SDG´Sであり続ける業界へ
2021/10/14
本日のblogの難易度【★★】
今朝の体重は76.8キロ。
ふ~、やっと正常値に戻った。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数761人。
今日は業過団体からのプレスリリースについて
今日本の眼鏡業界は大手が主流でおおよそ8割のシェアを有しています。
大手の店舗数が5000店舗、僕のような中小零細が7000店舗程と言われていますから、
数の上では少数派な大手がシェアを圧倒的に占有し、
僕らを打ち負かしていることがよくよく分かります。
今後もこの傾向には拍車がかかり、
中小零細の撤退傾向は継続するでしょう。
大手もしのぎを削って生き残りゲームをしていますが、
一方僕らも大手以上に資本力の無い土俵で
不利な戦いを強いられています。
ただし、僕は違います。
一応、日本一の激戦区、眼鏡の街吉祥寺で
17年続けてこられたのにも秘密があります。
それは大手と競争しない事なのです。
僕のような小さな商いは大手も敵としては認めません。
「あ、小さな会社が小規模な商いをしているね。でもうちらの脅威ではないね。」
せいぜいその程度でしょう。何故なら
僕は大手とはまるで違う商売をしているからです。
そして敵として認められないだけでなく、僕のような変わった商売は
お店を選ぶ「ある」お客様にとってはメリットだらけになります。
例えば
「①どこに行っても似合う眼鏡が見つからない。」
「②眼鏡を掛けるとすぐに耳が痛くなる。」
「③眼鏡を掛けてもすぐにずり落ちて嫌だ。」
「④どこに行っても期待した見え心地にならない。」
「⑤原因不明の体調不良でお困りで、
もしかしたら眼に起因しるのかな?なんて疑っている方。」
なんて方々の拠り所としてうちのお店は機能しています。
別にうちのお店でなくとも、中小零細でこだわってやっているお店であれば、
たいがい、皆様のお困りごとに対しては量販店とは別のアプローチで
提案してくれるでしょうし、逆に言えば、それができないお店は
淘汰される運命になることでしょう。
ですから僕らは最後まで、皆様の暮らしを下支えする為にも
歯を食いしばって生き残る必要があります。
あ、もう一つ忘れてた。
意外と
「⑥大手ではレンズ交換してくれないから、
うちでレンズだけでも入れてほしい。」
こんなニーズもあったりするのです。
それは大手ではまだ使えるフレームを傷んでいるから
レンズだけではなくて、フレームも変えた方が良いと
アドバイスを受けるからだそうです。
そんなフレームを僕が見ると多くのケースでまだ
現役バリバリ、そもそも壊れたメガネだって、
修理すれば使えるのですから、今使えているフレームが
使えない訳がありません。ではなぜ使えないと言うのでしょう?
それは複合的な要因が絡まり、
そんな接客対応になっていると予想します。
まずは
①使えるものを使えないと言って、新調させた方が売り上げ実績が上がるから。
②①の理由により、社員の高評価につながるから。
③少しくたびれたフレームを販売し、壊れた場合に修理対応ができないから。
④③で修理が出来るとしても、その対応をするくらいなら
新調させた方がトラブルが少なくなるから。
①と②、③と④がセットですから、
大別すると二つの要因で買い替えを推奨されるのです。
①と②は成績
③と④は効率化という名のトラブル回避策
これ意外にもお客様がこのデザインに飽きてしまったから、
新調したいというニーズは勿論ありますが、これは買い替え前提での
ご相談で、それを従業員が否定する必要は僕は無いと思っています。
なにしろその買い替え推奨の結果、
箪笥の肥やしになるメガネが
大量発生しているのが、今です。
そんな今だからこそ、のSDG´Sが求められるのでしょう。
でも、使えるものを使えないと新調させないと
自分の会社での立場が危うくなるとか、出世できないとか、
そもそも会社が買い替えベースで売り上げ予算を立てたりとか、
そんなことをしている業界が持続可能ですか?
僕はすんごく疑問を感じます。
良い物を長く使う、ごみを減らす、
資源を大切にする。無駄を省く、
これらは皆さんが今からできる
持続可能な社会を作るためにできることでしょ?
そうなのであれば、皆さんの今お手元にあるメガネ、
それらの用途や度数の見直しこそが、
本来必要なのではないのでしょうか?
さすがに今の時代にこのメガネは時代遅れで、
これは掛けたくない、そんなご意見を否定するつもりもなければ、
メガネをファッションアイテムとして、ローテーションして使うことを
否定しているわけでも決してありません。
むしろ複数本所有で使いまわしすることは、
物持ちをよくするためには有効でしょう。
だけどさ~、物にだって寿命があるんだから、
そして最後の寿命まで全うしたメガネは幸せだと思うな、
本当によくある話だけど、メガネ屋さんで新調し、そのメガネを受け取って
掛けて帰ろうとした瞬間に昔のメガネは割れて壊れるなんて事が
過去に複数回ありました。なんか受け取る日まで、
懸命に形を維持して、皆様の視界を支えていたと思うと
なんか涙ぐましくって、泣けてきます。
勿論たまたまだと思うのが正しいと思うのですが、
一方、普段から仕入れたメガネやご販売したメガネ、
それらを見ていると、どうしても思い入れも増しますし、
感傷的になっている自分がいます。
どうか皆さん!僕の思いのほんの一部でもよいので、
メガネを大切に使っていただき、そして末永くかわいがって欲しいなと
僕は思うのです。物にも思いがあったり、使い手の思いが宿ったり、
なんかロマンチックな眼鏡屋のおっさんの
つぶやきのようなblogになってしまいました。
今回のプレスリリースにもあるように僕らの悲願に向けて
一歩踏み出しました。国家資格化し、優秀な人材が集まり、
そして皆様の眼を取り巻く環境が改善する。
そんな連鎖を巻き起こしたいと思います。
そしてそこには大手だ中小だなんて線引きはありません。
ただただそこに皆様の暮らしがあるだけで、
そしてその暮らしぶりは皆様がご選択されているというお話です。
今日のblogが皆様が自らどんな暮らしをお選びになるのか、
それを考えるきっかけになってくれれば幸いです。
僕は少なくとも使えるフレームは最後まで使ってあげてって
言い続けられる商売をしたいと思いますし、
それこそ僕にとっての持続可能な眼鏡屋さんだと言えます。
それではまたこのblogでお会いしましょう。