23歳、目の疲労

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眼石祝応のBLOG

23歳、目の疲労

2022/02/11

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は78.5キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は818人。

 

さて、昨日は災害級の大雪と脅されましたが、

意外と積雪はそれ程でもなく交通の混乱もない東京の朝でした。

 

天候は混乱なく、ただしコロナ禍は皆様の生活様式を

ドラスティックに変化させ、僕が勝手に命名した

 

コロナ近視

 

でのご相談が頻発しています。

コロナ近視って別にコロナウイルスが

身体に影響を与えて近視進行を促すって訳ではなく、

 

コロナ禍が、在宅やリモートを強制し、

家の中から一日も出ない日もあるなんて方が

大量生産されたのです。

 

そして家の中で何をしているかと言えば、

会議は、ZOOM​​​、それ以外も資料作り、商談。

ある意味進化なのかもしれませんが、

コロナ禍が、一足先に近未来を連れてきたのかもしれません。

 

ただし、その弊害として生活様式のドラスティックな変容は、

近視進行を促している可能性がある。

 

そして、それを僕は勝手にコロナ近視と命名したのです。

 

別にちゃんとした先生が言っている訳ではなく、

眼鏡評論家の眼石祝応さんが勝手に言っている言葉だと

どうかご理解ください。

 

さて、昨日ご相談にいらした方は常連さんのお嬢さん。

23歳でデザイン系の大学院生。

 

主訴は、何しろ液タブ等で近くを見て絵を描くと

目が疲れる。いわゆる眼精疲労でお悩みでした。

 

早速目を見てみると、強度の近視でした。データーは以下の通りです。

屈折   SPH CYL AX ADD PD 片眼視力 両眼視力
他覚 R -6.75 -1.00 7   29.00 0.03 0.04
L -7.00 -1.50 171   29.00 0.03
R瞳孔径 9㍉ 角膜乱視 -1.25 2 夜間矯正視力 BE1.2 夜間近視 追加加算
L瞳孔径 9㍉ -1.75 176 R0.7 L0.9 S-0.25加算

近視とやや強めの乱視。乱視軽視の風潮を

僕は本blogで何度も指摘していますが、

乱視はしっかり矯正すべき、ただし掛けられるのであれば、

っという条件付きでのお話です。

 

乱視を入れるとアレルギー反応のように

クラクラとして掛けられない。

なんて方も一部、ごく少数にいらっしゃいます。

 

それを恐れて、始めから乱視を弱めに入れるという

眼鏡調整術が世にはびこり、それが皆様の生活の質を下げていると

報告させて頂きました。

今回はどうだったのでしょう?今お使いの眼鏡度数は以下の通りです。

旧度 R -6.36 -0.78 7   29.50 1.00 0.80
L -6.11 -1.23 177   29.50 0.60

思ったより乱視は入れておられます。

何故疲れてしまうのでしょう?

気になるのは左右の視力差、

左目が視力が出ていない状態でした。

 

では完全矯正値はどうだったのでしょう?

視力差はどうしようもないのでしょうか?

視力測定結果は以下の通りです。

両眼解放 R -6.75 -0.75 5   58.0 1.0 1.5
L -6.75 -1.75 170   1.2

今の眼鏡と比べて左右のバランスが多少変わり、

左目の乱視が強くしなければ、視力は維持できないと測定されました。

視力差は問題なく、適正な度数を入れればむしろ左目の方が視力はでました。

 

ではこの状態で作ったのでしょうか?

 

いえ違います。

 

今回は液タブを見るのに20㎝で見ていると仰っていましたが、

僕はそれを聞いて20㎝は止めて、寄り目のバランスも崩れて

内斜位傾向になってしまう可能性もあるし、

そもそも寄り目も若いわりには上手に寄せて来られませんでした。

 

だから30~40㎝くらいで見て欲しいと伝えると

 

今の眼鏡では細かい文字が20㎝まで近寄らないと識別できない。

 

っと答えられるのです。つまり期待通りの近見視力が

今の眼鏡では担保されていなかった。

だから無意識に仕方なく近づいていた。

 

では僕の作ったメガネの度数を見てみましょう。

処方値 R -5.75 -0.75 5       0.7
L -5.75 -1.75 170      

これにベースインプリズムを左右の目に2△ずつ、

両目で4△ずつ入れてあります。

0.7の視力で大丈夫?っと心配されますか?

はい、この状態で遠くは0.7、

でも近くは充分に視力が維持出来ていました。

 

つまり

 

遠見視力

 

 

近見視力

 

を分けて考えるべきだと僕は今言っています。

 

今回は近場が快適な眼鏡を望まれていたので、

今回は遠見視力を妥協して、近場に合わせたのです。

 

ではこの眼鏡で近くを見させた場合に、

手元の細かい文字は見えたのでしょうか?

 

はい、本人も驚いていました。

 

「近づかなくても見れる。」

 

姿勢の乱れは目の乱れ。

 

これは言っても良いと思いますが、

 

鶏が先か卵先か?

 

という問題と同様に、

 

姿勢が先か視力低下が先か?

 

これを見極めるのは実は難解ですが、

僕は先ずは眼鏡で環境を整備し、

 

「これなら離れても見れるでしょう?

だからこれからは必要以上に近づいてみるのは止めてください。」

 

っとお伝えして、先ずは姿勢も度数も両方見直しをお願いしたという事です。

 

皆様も近視進行が止まらない。

なんてお困り事があれば、

先ずは、姿勢を正しくしたときに

目的とする視物がしっかり見えるか?

 

見えないから近づいていないか?

 

見えるのに近づきすぎていないか?

 

これをチェックしてみて下さい。

 

見えないから近づいているのであれば、

先ずは眼鏡の度数の見直しが必要ですし、

 

見えるのに近づきすぎているのであれば、

姿勢を正す事に意識を向けてください。

 

これには諸説あるようですが、

僕は自らの体験を元にすれば、

 

正しい姿勢とはという

 

①姿勢を正すという正しい知識を得て。

②意識的にその姿勢を維持するように気を配る。

③不慣れな姿勢は筋肉のコリや疲れが生じ時に苦痛を伴う。

④それを乗り越えると体幹を支える筋肉が出来てくる。

⑤筋肉がついてくると姿勢を維持するのが辛くなくなる。

⑥正しい姿勢は腸を圧迫せず、腸の環境さえ改善する。

⑦腸の改善から、自律神経も整い、睡眠の環境が改善する。

⑧最終的に無意識に正しい姿勢が維持出来るようになる。←今ここ

 

この様にたかが眼鏡と思わずに、メガネで出来る事って

実は沢山あるのです。

 

今日は正しい順序で生活改善してみては?

っというお話です。

 

知識→意識→無意識。

 

この順番で皆様は自らの暮らしをご自身で変える事が出来るのです。

その為にはまずは正しい知識から。

 

眼鏡なんてどこで作ったって機能的には一緒でしょ?

↑これは間違った知識。

 

眼鏡は医療器具なのだから誰に仕立てて貰うかが大事。

↑これが正しい知識。

 

どうか皆様ご自身だけが自らの暮らしを変えられるのです。

正しい知識を得る為に少しだけお時間を頂ければ幸いです。

また明日もこのblogでお会いしましょう。


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