加齢に伴う目の変化、対策はお早めに

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眼石祝応のBLOG

加齢に伴う目の変化、対策はお早めに

2021/11/23

本日のblogの難易度【★★★★】

今朝の体重は77.3キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は809人。

 

皆さん、第二次変動期はもう覚えましたか?

40歳~46歳(諸説あり)から

 

近視量は減少し、

 

遠視量は増大する。

 

これが第二次変動期の平均的な変動傾向です。

 

この一生のバイオリズムを考慮して

メガネの度数を決定するべきですね。

今後度数が増えるのか、減少するのかで、

選ぶ度数が変わります。

 

皆様は今見える眼鏡を欲しがる傾向にありますが、

僕は皆様が使うであろう期間の間、快適だと思う度数を提案します。

 

「顧客」は今を見て、

「僕」は期間を見ているとご理解ください。

 

では目の加齢に伴う変化としては、

近視や遠視の増減だけでしょうか?

 

いいえ違います。

 

ここは一般論でお伝えしますが、

遠視/近視量の変化だけでなく、

 

乱視が増えたり、

 

乱視の向きが倒乱視化したり、

 

ピントの調節能力が低下したり、

 

より目の力が減少したり。

 

人の目は様々に変化しますし、

それは手足や脳みそに比べると比較的低年齢から

変化が始まります。例えば遠視系の方であれば、

40歳前後から多くのケースでは老眼鏡を欲しがります。

 

欲しがると

 

無意識に、

 

手からスマホや本を遠ざけてみるようになります。

本来は、遠ざけなくとも、自然で適正な距離/姿勢で

見られる環境を整備するべきです。

 

ところが、ここは様々な理由があり、

多くの人は、老眼鏡を作成しません。

我慢すれば良いやで過ごすのです。

 

ここで機会損失やケアレスミス、作業効率の低下等が

生じていると容易に想像がつきますが、

自分が我慢すれば良いやで済ませてしまっているのが

今の日本です。僕はそんな今の日本の眼鏡業界を

 

国民の暮らし本位に改革するべきだ!!っと創業当初から

言ってきました。ところが改革には最低でも国民の理解が必要で、

国民の理解を得る為には広く真実を伝える広報力が必要です。

 

ところが、今はその広報する力が僕にはまるで欠けているのです。

今の僕にできる事は目の前のお客様に集中する事、

そして、出来る範囲で宣伝する事です。

 

目や眼鏡でお困りの方に、こんなお店もあるよ。

ってお伝えしたいのです。

 

だいぶ話がそれました。

何しろ老眼を軽視し、放置されているのが

今の日本だと言いたかったのです。

 

本題に戻ると先日いらした方は、加齢に伴う

変化が分かりやすいくらいだったので、

ちょっとご紹介したいなと思った次第です。

ではレフケラの値から

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R 0.00 -1.75 83   30.50 0.60 0.50
L -0.50 -1.00 84   30.50 0.60
角膜乱視 R   0.00 0 色覚特性 8  9  
L -0.50 20 5  2
旧度 R -0.32 -1.19 89 1.84 33.00 0.90 1.20
L -1.09 -0.46 95 1.93 30.00 0.90

旧度とレフケラを比較するとすでに近視が過矯正、

乱視が弱矯正であることが見てとれます。

実際の完全矯正値は以下の通りです。

処方値 R 0.00 -1.50 85 2.00   1.5 1.5
L -0.50 -1.00 85 2.00   1.2

バラバラにして比較してみましょう。

 

右目の旧度S-0.32→完全矯正値S±0.00

右目の乱視C-1.19→完全矯正値C-1.50

 

左目の旧度S-1.09→完全矯正値S-0.50

左目の乱視C-0.46→完全矯正値C-1.00

 

とこの様に、

 

両目共に近視が減って、乱視が増えた事が分かります。

今回は加入度と言って老眼の矯正度合いを変えずに、

過矯正の近視を適正化することで、手元を見やすくする効果を狙っています。

 

なぜならば、加入度は弱いに越したことがないからです。

加入度を強めると大雑把に説明すれば、

 

快適に使える視野が狭くなり、

周辺の歪みが増して、装用感が低下します。

 

ただし、この二つのマイナスの効果は遠近両用レンズを使う以上

ある意味つきものだと思っていますから、これは嫌でもついてきます。

でも、多少の変化には人は慣れで順応するようです。

 

眼鏡屋さんとして難しいのは、

お客様の順応力を推し量る必要があるという事です。

慣れる慣れないには個人差が当然あるのです。

勿論順応力を数値化して測定なんてできないので、

視力測定時の会話の中からある程度つかみ取らないといけないのです。

 

僕が眼鏡屋って難しいなって思うことの一つがこの

顧客の順応力を推定するという事です。

 

今日は幅広く説明しましたが、

皆様にお伝えしたいのは、

 

老眼対策は切羽詰まる前に、

後手を踏まず先手を打つべし。

 

という事なのです。

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

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