遠くを見るように近くを見る
2021/12/10
本日のblogの難易度【★★★★★】
今朝の体重は77.3キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は826人。
さて僕の友達のお店がFM西東京さんで取り上げてもらい、
更にアナウンサーさんのblogでご紹介頂きました。
西東京市のひばりが丘周辺にお住まいの方は、
要チェック。僕も最近頻繁にお世話になっております。
僕は30000円分買うと36000円分使えるお得クーポンを
利用しています。このヘアサロンカツミさんの店主、
こうじさんは、僕の田無市立田無第二中学校の同級生、
腐れ縁とも言えます。僕の奥様より人生で長い時間を過ごしたかもしれません。
そんなカツミさんを皆様どうぞよろしくお願い致します。
お近くの方はもちろんお店の裏に一台分だけ
駐車場もありますので、少し遠いけど車なら、
そんな方でも大丈夫!!是非是非宜しくお願い致します。
余談はそれくらい、
今日のblogは当初はルーペの様に近くが
良く見える眼鏡が欲しいというご相談の事例紹介です。
何しろ数学を勉強されていて、
数式が以外と読み仮名のルビの様に
小さく表記されているので、
それが見やすくなりたい。
というご要望です。
では実際に屈折異常の量を見てみましょう。
屈折 | SPH | CYL | AX | ADD | PD | 片眼視力 | 両眼視力 | |
他覚 | R | -4.00 | -1.50 | 7 | 30.50 | 0.02 | 0.05 | |
L | -4.75 | -1.25 | 11 | 30.50 | 0.02 | |||
角膜乱視 | R | -1.25 | 7 | 色覚特性 | 8 9 | |||
L | -1.50 | 16 | 5 2 | |||||
旧度 | R | -4.31 | -1.24 | 178 | 1.50 | 1.50 | ||
L | -4.89 | -1.19 | 4 | 1.50 |
これだけ見ると手元を見る時は裸眼すれば近づけば見えるし、
近づく事により文字が拡大しますから、
その拡大した状態、つまり裸眼で手元は見えれば問題ないのかな?
っと感じたのですが、
一方気をつけなくてはいけないのは、
こういった場合には
①左右の度数差はないか?
②乱視はないか?
③寄り眼はちゃんと出来ているか?
そんなところを見ていきます。
左右の度数差は実際の完全矯正値でも、
それ程大きくはありませんが、
やはり見過ごせないのは、
乱視です。では完全矯正値を見てみましょう。
両眼解放 | R | -4.00 | -1.50 | 7 | 61.0 | 2.0 | 1.5 | |
L | -4.25 | -1.50 | 11 | 2.0 |
こうしてみると今使っている眼鏡は実は過矯正。
ただし今回は手元用メガネのご相談なので、
過矯正である事はお伝えしましたが、
さらっとスルーしました。
では③の寄り眼はどうだったのでしょう?
これもしっかりできていました。
でも手元用に焦点距離を調整した眼鏡で近くを見ている状態で、
固視ずれのチェックをします。すると
「あ、今の方が良く見える。」と答えられます。
結局左右の目にベースインで2.00△(プリズム)の
度数を入れて、作成しました。
作成した度数は以下の通りです。
処方値 | R | -2.25 | -1.50 | 7 | 0.15 | |||
L | -2.50 | -1.50 | 11 |
この眼鏡を掛けた感想は、
「目を凝らさず、力を入れなくても見られる。」
解説すると多少の力は入れる必要があります。
ですが、過度になればそれは疲労となり、
自分のキャパを超えた目に課する運動は、
当然疲労要因となります。
更に言えば、
勉強で集中して文字を追うという作業と、
雑誌を斜め読みするのでは、目に負担も
まるで違うでしょう。
今回は、34歳、老眼でもありませんが、
結局やっている事は老眼鏡と変わりません。
ここから導かれる答えは、
老眼になったから、その焦点距離に合わせたメガネをしつらえる
という発想がこれだけデジタルデバイスに依存した社会では
考え方そのものが時代遅れだと言いたいのです。
以前は近くが見えなくなったら老眼鏡を作成
=40代後半から老眼鏡を買うという行動だった。
令和の今は近くが例え見えていようとも、
長時間のデスクワークや、読み書きに従事する場合では、
例え20代でも、時には10代の受験時であっても、
近くに焦点距離を合わせた老眼鏡の様な眼鏡を掛けるべきだと
僕は言いたかったのです。
時代が変われば、メガネを仕立てる基準も変化するでしょう。
むしろ変化は必然です。そしてIT化が進む現代社会では
その変化スピードは加速しています。
こんな時代に、過去の事例や参考書に答えを求めると
何も答えにたどり着けない事態を招きます。
過去に答えがあるのではなく、
今、目の前のお客様が答えなのです。
これを僕ら眼鏡を仕立てる側が理解する必要があるのです。
皆様も、近くが見え難いから、メガネを変えるという考え方
そのものをアップデートして頂けたらと思い、
今日のblog記事にさせて頂きました。
それではまたこのblogでお会いしましょう。
ありがとうございました。