眼より先に意識が諦める

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眼石祝応のBLOG

眼より先に意識が諦める

2021/03/07

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は75.3キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は522人。

体重が減って、チャンネル登録者数は増える。

最高の始まりです。

 

さて、昨日いらした50代後半のお方とは、今回で三回目のお付き合い。

前回いらしたのは2017年、何でも、その間に眼の環境は劇的に変化していて、

網膜剥離、その後剥離状態を落ち着ける為に、薬液を注入しうつ伏せ寝を

一カ月続けていたら黄斑変性症が発症してしまい、右目はもうまるで見えない。

 

矯正しても視力が出難い状態を弱視

そして

視力がまるで出ない状態を、といいますが、

ご本人の口ぶりでは盲だから、私はもう駄目だ。

とすっかりご自分の目に自信を無くしてしまっていて、

更に反対側の目まで見えなくなる恐怖に怯えているご様子。

 

さぞやお辛いだろうと視力測定をしてみると

裸眼で0.2の視力矯正視力で0.3、確かに視力は出にくく、

上記の基準で言えば弱視ですが、それでも裸眼視力も

矯正時のどちらでも片眼視力よりも両眼視力の方が改善しています。

 

これが何を意味するかと言えば、

まだまだ右目は現役よ。って事です。

 

つまり、本当に右目が盲や弱視になってしまった場合には

大別すると三つのパターンが考えられます。

 

①盲や弱視になってしまったが、その状態でも両眼同時視をしているので、

質の悪い画像が邪魔をして、両眼視力を下げる。

②盲や弱視になった目の画像信号をカットして見えてない様にする。

これを抑制と言いますが、①の状態が返って生活の質を下げていると

脳がジャッジすると無意識に信号をカットします。この場合には両眼視力は

使えている目の方の最高視力とイコールになります。

③片目の視力が著しく悪化したとしても、両眼視を維持し、

その成果として両眼視力が片目に比べて改善する。

 

まとめると

①両眼視力が下がる。

②両眼視力に変化無し。

③両眼視力が改善する。

 

という三つに類別出来るのです。

勿論理想的なのは、③の状態です。

そして今回はまさに右目は弱視でしたが、

③の状態に持っていけたのですから、

僕は検査の最中も、そして検査後も

常に、失ってしまった自信を取り戻すよう

励ましの言葉を投げかけました。

 

まだ右目は諦めていないよ。

だから自分が諦めたり投げやりになったりしたら駄目さ。

っと若造の癖に先輩の背中を押したのです。

 

こんな事をするのは少数派かもしれませんが、

一方、眼鏡屋って生業は、多かれ少なかれお客様の暮らしや

人生、それらを共有し、どっちの道に進むか僭越ながら

アドバイスをする必要性があります。

 

ただ度数を計ってお仕舞では決してないのですが、

残念ながら今では簡単便利な雑貨の様にして、

少しでも安く販売する業態が日本というマーケットでは

主流となりさっと包んでお仕舞いという状況がメインとなりました。

ますます日本では眼鏡や眼でお困りの方にとっての

拠り所たる眼鏡店は縮小撤退の方向です。

 

これでは日本人は世界という舞台では戦えませんよ。

それを僕は思っています。新自由主義だかなんだか知りませんが、

自由な競争に任せていては、現状ただの安売り合戦で終わってしまっています。

僕は共産主義者でも資本主義崇拝者でもありませんが、

まさに今、自由と規制の中間的な最適解を探すべき時に来ているのだと

僕は思っています。多くのケースで右か左かではなく、

その間のどこかに最善が落ちているのでしょう。

 

そのバランス感覚やさじ加減という非常に曖昧なゾーンに

僕ら人類はもっと踏み込む必要があります。

 

ただし余程右か左か、という二択にした方が分かりやすく、

意見を集約させやすいのでしょう。

僕に言わせればそれを安直だと断じます。

 

右の人も左の人から学ぶべき点があり、

逆もまたしかりなのです。

 

そして対立している相手側から学べるかどうかの

線引きは、ご自身が分からない事が沢山あるのだと理解している

無知の知が必要になります。これを意識すれば人は誰でも謙虚になれるでしょう。

そう、謙虚さがないと何事も物事は進まないと僕は感じているのです。

 

なんか眼鏡の話から、政治臭くなりましたが、

眼鏡の業界でも価格か、機能か?

なんて二択を提示して、国民が価格を選んだ結果が

今の状況を生み出していると僕は言っているのです。

 

実際には価格と機能の間には無限の選択肢が存在しているのです。

 

そしてその選択肢の一つ一つが企業の個性になるのです。

つまり僕ら眼鏡業界ももっともっと個性的な

会社が生まれてきたらな~っと思うというお話なのです。

 

今日はなんか最後は僕の愚痴みたいになってしまいました。

ともかく眼が頑張っているのにご自身の勝手な判断で

諦めちゃいけないよ。可能性の有無を見てからでも

遅くはないでしょう?​と言いたかったのです。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

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