眼鏡作製技能士試験受験

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眼石祝応のBLOG

眼鏡作製技能士試験受験

2022/07/28

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は未計測。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1131人。

 

日本の眼鏡業界は、自由に開業が出来ます。

特に資格や許認可は不要です。

 

自由に眼鏡屋さんが出来るのです。

眼鏡屋さんは経験と知識、更にそれらに基づく技術が大切ですが、

そういった経験、知識、技術が全てなくとも眼鏡屋さんを名乗れるのです。

 

それだけなら、まだ良いのですが、

今の日本の眼鏡マーケットの異質性は、

知識、技術、経験に頼らずに、

マニュアル化と低価格化でシェア拡大し、

 

大手量販店/激安店で市場の8割を占めた事です。

 

僕ら中小零細眼鏡店は存在すら知られず、

生活者はひたすら

 

「似合う似合わない」

 

 

「少しでも安く買いたい」

 

を追求し、そのニーズに応えた会社だけが

マーケットの主流になりました。

 

その結果、何が起こったか?

 

端的に言えば、

 

メガネの雑貨化です。

 

雑貨化する前は何だったのでしょう?

 

実は眼鏡は今も昔も医療器具です。

ですが、雑貨の様に眼鏡を扱うオペレーションで

簡易な手間で眼鏡を仕立てられるようになり、

 

その結果として眼鏡は低価格化し、それを生活者は歓迎したのです。

 

低価格化の結末は何でしょう?

それは日本の国際社会での存在感の低下です。

 

日本が世界のGDPで二位から三位に転落したあたりから、

斜陽の国、日本がまことしやかに語られるようになり、

韓国に一人当たりの給料額で負けたという時点で

僕ら日本人は決定的に自信を消失させてしまっています。

 

僕の所属する眼鏡という業界は、そもそも斜陽だと言われていました。

低迷する眼鏡の市場規模を僕は忸怩たる思いで眺めるほかなかったのです。

 

僕は、眼鏡の本質がしっかり伝わったうえで、

それでも眼鏡は雑貨で良いと有権者がジャッジしたのなら、

甘んじてそれを受け入れようと思います。

 

ですが現状は、そうではなく、

日本国国民はあまりにも眼鏡に関して無知だと言えます。

 

メガネが医療器具である事は勿論、

 

メガネはどこで作ったって機能的にはそんなに変わらないよね。

なんて、僕ら眼鏡屋の技術になんてスポットは当たりません。

 

大手は、豊富な資金力を活かし、緻密な広報戦略で

世論を誘導します。僕は矮小なblogで何度叫んでも

世論を動かすには決して至らない現実を目の当たりにしたのです。

 

そんな絶望的な状況下でも、今回の眼鏡作製技能士の国家資格化は、

大きなチャンスの様に僕には見えます。

 

メガネが医療器具である事を大きくアピールできるからです。

若しも医療器具だとするのなら、きっと皆さまは名医に診てもらいたいでしょう?

 

やぶ医者って言葉は汚いですが、お医者様でも玉石混交で

ただただ、売り上げや効率を追い求めて、顧客の健康よりも

クリニックの売り上げを重視するお医者様もいらっしゃいます。

 

うちのお客様で脳外科の先生が言っていました。

「伊藤さん、僕は院長に切る必要が無い人も切れって命令されるんです。

それが嫌で嫌でしょうがない。」って、不満を漏らしていました。

 

手術をした方がベッドもうまるし、診療報酬も高くなるからです。

 

この例を見ても分かるように、医療の全てが、国民の健康「だけ」を

考え、医療行為をしている訳でもありません。

 

眼鏡屋も一緒です。

 

僕は、お師匠に眼鏡屋は半医半商だと叩き込まれました。

 

僕は眼鏡屋であり、商売人です。その僕の会社の経営理念にはこんな事が書いてあります。

 

【有限会社ojimの経営理念】

◯損得より先に善悪を考える。
◯昨日の自分を否定する勇気を持ち、常に自己変革し続ける。
◯個性を伸ばせる企業として、誰もが一つ以上の個性を活かした強みを持ち、各々にファンがつくプロフェッショナル集団を目指す。

 

今日はあるコンペティションにエントリーしましたが、

昨年は一次選考も通らず涙をのみましたが、

今年はどうでしょう?

 

そこで僕は上記の理念に加えこんな文言も書き加えました。

 

〇眼鏡の可能性を追求し、眼鏡を用い国民の生活の質と労働生産性を高め、国の発展に寄与する。

 

一私企業でも、せめて志だけは僕は国の発展を見据えています。

どうか皆様も、本当の意味で賢く眼鏡を選んでください。

安物買いの銭失いには決してならぬよう、

ある意味お勉強をして欲しいと願っています。

 

ネットで検索すれば、眼鏡に関する大切なニュースは

いくらでもあるでしょう。少なくともうちのblogは

かなりの部分まで真相に迫っていると思います。

 

今日はこれくらいにしますが、

何しろ眼鏡作製技能士の名前が表すように、

技能が大切。これをどうか皆様肝に銘じて欲しいと願うのです。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

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