国家資格化は業界を挙げた夢

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眼石祝応のBLOG

国家資格化は業界を挙げた夢

2021/02/03

本日のblogの難易度【★★★★】

今朝の体重は、76.1キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は462人。

 

昨日はお店を空けて、東京眼鏡専門学校に行ってきました。

そこでは国家資格化を視野に入れ

実際の受験を想定しトライアル試験をしたのです。

 

僕は、チェックする補佐員という立場で、

誠に僭越ながら実際にやっている作業を採点しました。

 

まだこれで実現可能とは言いきれないまでも、

大きな一歩を踏み出したとは言えると思います。

 

そもそも業界は眼鏡士国家資格化法案を

過去に二回提出し、二回とも廃案になっています。

 

ですから国家資格化は業界人としての悲願だと言えます。

それが叶う可能性が出てきたのですから

きっと僕だけでなく小躍りしたくなる人が

そんじょそこら頻出するでしょう。

 

ここ数日間、眼鏡屋の店内で小躍りしている店員さんや

胴上げしている店員さんが居たらそういう事だと理解してください。

 

そもそも国家資格化する際のメリットって何でしょう?

 

①最低限の技術を持つ眼鏡技術者であるという公的なお墨付きを

頂けるので、消費者からすれば国家資格者に見てもらいたいという

ニーズにお応え出来ます。

 

②業界全体で、技術レベルの底上げが至上命題になる可能性があり、

消費者に提供される眼鏡の質が改善する可能性がある。

 

③国家資格化する事で、業界に優秀な人材が集まり、

その成果として消費者はより上質なサービスを受けられるようになる。

 

さて、ではデメリットって何でしょう?

それは単価アップする可能性を指摘しなくてはいけません。

今割安な眼鏡を提供しているお店が単価を下げれる要因としては、

 

大量生産で単価を下げて、

 

更に大量に販売して利益を確保しています。

 

更に、店員さんの研修費を削り、

店員さんの給料報酬を削り(パートタイム化)

極力眼鏡を仕立てることに手間暇掛けずに

包んでお仕舞というビジネスモデルを目標とします。

 

それは

 

安い眼鏡を提供して満足度を上げたいという

 

消費者目線と一方、

 

価格を下げて、競争に生き残りたいという

下心もあることは指摘しなくてはいけません。

この様に価格を下げて満足度を上げる経営

つまりデフレ経営はいずれ破綻します。

ここ数十年のデフレ経営はグローバル化により

もたらされました。要は人件費の安い中国などに

生産拠点を移し、コストカットし価格を下げたのですが、

年々中国の人件費も高騰していますし、

それに更に物流コストを考慮すれば、

大差ないという時代がいずれ来ますし、

一部だけを見ればデフレ経営の終焉は既に始まっているとも言えます。

 

つまりまだデフレ経営を突き進もうとすれば、

生産拠点を移すという企業戦略はそのうちに無くなり、

スケールメリットを活かす道しかなくなります。

 

要は業界のトップ以外は全て負け組という形になるのが見えています。

ですから、これから先の時代はデフレ経営から少しでも早く抜け出し、

新しい付加価値を創造する必要があります。

 

つまり暗闇の中でサーチライトで突き進む様な時代が

既に始まっているという事です。

 

こんな時代に僕のような小さな会社はラッキーです。

だって新しい試みに対してのトライアンドエラーが

大手に比べて容易に出来るのだもの。

 

右に行こう、あ、少し右に行き過ぎたから左に戻そう。

こんな舵取りが容易いとご理解下さい。

 

さて、では国家資格化した業界の未来はどうなるのか?

一つ言える事は今回の施策は劇薬ではないという事です。

劇薬とは、業務独占資格による国家資格化です。

猶予期間は設けるとしても、国家資格者でないと

視力測定すらしちゃいけないよという法律です。

 

今回の国家資格化は、あくまでも名称独占国家資格です。

国家資格者でなくとも視力測定は可能ですから、

今の大手のスリートップ「JINS、ZOFF、眼鏡市場」さんも

国家資格化した途端に業務が出来なくなる訳でなく、

ある意味今まで通り営業が出来ます。

 

問題は、そういった国家資格者が居ないお店と

国家資格者が居るお店の一体何が違うの?

っという消費者からの問いに明確に応える必要があるし、

更に大がかりな情報発信をする必要があります。

 

せっかく有益な情報も、消費者に届かなければ

消費者の消費行動には一切インパクトを与えません。

 

それでは国家資格化も、ただの「絵に描いた餅」に

なってしまうのです。この啓発活動の優劣、

そして規模、そこでこれから国家資格者を有さないお店

=一部の価格訴求がメインのお店

と国家資格者を有するお店

=比較的まともな単価で経営しているお店

 

との間で、シェアの争奪戦が始まるのが狙いで、

始まれば良いのですが、先ほど述べたように、

知られなければ、一石を投じるまでもなく、

何も変わらないという事態も想定する必要があります。

 

ここは皆で知恵と広報費用を出し合う必要があるのです。

そしてそこまでしてこのプロジェクトは動き出し、

更に継続しなくては国家資格者の存在も、

そして存在意義も伝わらない事でしょう。

 

そのように根気強く継続する必要がありますが、

一方、一番難しいのは継続ではなく、

業界を挙げて取り組む仕組みの構築です。

 

僕は微力ながらも、業界の発展の為に尽力したいと思います。

今日は硬い話に終始しました。それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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