遠くと近くで上下のずれが変動
2021/06/14
本日のblogの難易度【★★★★★】
今朝の体重は75.6キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は597人。
明日から三連休頂き英気を養って参ります。
急な調整等でご迷惑をおかけしてしまうかもしれませんが、
リフレッシュして、更に良いサービスが出来るよう頑張りますので、
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
今朝のお客様は、半年程前に作った眼鏡の度が合わず、
特に手元が見え難いと感じる、っという主訴でした。
早速視力を測定してみましょう。
屈折 | SPH | CYL | AX | ADD | PD | 片眼視力 | 両眼視力 | |
他覚 | R | 0.75 | -0.50 | 179 | 29.50 | 1.20 | 1.20 | |
L | 0.75 | -0.25 | 10 | 29.50 | 0.60 | |||
角膜乱視 | R | -0.75 | 2 | 色覚特性 | 8 9 | |||
L | -1.00 | 8 | 5 2 | |||||
旧度 | R | 1.00 | -1.00 | 169 | 1.50 | 28.5 | 2.00 | 1.50 |
L | 0.75 | -0.50 | 5 | 1.50 | 28.5 | 1.50 |
これだけ見ると特に問題無いように思えます。
実際に測定してみると完全矯正値は以下の通りでした。
両眼解放 | R | 1.25 | -0.75 | 180 | 59.0 | 2.0 | 2.0 | |
L | 1.25 | -0.50 | 10 | 1.5 |
若干ですが遠視が進んでいます。これが原因でしょうか?
では眼位の変化を見てみましょう。
【2019/9/24】
眼位 | 測定 | 処方 | 測定 | 処方 | |||
R | BI | 3.5~3~2~1~0.5 | 2 | R | UP | 6~3.25~4 | 2 |
L | BO | 0 | L | 3 |
【2020/12/4】
眼位 | 測定 | 処方 | 測定 | 処方 | |||
R | BI | 3.5~3~2~1~0.5 | 2 | R | UP | 6~3.25~4 | 3 |
L | BO | 0 | L | 3 |
【2021/6/14】
眼位 | 測定 | 処方 | 測定 | 処方 | |||
R | BI | ~4~3.5~3.5~3.5 | 1 | R | UP | 7~7.75~8 | 4 |
L | BO | 1 | L | 4 |
このように時系列でみていくと上下斜位が増えている様です。
プリズムを入れると筋肉が緩んで本来あるずれが
炙り出されるという事例は過去にいくらもありました。
水平方向はそれ程変化していませんから、この上下が悪戯しているのかな?
がファーストインプレッションでしたが、
実際に上下斜位を矯正してみましたが、
お客様とのやり取りをご案内しますね。
6△(プリズム)「まだダブる。」
7△「ずれは少なくなったがダブる。」
8△「一致しピントがあった。」
ここで近見の視力表で眼位を見てみると実際には9△程
上下にずれていたようです。遠くではどんなに強めに見ても
8△でしたから、遠くと近くで上下の斜位量が変化していると言えます。
不同視といって、左右に度数差がある場合に目線を下にずらすと
この様に上下斜位の量が増えてしまう事は実は良くよくあります。
ですが今回は不同視ではないのです。
ですから僕は不思議に思いました。
結局左右合算で上下のずれを8△で度数を決定しレンズを注文しました。
日々現場にいるとこの様に原因は分からないけど、
なんとなくこうしたら上手く行ったは、よくある話です。
お客様には一度脳を診て貰っても良いのでは?
と提案しました。僕の中ではいつまでも腑に落ちない
視力測定に終始しました。
そもそもこのお方は、近くが見えないとご相談にいらっしゃっていましたが、
近くを見させる為に、加入度も強め、
遠くの視力を2.0から1.2に落として遠くを捨ててでも
近くに合わせる必要がありましたが、その焦点距離の調整だけでなく、
上下斜位が悪戯していたので、その矯正度合いも強める必要があったのです。
今回の眼鏡で生活の質があがり、
快適に暮らして頂けることをお祈りしながら、
blogに今回のケースを忘れないようにと
記事にさせて頂きました。
それではまた6/18以降にこのblogでお会いしましょう。