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眼石祝応のBLOG

1/365スタート~下目使いが苦手なお客様

2021/02/09

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は、75.8キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は481人。

 

チャンネル登録者数はひと段落。

 

今日は下に眼を向けにくい人の遠近両用レンズってお話です。

先日いらした方は66歳、手元の見え難さを訴えて

ご来店頂きました。度数は弱度、今使っている眼鏡も視力は出ていなくとも、

それ程ずれているようには思えません。実際ご来店時に掛けていらした度数は以下の通りです。

旧度 R -1.15 -0.77 86 +2.15 33.50 0.40 0.20
L 0.53 -1.44 101 +2.14 34.00 0.20

実際に僕が測定してもそれ程大きく変えていませんが、

視力は随分でるようになり、一安心。

ただし乱視や近視の調整だけで手元まで見えるようになるかな?と感じていました。

実際の測定度数は以下の通りです。

両眼解放 R -1.50 -1.00 70   69.0 0.9 1.0
L 0.25 -1.50 110   1.2

 近視や乱視の度数はそれ程変化していないのです。

ところが眼球運動を八方向(縦/横/斜め)にさせてみると事件が起こります。

下向きにボールペンを動かし追従するように

お願いすると他は大丈夫なのに、下目使いがまるで出来ないというか、

非常に反応が渋いのです。時間を掛けてゆっくり動かせば辛うじて

追従出来るものの、素早く動かすと反応すら出来ない。

そういった状態でした。こういったケースでは、

プリズムベースダウンを両目に入れてあげると

手元が劇的に見やすくなる事が以前にあったな~っと思い。

試して頂くと、こりゃ良く見えると喜んで頂きました。

 

本来は三対一の法則で

 

下目に動かす筋肉=3対上目に動かす筋肉=1

の原理原則があるので、上目使いが出来ない人は

比較的数が多いので、今回のケースはレアケースと言えるでしょう。

 

では下目使いが苦手な方に有効な対策はプリズム度数だけなのでしょうか?

実際には違います。それはフレーム選びから始まっています。

 

フレームの天と地の幅を狭く、コンパクトなタイプを選んで頂く必要があり、

そのコンパクトなフレームに合わせた累進帯の短いレンズを選らんであげる事が有効です。

 

メガネ作りってそう考えると奥が深いですね~。

眼の筋肉の動きが上手くいかないからと、

ファッション的感覚で選んでいたフレームが実は

機能的にも大切だったというお話です。

 

フレームもファッション性だけで選ぶのではなく、

機能的にもどんなレンズが入るかどうかを考慮して

選ばなくてはいけない場合もあるという事例です。

 

皆様のメガネ選びの参考になればと思い、

紹介させて頂きました。

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

 

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