2018年

老眼バレシリーズ-まとめ。

長いよ!要注意。

 

老眼バレ。

老眼バレ-2

老眼バレ-3

老眼バレ-4

老眼バレ-5

老眼バレ-6

老眼バレ-6

 

 

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老眼バレ-7

今日は朝から30代の男性の検査をしました。

何でもお若いのに、眼圧が高く、一部視野欠損まで

緑内障は進行していたそうです。

 

緑内障は本当に怖く、多くのケースで自覚がないまま、

視野が欠けていくという恐ろしい病気だと思います。

 

何故、緑内障になるか、その原因が明確であれば、

対策も立てられますが、その原因が分からない、

若しくは一部は分かっていても、そのメカニズムで

全てを説明できないから困っているのです。

 

ただし、僕は以前にこんなデーターを見ています。

 

厚労省が出したデーターで緑内障の有病者数を各年度毎にグラフ化した

データーで、それはある時点から一気に右肩上がりになります。

 

また、今もあるかは不明ですが、総務省の出したPCの普及率、

これもある時点から右肩上がりになっています。

 

この総務省の出したデーターと厚労省の出したデーター、

その右肩上がりになっている年度はほぼ一致しています。

 

Windows95が発売されてからなのです。

 

他の眼の疾病は減少傾向なのに、

緑内障だけは右肩上がり、そしてその発病する年齢は

弱年齢化しています。二つのグラフを重ね合わせると奇妙な一致をみます。

 

僕はこの事からPC作業と緑内障が何かしらの関連性があるのか?と疑っています。

 

ではPCを見ている時と、

 

遠くをぼっーっと見ている時に

 

眼に課している仕事としては、何をしているのでしょう?

 

1)先ずはピントを調節しています。

 

2)近く(モニターの位置を40㎝~80㎝程度に設定している方が多い。)

を見る事が多いため、目線を内側に寄せている、つまり寄り眼している。

 

3)虹彩という器官が眼に入る光の量をコントロールしている。

 

4)自律神経を交感神経主導から、副交感神経主導に切り替える。

 

以上の1)~4)までの変化を無意識に、あくまでも無意識下で

コントロールしています。そこで僕は先ほど説明したグラフに

基づき、10年程、この1)~3)までの運動量を減らす眼鏡を作っています。

 

4)に関しては、どの程度スイッチの切り替えをコントロール出来ているのか

正直把握しようがありません。それこそ、脳波をとればわかるのかもしれませんが、

ですからこの効果を僕は少なくとも今は解説出来ないのです。

その点どうかご理解下さいね。

 

では、今日の本題ですが、以下の通りです。

 

③遠近両用レンズを使うとレンズの下に窓みたいな別のレンズがついている

から、遠近両用レンズを使うとすぐに老眼とばれて嫌だ。

 

元々遠近両用レンズは日本では生まれた訳ではなく、エシロール社のバリラックス

というレンズをHOYAさんが技術を輸入して日本での遠近両用レンズの歴史が

スタートしました。当初はレンズの設計も今と比べては品質が低く、

かつ、僕ら眼鏡士のノウハウの蓄積にも相当の時間が掛かったようです。

 

これが具体的に何年前か、実は僕はちゃんと聞いた事がありませんが、

よく聞く大雑把な数値は3~40年前と聞いております。

 

では今日の本題③ですが、今説明したHOYAが輸入した遠近両用レンズは

累進設計と言って、あるところを境にゆっくり度を変化させるレンズを

さします。その変化の度合いを僕は階段ではなく、坂道ですよ~。

と説明します。この坂道を緩やかにするということは、

要因②~加入度や度数の設定で歪みの量をコントロールできる事実。

 

という項目で説明しました。坂道を急にしたり緩やかにレンズを発注する

時に僕らは調整可能ですよ~。という事でした。

 

本題に戻ります。

 

では累進設計の遠近両用レンズには明らかに外から遠近バレする

構造があるのでしょうか?それが無いのです。導入後何十年も

経っているのに、この一部に小窓の様な構造があって、

遠近両用レンズを使うといかにも「私は老眼です。」と

宣言するかの様で嫌です。

 

と思っていらっしゃる方が相当数これまたいらっしゃいます。

これは全て僕ら業界側の責任で、その新商品であったり構造の

存在を知らしめる努力がまるで足りていないことに原因があると

僕も承知しています。いくら僕がこんなblogで一生懸命書いても

世間の常識をひっくり返す事は不可能に見えます。また可能だとしても

相当の時間が掛かるということは覚悟する必要があるようです。

 

実際に僕がWEBでこの累進設計の遠近両用レンズについての

解説はそれこそ、前のblogも併せれば何十回もblog記事にしていると思います。

それでも未だに遠近両用レンズを使う云々の間違った知識は

無くなりません。それは未だにレベルの低い知識で遠近両用レンズを

作成している方々がいらっしゃり、今の今、遠近両用レンズを怖くて

掛けられないという人たちが大量生産されているからです。

 

以前のレンズは確かにダメだったかもしれません。

でも今のレンズだって僕の説明してきた経緯が正しければ、

作り手のノウハウの蓄積がなければ、まるでダメだという評価を

貰ってしまう可能性があるという事です。

 

これを防ぐために僕は遠近両用レンズを正しく作れる

一定以上のレベルの方を第三者機関により資格化し、

その認定された眼鏡士で遠近両用レンズは作りましょうと

広報するくらいの事までやらないと遠近両用レンズ難民は

これからもあふれ出てくるでしょう。

でもそんなの僕一人の技術では決して出来ないでしょう。

 

僕の力不足を痛感するところです。

 

ともかく、今回のシリーズで言いたかった事は

皆様の知識を一回、アンインストールして、

新しい知識を再インストールする必要性があると

僕は感じているという事です。

 

長々と失礼しましたが、冒頭の緑内障の例を挙げるまでもなく、

遠近両用レンズが普及していない現状が皆さまの生活の質を

低下させる方向に大きく作用し、

 

結果的に国を挙げて生産性低下に向かっているという事を

僕は悔しく思い、何とかならんかと

焦っている僕をどうかご理解いただければ幸いです。

 

取り敢えず老眼バレシリーズは今回で終わりますが、

同じネタでもblogという性質上何回も書かないと

なかなか伝わらないと承知していますので、

また新商品が出た時にでも告知と併せてご紹介しますね。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

遠近両用明視域図

遠近両用レンズ構造説明図

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老眼バレ-6

三日間の台湾出張から戻って参りました。今回も実りのある旅でしたが、

僕は益々台湾が好きになっていきます。台湾で出会う人、景色、料理。

その全てが僕の心や体に力をくれます。

 

きっとこれからも台湾とのつながりは深くなっていくのでしょう。

 

つながりを深くするべきレンズとして僕は遠近両用レンズを

推奨しています。また、スマフォの普及は更にその必要性を

増しました。にもかかわらず旧態依然としていて、

かつ儲け重視の商業主義の情報に流され、

 

未だに遠近両用レンズは使わない方が良いと結論づけている人が

相当数いらっしゃる現状を僕は勿体無いと思っています。

 

さて今日はその世間に流布されている間違った知識、

その②について解説します。

 

先ずは間違った知識に関して忘れてしまっている方がいるので

おさらいしましょうね。

 

①遠近両用レンズは怖くて使えない

 

老眼バレ-1~5ではこの①について解説してきました。

 

今日はその②です。それは以下の通りです。

 

②遠近両用レンズを使うと早く老眼が進むから出来るだけ我慢した方が良い。

 

僕はこれを否定しています。そして先日受講した先生のお言葉を借りても

遠近両用レンズを使うことは、ビジョントレーニングの効果があるという

先生の解釈を僕は支持したいと思います。

 

つまり早くから遠近両用レンズを使った方が、先生曰く、

眼を下に下げる運動をし、それが習慣化するので、

遠近両用レンズに慣れやすい。

 

逆を言えば、単焦点レンズで手元用の老眼鏡を作ったとしても、

眼を下にはそこまで下げないので、殆ど首の動きでカバーしてしまい、

結果として、ご年配になってから突然遠近両用レンズを

使ったとしてもフレームの下部、天地で言えば、地の部分に存在する

お手元が快適に使える領域が使えないそうです。

 

ですからご年配になってからでは遅い場合もあると先生は力説していました。

 

では眼を下に動かす運動を下方回旋運動に関しては、

遠近両用レンズを使った方が訓練出来るので眼の動きが活発化するとしますが、

 

多くの方が懸念されていることに

 

「早くから遠近両用レンズを使うと老眼が早く進む。」

 

というお話なのですが、それは事実なのでしょうか?

実はこれに関して明確に僕は言いきれる資料がありません。

 

従って、推論で言いますが、

 

皆様も鵜呑みにしないでくださいね。

 

多分この検証は難しいのでしょうね。

 

例えば、

 

遠近両用レンズを50歳から使ったグループ100名と

 

遠近両用レンズを使わずに生涯過ごしたグループ100名とに分けて

 

調節力の変動を100名平均で毎年データー取りしたとします。

その研究を結論づける為には多くの方のご協力と、

途方もない時間がかかることでしょう。

 

少なくとも僕にはそれを研究する資金的にも時間的にも余力はありません。

 

では、本当に早くから遠近両用レンズを使うと老眼は早く進むのでしょうか?

 

その解説に入る前にそもそも老眼とは?

 

という基本から入りたいと思います。

 

老眼とは、ピントを合わせる力が、毛様体筋の老化と、水晶体の硬化の二つの作用により

減退し、近業作業時に目的とする視物が良く見えない状態を指します。

 

専門的用語では老視といいますが、よく誤解を招いていると思うのは、

遠視と老眼は一緒ですか?と聞かれる事です。

 

遠視とは、ピントを合わせる力を使わずに、無限遠を見た時に焦点が網膜より

後ろで結像されている状態を遠視と定義します。因みに網膜の手前であれば近視です。

 

老眼は、無緊張ではなく、力を使って目的距離にピントを合わせる力が足りなく、

手元の細かい字などが見え難くなる状態をさします。

 

遠視=無調節時に結像された焦点が網膜より後ろ。

 

老視=ピントを合わせる力が衰え、近くが見え難い状態をさします。

 

ややこしいのは、遠視の人も近くが見え難いと言うことがあるのです。

それは遠視の人の方が近くを見る時に、

近視の人より多くのピントの調節運動を求められるからなのです。

 

逆に近視の人は例えば、

 

S-2.00という近視の人にとっては裸眼での遠点という位置は50㎝になります。

実際には50㎝より少し内側で明視しだしますが、

計算上は50㎝が遠くの視界の端だとご理解下さい。

 

細かい計算は端折りますが、

 

この方が40㎝の距離を見る為に求められる力は

0.50ディオプターということになります。

 

では

 

S+2.00という遠視の人はこの近くを見る為にどのくらいの力を求められるのでしょう?

 

先ずは上の近視はマイナス、

遠視はプラスに符号が変化していることをご理解下さいね。

 

この遠視の人が40㎝を見ようとすると

 

4.5ディオプターのピントの調節運動を強いられます。

このお二方が同じ年であっても、この本来持っている遠視や近視の

屈折異常量に差異があれば、自覚としての老眼の感じ方がまるで

違っているという事を消費者が理解すべきでしょう。

 

よく聞く話ですが、50代後半の方で

 

「私は、全然老眼じゃないのよ。」

 

と得意げに話す方がいらっしゃいます。

そんな方の眼を見させていただくと

 

多くのケースで弱い近視の状態で、

遠くは良く見えないけど、近くは良く見える。

 

眼の屈折異常をお持ちなのです。

 

また近視性の乱視をお持ちの方も

近視の様に手元が見えることもあります。

 

ですが、乱視にしても遠くは視力が出にくいケースが多いのです。

 

つまり老視眼ではないと言われた場合には、

 

遠くも見える。

 

かつ

 

近くも見える。

 

という二つの条件を兼ね備えて初めて老視ではないと言いきれる

という知識を是非もって下さいね。

 

では老視が遠近両用レンズを使うと進行が早まるか?

 

というのが今日の本題なのですが、

 

今まで説明してきた経緯からすれば、

二つの要因で老眼は進行するとして

それらを分けて考慮する必要があることがご理解頂けると思います。

 

①毛様体筋の筋肉量の低下

 

②水晶体の硬化

 

①毛様体筋の筋肉量の低下については、遠近両用レンズを使うと

ピントの調節運動をサポートします。いわば杖です。ですからそのイメージ

からすれば、サポート無に頑張れば、多少老眼化は進行スピードを

抑えることが可能かもしれません。

 

ですが…。

 

その解説はまた次に、

 

②の水晶体の硬化については、遠近両用レンズを使っても

使わなくても硬化してきます。例えば10才の水晶体の柔軟性と

20才の水晶体の柔軟性でさえ、10才に比べれば、20才は柔軟性に劣ります。

つまり硬化していて、ピントの調節力は衰えているのです。

ですから、10才の子供にとっては、20才の人の眼は老眼だと思うかもしれません。

 

ですから、②に関しては僕は遠近両用レンズを使うと

云々という理屈は不自然に思います。

 

①については、確かに議論の余地はあります。

 

ところが、生活の質という観点からすれば、

まるで別の見解が見えてきます。

老眼を放置して生活の質が落ちていませんか?

 

という話です。

 

初期の老眼を放置すれば、それは当然見える見えないの前に

眼は疲れます。そしてそれを更に放置していれば、眼に掛けている

過度な負荷は、眼以外にも悪影響を与えるでしょう。

 

具体的には言いにくいのですが、敢えて言えば、

 

真っ先に考えられるのは

 

慢性的な頭痛や肩こりです。

 

これを放置して時に痛み止めを飲んでいても、

それでも老眼鏡を掛けたくないと言われれば、

それ以上僕は言える事はありません。

 

でも

 

出来れば薬なんて飲みたくない。健康的に暮らしたい。

 

もしもこう仰るのなら、

 

前向きに初期の老眼の時から遠近両用レンズを使う事を

僕はお薦めしますし、一日にPCを10h見るなんて

負荷を毎日掛けている様なIT系企業で働く方々は

 

それこそ20代から、遠近両用レンズを使う事も

グラシアスでは推奨したりしています。

 

増してや、老眼を放置していて、近視系の方々がよくやる仕草、

眼鏡を上に上げて裸眼で見たり、眼鏡を下げて上目使いにしたり、

その仕草の方が、より実年齢よりも老けて見えたりします。

 

そうなると老化の進行を抑える為に、老眼鏡を使わないという

選択が自らを老けさせてしまうイメージを作ってしまったりもするのですから、

こうなっては本末転倒とも言えますね。更に先ほど述べた目線を下方に移す運動に

とっては、老化を防ぐ効果もあるのですから、

 

遠近両用レンズを使う=老化が早く進むとは決して言いきれないと僕は思います。

 

何が本当で、何が自分にとって最善か?

 

数多くの選択肢があるなかで、何が自分にとって必要なツールなのかは、

正直言えば、正しい知識がないと選べないのです。消費者の自由に任せる

法制度や社会の仕組みは、僕にしてみれば、皆で崖に向かってあるいて

飛び降りる行為にさえ思えます。先に崖があるなんて誰も思っていないのです。

 

でも、実は…。

 

ね、知らないって怖いですね~。明日も続きますから

着いてきてくださいね。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

g-02-02

 

 

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老眼バレ-5

今日は朝から吉祥寺のあさひ病院で、定期健診を受けてきました。

もう僕もよんじゅうきゅうちゃい。50手前ですから、

 

何も無いという訳にはいかない様です。

 

今日も5種類の薬を出してもらいました。

朝からマーブルチョコを食するかのように口に放り込みました。

 

健康という物を意識せざるを得ない状況に追い込まれたのが、

痛風という病気になってから、33歳くらいから発作という

形でこの病気に気づかされました。

 

以来この発作を何とか薬で抑え込めないか?と格闘しましたが、

結局お酒を止めて、大好きなラーメンの回数を減らしても

この発作は抑えられませんでした。

 

僕は眼鏡を通じて国民の健康に微力ながら寄与したいと

願っておりますが、翻り自分の暮らしぶりを見てみると

不健康そのものだったりもします。

 

これではいかんし、きっと神様が与えてくれた天職の様な

この仕事に長く携わることもかなわないでしょう。

 

50目前、より健康的な暮らしを追求して

日々暮らしていこうと思います。

 

健康的な暮らしと言えば、ここ数日長々と書いている

老眼バレシリーズですが、老眼であることがばれるのが嫌なので

極力無理してでも老眼鏡を使わない。

 

または遠近両用レンズの悪い噂だけを聞きつけ、

遠近両用レンズは使わない。こう決めていらっしゃる方が

相当数いらっしゃいます。

 

この選択は僕に言わせれば、自分の体に鞭打つ行為に

等しいのだと感じています。

 

どうかこの遠近両用レンズに対する誤解が少しでも解かれて、

その利便性を感じて快適な暮らしを送って頂きたいと願います。

 

さて今日は要因⑤ですが、要因⑤とは以下の通りです。

 

要因⑤~レンズの加工精度を高めて、

レンズに歪みを入れないように手間暇かけて加工する。

 

今まで一生懸命説明してきました。勿論度数調整だって大切、

そしてフィッティングだって大切。でもここで手を抜いたら

快適な眼鏡にはなりませんよ~というお話です。

 

そもそも歪み(ひずみ)って何でしょう?

からご説明しなくてはいけませんね。

 

僕はお客様にはこんな説明をします。

 

歪みとは、紙で言えば、くしゃくしゃって丸めて

伸ばした時に出来ているしわ、このしわがを歪みと言います。

歪みが出来る原因としては、以下の要因が考えられます。

 

①フレームのサイズより大きめに加工時に入れてしまう。

 

②フレームのカーブとレンズのカーブが著しくずれてしまう。

 

③フレームの形状とレンズの形状が著しくずれてしまう。

 

④フレームが経年変化で縮み、結果としてレンズに歪みが入る。

 

この様に時に複合的な要因でレンズのしわ、歪みは発生します。

ではすんごくぼやけた写真で恐縮ですけど、歪みが入っている状態をお見せしますね。

 

IMG_3692

 

これで見るとフレームの鼻側下部と耳側の上下に青い色が入っていますね。

これは特殊なフィルターを通すと見えますが、皆さんが普段他の人の眼鏡を

見ていて、こんな青い光を見たことはありませんよね?

 

通常は見えない=こんな歪みが入っていても問題ない。

 

こう結論づける眼鏡屋さんも一部いらっしゃいます。

僕は自分の体験を元にしても、歪み入りのレンズが

非常に眼が疲れやすく感じ、

そして時に頭痛の原因になったりもします。

 

では手前味噌ですが、弊店で加工したレンズを見てみましょう。

 

IMG_3694

これで見ると青い光は全然見えませんね。

 

これも特殊なフィルターを通していますが、

歪みは発生しておりません。

 

今回の遠近両用レンズシリーズの中でもこれは言えていて、

僕は以前に某レンズメーカーのモニタリング企画に参加したことがあります。

そして、二つの遠近両用レンズの比較をしてレポートするという企画でした。

 

その時のモニター企画としては、以前の最高峰レンズと新発売の最高峰レンズ、

その比較をする企画でした。

 

ところが、そのどちらを掛けても猛烈に眼がしばしばして疲れたのです。

度数は今まで使っていたものと変えていないのに、やけにその二本は疲れました。

今回の企画では、二本のレンズの度数だけ僕が指定して、

それを枠にはめ込むのはレンズメーカーさんのラボで行う段取りでした。

 

そしてあろうことか、レンズメーカーさんの加工精度が低く、

歪みだらけだったのです。これには驚きました。

通常この歪みの状態で何日も枠にはめておくとしわは取れずに

残ったままになりますが、幸いにも今回はあわてて外して手で削ると

途端にしわは消えて歪み無の視界になりました。

 

その後モニターした結果、新しいレンズの方がダントツに素晴らしい見え心地と

結論が出せましたが、当初の歪みだらけの状態では、

正確なレポートすらあげられない、比較の土俵に乗ることも出来ない程の見え心地でした。

この経験からより一層僕は歪みを取ることに執着していきますから、

 

多少掛け始めにつらい思いはしましたが、

今となっては非常に有難い経験と言えますね。

 

つくづく眼鏡作りに必要なのはこだわることと、そしてその全てに妥協なく、

どこか一点だけにこだわっても決して消費者の満足にはたどり着かないのだと

痛感する出来事でした。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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老眼バレ-4

さて、老眼バレシリーズ、お気づきの方もいらっしゃるかも

しれませんが、これはユニバレという言葉にかぶせてネーミング

していますが、要はユニクロ着ていることがばれると

恥ずかしい、そんな消費者心理を比喩した言葉だと思いますが

それを拝借しました。

 

僕に言わせれば、ユニクロだって真面目に作られたプロダクト

なんですから、それを着ていている方を恥ずかしいと言っている

方の心がさもしいとも思っています。

 

別にフルチンで居ろとは言いませんが、人を見た目や

身に纏っている物で判断する評価基準を僕は好きではありません。

 

もっともっと大切なのは心の在り様でしょ?…プライスレス♪

 

っと色々なところからパクッて始まる本日のblogですが、

え?そうやって人のアイディアをパクる行為は卑しくないのか?

それはジョークと捉えて頂きご勘弁くださいね。

 

それでは今日のblogの内容ですが、以下の通りです。

 

要因④~フィッティング精度を高めて安定的に要因③で合わせた位置から

対象物を見させる。

 

今日はお顔に合わせて精度高くフィッティングすることで

遠近両用レンズの見え心地に差が出るよ~。ってな話です。

 

この間から僕の顔ばかり露出して恐縮ですが、

ご容赦くださいね。

 

先ずはこの図を見てください。

 

admin-ajax[1]

 

この図で言えば青い位置に眼が安定してフィットしていれば

問題はすくなく、そして上にずれた黄色い円の位置に

眼が位置してしまうと見え心地に悪影響があり、

 

そして下の黄色い楕円に位置しても、

これまた見え心地に悪影響があります。

 

それぞれ解説してみましょうね。

 

先ずは眼鏡が下にずれると眼鏡の中の眼の位置が上に移動します。

上記の写真で言えば一番上の楕円がその眼鏡が

ずれ下がった位置での眼の位置です。

 

この状態だと視線を右や左に水平に振った時に、端っこの歪んでいる領域に

は視線は入りません。従って、揺れたり、歪みを感知しにくいと言えます。

慣らしの初期には敢えてこんなセットで眼鏡をフィッティングすることも

あるくらいです。

 

でもね、この下にずり下げるセッティングには難点もあります。

それは近くを見る時に、物凄く目線を下に下げないと

近くの目的とする視物が見えるようにならないのです。

 

遠近両用明視域図

この図を見ると近くは黄色い〇の位置で見えることが分かります。

 

眼鏡をずりさげると

 

この遠くの見える位置から近くを見える位置までの距離が遠くなります。

 

眼を下に下げる運動を下方回旋という運動と言いますが、

この下方回旋量は、普段から意識して使っていないと

あまり下に目線を下げられないようになっています。

 

ある意味、目線を下に下げるトレーニングも必要な程です。

 

ですから眼鏡を下にずらして眼の位置を上にもってくると

 

・装用感は改善し、

 

・近方の見え心地は劣化する。

 

と言えます。

 

では眼鏡を必要以上に上に上げてみるとどうなるのでしょう?

もう一度最初の写真に戻ってください。

 

下に一番下がった楕円は、赤い線の領域に鼻側では入ってしまっています。

これでは少し目線を内側に向けただけで、歪む領域に入ってしまいますし、

二番目の写真を見ればわかるように、レンズは下に行けば行くほどに

手元にピントが合うように度数は変化しています。

 

まとめると

 

眼鏡を上に持ち上げて眼の位置を下に持ってくると

 

・装用感は劣化し歪みを感じやすくなり。

 

・遠方を見る時の視力は低下し、

 

・近くを見る時には少し目線を下にずり下げれば楽に手元の距離が見えます。

 

ですから僕ら眼鏡を作る側としては、

 

適性な位置に留めるようにフィッティングするだけでなく、

お客様の下方回旋量も考慮してレンズ選びをする必要があります。

 

あまり上手に目線を下に下げられない人に歩きやすいからと

累進帯と言って度数の変化領域が長めにセットされたレンズを選ぶと

歩くのは歩きやすくとも、近くが見えない。

なんてクレームになってしまいます。

 

逆に言えば、上に持ち上げて近くを見れば楽ですが、

それは歩くのには適していないという事です。

 

このレンズの特性を考慮して、鼻パットの高さを特殊な工具無で

変えられる鼻パットもパーツ屋さんから開発されています。

 

ただし、僕らの目標はお客様の普段の生活を少しでも詳しく

理解し、その生活習慣に合わせてレンズを提案するという

測定も併せた提案力も大切なことが以上の説明からもわかりますね。

 

少なくとも人は習慣化という物からは逃れないのです。

それが本当なら、どのくらい目線を下げたら、どの距離に合うという

状態を習慣化させる必要があるのですが、いつも掛ける位置が

ずれてしまっては、いつも何処に目線を持っていけばいいの?

と戸惑ってしまいます。僕はこれを良くないよと説明し、

 

だからお店でも安定して

いつも同じ場所に掛けられるようにフィッティングしますし、

今日はその大切さを説いたのです。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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老眼バレ-3

老眼バレ

 

老眼バレ-2

 

なんだか一冊の本になりそうなボリュームで書いていますが、

皆さんついてきてくれるでしょうか?

 

今日は老眼バレシリーズのその3、

昨日は①遠近両用レンズは怖くて使えない。の

 

要因②~加入度や度数の設定で歪みの量をコントロールできる事実。

 

について解説しました。

 

今日は

 

要因③~アイポイントの測定精度を高めて、狙った位置に狙った

設計上のポイント合わせる。

 

について解説します。

 

遠近両用レンズは設計毎に、見える範囲や歪みの量が変わり、

そして加入度の設定によっても変化すると説明しました。

 

今日はその遠近両用レンズの特性として、

見える範囲の中で中心から物を見させることが大切ですよ~。

というお話です。レンズのどこに眼の位置がくれば適性なのでしょう?

 

少なくともレンズ面という面の中で座標を設定して、X軸とY軸をもって

始めて二次元の平面の中にある一点を指定します。

 

このある一点をアイポイントと言いますが、このアイポイントの測定が

難題であることは、僕らは当たり前でも皆さんには意外と知られていません。

皆さん創意工夫をしてアイポイントの測定をしていますが、

これだという決定打はでていないのが現状だと言えます。

 

そもそも論として瞳孔反射に合わせるのか、

それとも黒目の中心にアイポイントを合わせるのかでさえも

業界の中では議論の余地がある課題なのです。

 

万事その調子ですから、業界の中で皆を納得させる統一理論の構築なんてものは

現状を鑑みれば無理難題と言いきって差支えないと思います。

 

さて瞳孔反射って何でしょう?

 

admin-ajax[1]

この赤い→で指し示している白い点の事なんですが、

これは斜位量や固視ずれ量で水平方向に変化します。

原則論で言えば外斜位であれば、鼻側に、

内斜位であれば、耳側に反射している光が移動します。

 

ですから、このずれの存在を考慮して、黒目の中心をアイポイントと定義する

人もいれば、先日受講したセミナーの先生はこの瞳孔反射をベースにしなさいと

指導されていました。僕は鼻側にインセットされているので外斜位ですね。

 

そして赤い線で収差の領域を線が引いてありますが、

この鼻側と耳側の収差領域のど真ん中にアイポイントが来ていれば良いのですが、

それが僕の瞳孔反射をベースに考えれば、少し内側にこの写真ではずれていますし、

黒目の中心がアイポイントだとすれば、そのずれは軽微と言えます。

 

ともかく、皆さんに知っておいて欲しいのは、

アイポイントを測定せずに遠近両用レンズで眼鏡を仕立てることの

危険性を僕は今日のblogでお伝えしたいのです。

 

どんなに良いレンズを使っても、このアイポイントがてんでバラバラだったら?

 

それは見える範囲が狭まるだけでなく、歪む領域がより視界の中心に

近づきますから、それは気持ち悪く感じるでしょう。

 

因みに人の網膜は構造的に端に行けば急激に感度が落ちるようになっていますし、

それは細胞の密度や分布からも明らかなのです。ですから人は視野としては

広くとれていたとしても、その視界の端では何かあるのは気配としては

分かっても、それを具体的に何だと認識できないのです。

 

皆さんも試しにやってみてくださいね。

 

遠くもみたまんまで視界の端に指を最初は一本で持っていきます。

「では今から指の本数変えるね、これな~んぼん?」

 

と聞いてみてください。目線は真っ直ぐ前に固定したまま、

指の本数を識別できる範囲って意外と狭いのですよ~。

ってなことがご理解頂けると思います。

 

ですから、視界の端の歪みは意外となれますし、

その歪みを端においやればおいやる程に、よりレンズの歪みを

認識しにくいとも言えます。

 

今日はそれ程長文にならずに済みました。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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