遠視の弱矯正とめまいの抑制

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眼石祝応のBLOG

遠視の弱矯正とめまいの抑制

2022/04/24

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は79.2キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数1006人。

 

さて先月かな?先々月?何しろ常連さんが

めまいが止まらない、それでしばらく仕事を休むなんて

報せがお店に飛び込んできました。

 

何でもその状態では昔の眼鏡しか掛けられない。

では度が変わってしまったのでしょうか?

 

ここで先ず、その方のカルテを見てみると

以前に使っていた眼鏡はこんな度数でした。

旧度 R +1.50 -0.75 9 +1.50 31.5 1.20 1.20
L +1.25 -0.50 147 +1.50 31.5 1.00

両目共に遠視眼ですが、このお方のご年齢は62歳、60代であれば、

第二次変動期、遠視のお方の目は放っておいても

遠視の強度化する時期です。

 

つまり以前の眼鏡の度数は弱度化していて、

その弱い眼鏡しか使えないと言っています。

 

本当に遠視の度数が変わってしまったのでしょうか?

そこで視力測定をしてみました。

その上で半年程前でめまい発症以前に

検査した結果と今回を比較してみたいと思います。

【2021/12/25の視力測定結果】

両眼解放 R 2.75 -0.75 20 1.50 63.0 1.2 1.5
L 2.50 -0.75 110 1.50 1.2

 【2022/4/22の視力測定結果】

両眼解放 R 2.75 -0.75 15   63.0 1.2 1.2
L 2.50 -0.75 95   1.2

 これで見ると殆ど変化していません。遠視や乱視の変化が

今回の弱矯正眼鏡を快適と感じた理由にはなり得ないと僕はジャッジしました。

では眼位でしょうか?と疑い眼位も測定しましたが、

それも大幅に変化はしていません。

 

ここからは推論になります。

本当はめまいが起こっている時期に目を見させて頂くのが理想ですが、

めまいが酷く外出すら出来ない状態でした。

 

その上で仮設を立てるとめまい発生時に眼球震盪が

発生しているケースがよくよくあります。

 

その眼球震盪発生時に遠視を弱矯正にすると何が起こるでしょう?

それはピントの調節運動です。目にぎゅっと力が入るとイメージしてください。

目に力を入れる。それが結果的に目の揺れる状態を緩和させる可能性があるのです。

 

ただし、その眼鏡を常用しても、近くは見えませんし、

遠くを見る時だって目は疲労します。

 

ですからあくまでも、その遠視を弱矯正にする方法は

急場しのぎであり、対症療法だとも言えます。

 

結局、先日めまいが治まり、ご来店いただいたときには、

眼球震盪も一切なく、その状態で適正に矯正された遠視眼鏡を

掛けさせてもなんら問題ありませんでした。

 

今日は一つのテクニックとして

遠視の弱矯正が眼球震盪発生時に

めまいを緩和させる可能性があるという点だけを

覚えて頂ければ幸いです。

 

それではまたこのブログでお会いしましょう。

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