資格制度の落とし穴

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眼石祝応のBLOG

資格制度の落とし穴

2022/07/31

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は79.1キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1132人。

 

さていよいよ運営開始される国家資格制度。

僕らにとっては目出たいお話なのですが、

全ての制度がそうですが、完璧な制度なんて存在しないんです。

 

今日は、おぎゃ~と産声を挙げた制度の問題点と、

今後の僕が見据えるビジョンについてtweetしました。

 

(以下Twitterより転載開始)

資格制度の落とし穴-1:令和4年の11月に日本で初めての眼鏡屋の国家資格者が生まれる。

僕も先日受験してきた。つまり一気に複数の国家資格者が日本に誕生するのだ。

これは我々眼鏡屋としての悲願だったので、勿論吉報だ。

一方諸手を挙げて、業界人誰もが賛成している訳でもない事は述べる必要がある。

 

資格制度の落とし穴-2:そもそも資格には名称独占、業務独占と大別すると二種類の仕組みが存在し、

今回の制度は前者の名称独占資格になる。つまり眼鏡作製技能士という肩書は、

国家資格取得者でなければ使えない制度なのだが、

この名称独占という制度に落とし穴があり、それを今日は解説したいと思う。

 

資格制度の落とし穴-3:僕はそもそも国家資格化するなら業務独占資格が望ましいと思っていたし、

過去の経緯を見ても、業界人の誰もが業務独占資格を目指していたと思う。

だが現実は、過去二度の国家資格化法案は医師会の抵抗に会い廃案となった。

表向きは疾病の発見が遅れるという理由だが本音は別だ。

 

資格制度の落とし穴-4:医師会の本音は、処方箋という利権を渡したくないというのが冷静な分析で、

眼鏡処方箋がクリニックにとって必須ではなくとも、

あればそれは安定経営に役立つという程度のインパクトだと僕は考えている。

実際にある分野で権威と言われている方々は眼鏡処方なんて見向きもしない。

 

資格制度の落とし穴-5:眼鏡処方なんて儲からない分野に投資するより、

白内障の眼内レンズを手術しているん方が当然儲かるという商業主義の下心が明け透けに僕には見えている。

勿論志高く立派なお医者様も沢山いらっしゃるが、

多くのお医者様はサービス業であり聖職といいうには程遠い。それが現実だ。

 

資格制度の落とし穴-6:勿論眼科医処方のレベルが高く国民のQOLがしっかり担保されているのなら、

僕は文句の言いようもない。現実は眼科医の多くは眼鏡処方に関しては素人だ。

だから眼科に眼鏡店から応援で検査している。

ドクターでもなく、看護師でもない職員がいたら、眼鏡店の応援の可能性が高い。

 

資格制度の落とし穴-7:結局度数決定は眼鏡店店員がやるのなら、

そも眼鏡店が度数決定すればよいのにと思うのは別に眼鏡屋でなくとも自然な考え方に思える。

ところが、それを認めていてはクリニック経営が成り立たなくなる

眼科医がいるから医師会としてはそこに対する救済措置として保険を掛けている。

 

資格制度の落とし穴-8:では名称独占資格として国家資格化された暁には、

この矛盾が解消されるのだろうか?実際には眼科の不勉強も、

眼鏡店が応援に行かなくてはいけない現実も一切変わらない。

プラスの効果としてはただ僕らの職業地位改善効果に過ぎない。

実はもっと深い問題がありそこが重要だ。

 

資格制度の落とし穴-9:一番国民のQOLと密接に関わる制度上の問題点は責任の所在が眼科、

眼鏡店双方に存在する事で、その改善には仕事を分業するしかない。疾病の発見治療はお医者様の独占業務。

眼鏡の度数決定は眼鏡店の仕事にすれば良い。それでは眼科の利権を奪うというのであれば実は代案がある。

 

資格制度の落とし穴-10:代案に入る前に、そも責任の所在が不明瞭である場合に国民は何故困るのか?

それは眼科処方箋で不満を感じて眼鏡店に相談に行っても眼鏡店は勝手に度数は変えられない。

返す刀でお医者様に相談に行っても、「私が検査したらか間違いない。慣らしなさい。」と取り付く島もない。

 

資格制度の落とし穴-11:眼科医が若しも自分の処方箋の問題を感じ度数変更をしようと思った場合には、

そのレンズ代金を誰が負担するのか?勿論患者は嫌がり僕ら眼鏡屋も

何故自分の関わっていない度数交換を僕らが負担するのか?となる。

医師は自分で負担していたらあっという間にクリックは破綻する。

 

資格制度の落とし穴-12:そも医師は結果責任を負わないし

責任を負うのであればお医者様なんてやっていられない。

ある術式の成功率が100%なんてあるだろうか?〇%の確率で失敗する可能性があり、

それを説明し理解を得た上で手術は成立する。その度に責任をとっていたら医師と言う仕事が成立しない。

 

資格制度の落とし穴-13:この様に問題だらけの資格制度の船出だが、先ずは一歩踏み出せた事を評価するが、

一方完成形には程遠い。そこで提案するが、分業し責任の所在を明確にすべき。

その為に先ずは眼鏡を作る場合に一年間通院履歴が無いのなら、先ずは眼科に掛かり、眼鏡作製許可書を発行して貰う。

 

資格制度の落とし穴-14:眼鏡作製許可書で医師の生活に対する恐怖はなくなり、

そも眼鏡を作る時に眼科に掛かる人は11%程度、9割の人は直接眼鏡店で眼鏡を作っている。

眼鏡作製許可書の制度にすれば少なくとも今よりは眼科に掛かるようになり、

一方、医師の指摘する疾病の発見の遅延は存在しなくなる。

 

資格制度の落とし穴-15:眼鏡処方を100%眼鏡店がすれば、その結果責任は僕らが負う。

つまり度数交換問題も無くなるのだ。この様に疾病の診断治療は医師、

そして屈折矯正という眼鏡の度数決定は眼鏡店がする。これで病気に関する責任は医師、

眼鏡の度数に関するクレームは眼鏡店で対応すれば良いのだ。

(以上Twitterより転載終わり)

 

さてこんな事を書くとまた方々からお叱りを頂戴します。

でも僕がここで述べた事は嘘ではないのね。

少なくとも僕は皆様にも嘘は言っておらず、

自分の思いにも嘘は吐いていません。

 

自分に正直に、世の中捨てたもんじゃないって思うけど。

一方、資本主義や商業主義の歪みが、そんじょそこらで見られます。

 

別に僕は共産主義者じゃないけど、

でも資本主義の限界も見られるんじゃないかな。

 

世間の問題の解決法は、だいたい右が左かではなく、

その間に最適解があると思うんだよね。

 

だから中道であり、バランス感覚が大事って

いつも思う。

 

何しろ僕は、正しい知識を矮小なblogやではありながら、

いつも情報発信をしたいと思っていますので、

宜しくお願い致します。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。​​​​

 

 

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