 

これも程度問題とは言えますが、

 

僕は多少であっても過矯正は気にします。

そしてそれを極力避けられる度数を探して提案するようにしています。

 

それは近視の過矯正は様々な弊害があるからです。

例え、視力に影響を与えなくとも害悪だとここは言いきります。

 

今日は、その害悪の内容は割愛して次に行きます。

 

では近視の弱矯正はどうなのでしょう?

 

弱い方が楽だ。巷ではこんな言葉を本当に良く聞きます。

 

この認識は正しいのでしょうか?

 

っと書こうと思ったところで、

ほぼほぼ今日のボリュームになってしまいました。

 

今日の深夜に家を出て明日は台湾出張2泊3日の旅です。

 

多分ヘロヘロで、blogは書けないと思いますが、

Twitterくらいは呟きそうです。

 

従って、

 

12/17(臨時休業)

 

12/18(定休日)

 

とさせていただきます。

 

12/19は店長代理の清水とうちの奥様の二人で

店舗運営致します。伊藤は不在ですが、

ここぞとばかりにご来店頂き、

二人をひ~ひ~言わしてください。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

近視の説明図

 

 

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