スタッフ清水のblog「可塑剤って?」
2020/07/03
こんにちは。
スタッフの清水です。
今日は、前回のお話の続きでアセテートの可塑剤についてもう少し
お話させてもらいます。
前回は、アセテートと言うのは天然素材を使っているのでアレルギーが少ないはずなのに
被れてしまう人がいる。
それは、可塑剤が入っているからと言うところまでお話しました。
可塑剤とは、ある素材に柔軟性を持たせ加工しやすくするための添加物です。
と、言う事は可塑剤が沢山入っていると柔らかすぎる素材になってしまいます。
なので、眼鏡を作る時は、ある程度乾燥させた「枯れた」状態にしてから使われます。
乾燥させる期間としては、1mmで約1週間かかり、眼鏡のフロント枠で使うような6mm生地だと
1~2か月、結構かかるんですね。
では、もし乾燥が足りない生地が眼鏡になったとしたら。
先ず、型崩れしやすい眼鏡になってしまいます。
せっかくフィッティングした眼鏡もすぐに広がったりしてしまっては嫌ですよね。
そして、可塑剤が抜ける分生地が縮んでしまいます。
そうすると特にレンズによくないんです。
この話は店長のblogにも出てきていると思いますが
レンズがキツキツにフレームに収まっていると歪み(しわの様なもの)が入ってしまい
見え方に影響していきます。
そして、次に
どんなに良い生地で作られた眼鏡でも
可塑剤が抜け続けたら本当に枯れてしまいます。
長年使い続けたアセテートフレーム(セルロイドも同じ)は生地がかたくなり縮むので
ヒビが入ってしまったり、折れやすくなったりします。
これがいわゆる寿命なんだと私は思っています。
勿論、ヒビが入っているからと言って今すぐ新しい物にしなければいけないというわけではありません。
ただ注意して使っていただければと思います。
今回お話した以外にも生地の色によっても丈夫さが変わってくるそうです。
素材一つでも奥が深いですね。
それでは、今日はこの辺で。
スタッフ清水でしたm__m