処方箋の拘束力と顧客の選択の自由

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眼石祝応のBLOG

処方箋の拘束力と顧客の選択の自由

2022/04/30

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は79.0キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数1018人。

 

むむむ、順調順調!YouTubeチャンネルの登録者数が

千人を超えてからも順調に推移しております。

 

先日いらしたお客様は処方箋をご持参頂きました。

僕「かしこまりました。では処方箋通り作製すれば良いですね?」

っと確認すると

顧客「一応、処方箋が合っているかチェックして貰うことは可能ですか?」

 

と尋ねられました。

 

僕「僕らが処方箋を否定する権限はなく、原則処方箋を見せられた場合には

それ通りに忠実に再現する必要があります。ですが、僕が視力測定すれば、

十中八九、処方箋とは度数が変わります。ですが、その検査結果をもって

僕は処方箋が間違っているとは言いません。お客様が決める必要があります。

その点ご理解いただけますか?」とお聞きしたのです。

 

顧客「はい、それで結構です。」

 

と答えられたので僕は検査をしました。

僕は以前に顧客にお勧めの眼科はありますか?

と聞かれたので、

 

新浦安のかわばた眼科

田町の梶田眼科

御茶ノ水の井上眼科をお勧めしたら

 

顧客「そんな遠いところまで行けないよ。吉祥寺近辺でないの?」

 

っと仰います。

 

僕「申し訳ございません。僕はお勧めできる眼科を知りません。」

 

っと答えるとその顧客は僕の言った言葉をそのまま

眼科で眼科医に伝えたそうです。するとその眼科医は激高し、

眼科学会で僕を名指しで

 

眼科医「吉祥寺にこんなけしからん眼鏡屋がある。潰せ!」

 

潰せと言ったかどうかは不明ですが、何しろ処方箋を回すな、

あの眼鏡屋はダメだからと眼科学会内で意思統一したそうです。

 

僕のお勧めの眼科を決める権利すらないと言うようで

少しだけ笑えて、少しだけ恐ろしくなりました。

こうして既得権の権力者は、その力をふるうのです。

 

そこには既得権を犯す輩は潰せという簡単な原理があります。

ですが医療に従事するのは国民のQOLを支える為に従事するべきで、

自らの生活云々はまるで別の次元の話だと僕は思っていますし、

だからこそお医者様は聖職だと言われているのです。

 

でもお医者様にだって生活があるし、生きる為にはお金も必要です。

そこは僕も理解します。でも言論の自由を奪うかのような、

眼鏡店いじめを決して許してはいけないと僕は思うのです。

 

先日イーロンマスクさんが、Twitter社買収を成功させましたが、

Twitterの役割としてこう言っていたそうです。

 

「自分の嫌いな人が、自分が聞きたくないことを言える環境だったら、

そこには言論の自由があるんじゃないでしょうか。

好きでもない人が気に食わないことを言っていたら、

すごく腹が立つじゃないですか。それが言論の自由が健全に機能している証です。」

 

多くの方々がロジックではなく好き嫌いで、そして公益の為ではなく、

自らの生活の糧の為に、言葉を選び、既得権を脅かす人々を脅かして、

そして言論を封殺しようと考えます。

 

僕は、こういった小さな議論にはくみしません。

僕のグランドデザインは、国民は、

更に言えば国境を越えて地球人の豊かな暮らしです。

 

正直、眼科医の暮らしは尊重しますが、

そこがメインの改革を目指していません。

 

結局今回の処方箋と僕の視力測定を比較し、

お客様は僕の視力測定の結果で眼鏡を仕立てたいと

言ってくださいました。ではこういったケースで僕らは

なんと答えれば良いのでしょうか?

 

①お客様のお申し出はありがたいのですが、

勝手に度数交換出来ないので、眼科医に相談に行ってください。

②かしこまりました。ではお客様のご意思を尊重して、

今回は私の視力測定結果で作製させて頂きます。

この①か②の対応をしたら、

お客様はそれぞれどんな反応を示すと思われますか?

 

僕も開業当初は①の対応をしたことがあります。

するとお客様は、それなら処方箋通りで良いよと

諦めて頂くことが多数で、念のために、お医者様に確認に

行かれる方は皆無でした。

 

そもそも創業から年月を重ねていくごとに

お客様の期待の高まりをお店で日々感じています。

うちのお店が多少の評判になったという事でしょう。

 

それなのに、僕は責任が取れないから、

①の対応をしてしまうことに、こちらとしても

申し訳なく思う事がありました。

 

現在僕は、原則処方箋はお持ちくださらないで下さいと促しています。

処方箋を見たら忠実に再現する義務がこちらにあるからです。

ですが患者様が意図せずとも処方箋を出されてしまったケースもあります。

 

ですからケースバイケースですが、

原則お客様のご意思を尊重するようにお店では心がけています。

 

処方箋の拘束力∠顧客の選択の自由

 

という原則があるからです。

処方箋に限らず、癌になったら

必ず放射線治療とか抗がん剤を使わなくてはいけないのでしょうか?

決してそんな事はありません。食事療法を選ぶ自由もあるでしょう。

 

ですから、国民が誰に眼鏡を仕立てて貰うかについては

議論の余地なく、「選択の自由」があるのです。

 

ただし、一つだけ注釈が必要で、

正しい選択をする為には正しい知識がある事が前提条件です。

 

そもそも良い眼鏡とは?

より機能性が高い眼鏡とは?

ここに国民共通のコンセンサスが無い中で

選択の自由ばかりが先走りしていると

結局それは国民の福祉を侵害します。

そしてその典型が今の日本の眼鏡業界です。

 

一例を挙げれば、

 

どこで仕立てても眼鏡の機能性なんて一緒でしょ?

 

とか、

 

眼鏡は安価でも充分な機能性がある眼鏡が作れるようになった。

 

この二つは明らかに僕に言わせれば事実誤認です。

間違った知識に任せて競争の自由や市場原理に任せてみても、

結局正しく健全な業界にはならないのです。

 

だからこそ、僕らは啓発、いや啓蒙と言っても良いかもしれませんが、

国民を正しく導く必要があります。

 

先ずは正しく知識を得る事が何より大切なのです。

 

では処方箋はどうなのでしょう?

 

僕に言わせれば眼科医の多くは目のスペシャリストであり、

眼鏡に関してはずぶの素人である方が大多数です。

(こういう事を書くとまたお𠮟りを受けます。)

 

また眼鏡は視力測定と加工とフィッティングまで

トータルで見る事により、より上質な眼鏡が仕立てられます。

 

また眼鏡屋は疾病の発見治療、診断まで一切できません。

 

以上を考慮すれば、

視力低下や目の疲労等なにかしら自覚した場合には、

眼鏡作製前に眼科にかかり、目に病気はないかチェックして頂く、

その上で度数決定は僕ら一定以上の技量のある眼鏡店の眼鏡士が

眼鏡を仕立てるべきでしょう。

 

この一定以上の技量という線引きがまた難解ですが、

そこに踏み込むと一日のブログのボリュームではすまなくなるので、

それは後日別稿設けましょう。

 

ともかく、正しい知識を広める影響力、

今の僕に一番足りない物は、その人を動かす力なのです。

ただし、YouTubeチャンネルが今までに無い程の知識の広まりを感じますし、

この先に何かしらの展開があるのかもしれませんね。

その未来は僕にはどうなるかは一切分かりません。

それでも一歩一歩前を向いて進んでいきたいと思いますので、

どうか皆様もこれからも僕のドタバタ珍道中をお楽しみください。

 

それではまたこのブログでお会いしましょう。

 

 

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