乱視害悪論は何故生まれた?

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乱視害悪論は何故生まれた?

2022/10/09

本日のblogの難易度【★★★】

今朝の体重は78.8キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1181人。

 

さて今朝のtweetは乱視害悪論なんて呟きました。

乱視を極力弱めに作るとか、極力入れないという

調整法が日本では主流的な考えだと言って差し支えないと思いますが、

何故そんな理論が構築されたのか、それを呟いてみました。

 

それと乱視の有無を簡易に判断できる視標も掲載しておきますね。

あくまでも簡易にとご理解下さい。

縦や横の線に濃淡の差はありませんか?あればそれが乱視です。

 

(以下Twitterより転載開始)

乱視害悪論-1:皆さんは乱視についてどんなイメージですか?私は乱視、私は乱視じゃない。

それぞれのお考えでしょう。それはそれで結構です。僕はしっかりとした統計データーは取っていないのですが、

お店にいらっしゃる方の目を見ると十中八九乱視眼です。ところがお使いになっている眼鏡を見ると…。

 

乱視害悪論-2:多くのケースで自分は乱視はあると言われたが、弱い乱視なので(根拠なく)

省いて近視だけ矯正しますと言われた方が多かった様に思います。

それは眼鏡屋さんでの処方箋だけでなく眼科処方でもその傾向は顕著に見てとれます。

プライスショップと眼科処方の傾向に共通点が見いだせるのです。

 

乱視害悪論-3:これは日本の眼鏡屋ともう少し視野を広げても同じ傾向が見て取れます。

乱視が100あったとしても50%にとどめます。乱視が10しかないなら省きましょう。

匙加減の差はあっても、こんな考えが主流だと言い切って何ら差し支えありません。

ここに問題は無いのでしょうか?僕はあると考えます。

 

乱視害悪論-4:乱視を未(弱)矯正すると何が悪いの前に何故弱く(省く)するのでしょう?

それは眼鏡の雑貨化の話とも繋がってきますが、雑貨化の過程での眼鏡屋としての最優先事項は

クレーム回避でした。乱視を弱くすれば違和感が軽減します。

初めて乱視を入れた時には大なり小なり違和感を伴うのです。

 

乱視害悪論-5:違和感がある事を理解して貰う為には説明が必要です。説明する為には正しい知識が求められます

ただし商売として考えれば、この説明も、説明出来る販売員を教育する事も時間が掛かります。

この時間がコストに変換され、コストカットの一環として乱視害悪論が構築されたと僕は考えます。

 

乱視害悪論-6:では眼科では?眼科処方を見ても、大手の処方と似通った傾向にあります。

それは乱視の未(弱)矯正という共通項です。眼科も何故乱視を弱めに調整するのでしょう?

眼科もクレーム回避というまるっきり同じ理屈です。

クレームが来る度に処方箋を書き直していられない事情があるのです。

 

乱視害悪論-7:若しも乱視が原因のクレームが頻発したとして、その度に処方箋を再発行したとする。

そのレンズ交換の費用をどこの誰が負担するのでしょう?少なくとも眼科は処方箋に対して結果責任を伴いません。

成功率100%の治療法なんてどこにも存在せず、失敗の度にお医者様は保証出来ないからです。

 

乱視害悪論-8:多くのケースは患者や眼鏡店が泣き寝入りです。眼科医としても、

それでは心が痛くなる先生もいらっしゃるのでしょう。

「だから」クレーム回避が至上命題になり乱視を極力弱めにという考えが主流になるのです。

眼科主導の市場が日本の現実ですから多くのお店もその考えに追従するでしょう。

 

乱視害悪論-9:こうして日本全土で乱視害悪論が構築されました。ですが僕はそれに異を唱え続けてきました。

乱視は可能な限りしっかり矯正した方が良いよ。これが今の僕の考えです。

乱視矯正に違和感というデメリットがあるのは事実です。

でもメリットが物凄いからで天秤に掛ければ答えは決まってます。

 

乱視害悪論-10:では乱視をしっかり矯正するメリットも述べておきます。

①視力がしっかり出る。②近視の度数を必要最低限に落とす事が出来て、その分ピント調節に負担が少ない。

③空間認知、立体視等高度な両眼視の構築に役立つ。

④寄り目がしっかり出来る⑤首や肩の可動域が広がりスムーズに動く。

 

乱視害悪論-11:この様に思いつくままに並べてみましたが、

乱視が実は皆様のQOLに多大な影響を与えている事をどうか知って頂きたいと願い

本日のtweetにさせて頂きました。最近では乱視矯正に特化したレンズなんてのも

NIKONや東海光学から発売されていますので、乱視がダメだった人も是非お試し下さい。

(以上Twitterより転載終わり)

 

っとここで終わっていてはただの転載記事になってしまうので、

ここから先はblog独自のコンテンツです。

先ずはTwitterでもご紹介した東海光学の乱視矯正用レンズ、

その名称は「スマートトーリック」と言いますが、

 

そのスマートトーリックの比較POPが非常に分かりやすいので、

ご案内いたします。スマートトーリックを使った効果が一目瞭然だからです。

 

では早速、どんな状況か解説致しますね。

 

 

こんなPOPでレンズが無ければ真円の画像です。

通常のレンズにC-4.00のレンズで軸度を90度にしてセットします。

横長の楕円形に変化

同じ方向にスマートトーリックを入れると…

違いが分かりますか?

比較してみましょう。

これでも分かりにくいですか?

通常のレンズの楕円形をコピーして重ねてみました。

若干縦長に変化しているのが見て取れます。真円に近づいたという事です。

次は180度で比較します。

今度は縦長ですね。

これもトレースして重ねてみました。

赤いレンズの方が縦長の度合いが減少しています。

135度にセットするとどうなるのでしょう?

今度は斜めに歪みますね。

これも縦長な感じが緩和されています。

この様に真円の物であれば、当然真円と認識したいですよね。

乱視を入れる以上、この像の歪みという物とは逃れられません。

でも、最近のレンズはこの歪みを多少でもコントロール出来るようになったのです。

 

非常に分かりやすいPOPだと思います。

皆様も乱視矯正の意義を正しくご理解頂き、

快適なメガネライフを送って頂きたいと

切に願います。

 

またこのblogでお会いしましょう。

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