COLUMN&NEWS

皆さんは自分でレンズの設計を選べますか?~その2~

昨日のお話は、皆さんがレンズを上手に選べないのは当たり前、だって僕らが説明してこなかったんですから、

というお話しでした。でも少なくとも僕のお店では極力説明する様にしています。その方が消費者にとっても

そして僕の所属する眼鏡業界にとっても利益なのです。と説明したのです。

 

では昨日の続きからです。量販店主流の時代になったのは、それはそれで要因があります。

そこはまた別稿で解説致します。量販店がメインになってから、次のステップでは

今度はどんなレンズを選んでも価格が一緒という業態が主流になりました。

 

こうなると益々レンズの設計について消費者の方々の学習機会が減ってしまいます。

 

次々とこだわりなくカジュアルに眼鏡を選び、それは知識は深まらない事を意味しています。

 

僕はこれを危惧しています。時に無知はその責任は他者になすりつけようとします。

 

「せっかく良いレンズが同じ価格だからと一番薄型レンズにしたのに、何か今までと見え方が

違って気持ち悪い。これなら前のレンズの方がよかった。」

 

と高いレンズに変えた事を後悔し、そしてその説明が無かった販売員を責めます。

ではこの販売員はどうすればよかったのでしょう?

 

まずこの時点で僕がいえる事は高いレンズが価格は高いかもしれませんが、

決して高い=高機能と言えないところにレンズ選びの難しさがあります。

 

例えば弱い近視でずっと近所の専門店で買った球面設計のレンズを使っていました。

レンズの表面に傷も目立ってきたのでそろそろ買い替えかな?と思っていたら

 

近所にテレビでも見る様な量販店が出来た。ふむふむチラシやネットで調べると

価格は今までの所より安く作れるらしい。では言ってみるか。

 

フレームを選び、レンズを決める段になり、店員さんは得意げに言っています。

 

「当店は超薄型でもプラス料金が発生しません。ですから自由にお選びください。」

 

すると消費者心理としては今までは高いレンズ何て勧められたことが無かったけど、

きっと高いレンズにすれば見え心地がよくなるんだろうな?もしかしたら薄くなるかもしれない。

 

「では追加の料金負担が無いレンズで一番薄いのにしてください。」

 

ここまではきっとどこの量販店でもある風景だと思います。

 

さて幸いにも店内に在庫があったので30分で仕上がるというので、お店で携帯をいじって待っていました。

 

「お待たせしました。」

 

思ったよりも早く25分程度で仕上がってきました。

 

一通り調整を終え、店員さんから確認が、

 

「見え心地はいかがですか?」

 

当然

 

「うん、今までよりずっと良いや流石超薄型だ!」

 

という答えを待っているのですが、

 

ではこう言って帰る方ってどれくらい居るのでしょう?

 

他所はしりませんが、少なくともうちのお店では皆無に等しいです。

逆にうちのお店ではレンズの設計を変えた時には

 

「どうです?多少気持ち悪くないですか?」

 

と訊きます。ここがポイントです。レンズの設計を変えた時にはアップグレードした時も

ダウングレードした時も多少の違和感がつきものだと思ってください。

 

ここにレンズの設計選びの難しさがあります。

 

では多くのケースはどんな風に感じているのでしょう?

 

①見え方に違和感を感じる。

 

②周辺が歪まずに見やすくなった。

 

③周辺が見えにくくなった。

 

④中心部のフォーカスが甘くなった。

 

⑤慣れない。

 

多くのケースではこんな答えが多いのです。つまり②以外はネガティブに感じます。

これはアップグレードでもダウングレードでも違和感が発生するという意味では共通です。

 

では何故この違和感が発生するのでしょう?実はこの説明だけでもまた別の記事分くらいの

ボリュームがあります。いずれまた違和感の原因というタイトルで記事は作りたいと思います。

 

ここで一つ覚えておいて欲しい事は、設計の変更は慎重に。そして今使っているレンズの

設計は必ず覚えておいてください。次に買う時に

 

「今使っているレンズは〇〇設計だから、度数が変わっていなければそれと一緒が希望です。」

 

と言えるのが望ましいのです。では明日からはレンズの設計とは?と非常に難解なお題目を

あくまでも一般ユーザーに分かるように書いてみたいと思います。

 

ではまた明日。あ、明日は北海道に出張に行ってきます。更新も北海道からですね。

 

 

 

$RW3SYVS

 

 

 

 

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https://opteria-glassias.jp/
住所:〒180-0004 東京都武蔵野市
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皆さんは自分でレンズの設計を選べますか?~その1~

眼鏡を作った事がある人なら一度は聞いているはず、

 

「レンズの設計はどう致しますか?」

 

すると多くのお客様は

 

(え!?設計って何だろう?前は店員さんに勧められた奴をそれでいいよ。って言っただけなような…。)

 

と戸惑います。戸惑うのも当然で、余りにもそういった情報に触れる機会がこの業界は少ないですね。

でもググるとちゃんと出てきます。つまり情報は検索すればしっかりあります。

 

でも、検索していないんですね。では何故検索しないのでしょうか?それはきっと興味がないからです。

 

なんで興味がないんでしょう?(何か、一休さんのどちて坊やみたいになってきました。

知っている人だけ笑って下さい。知らない人はググって下さい。)

 

それは設計を変えた効果を知らないから、興味が無いと思うのです。

 

メガネは何本も買っているのに、なんで効果を知らないんでしょう?それは同じ眼鏡屋さんで

買っていれば設計はあまり変更しない事が多いことと、そもそも設計変更によるプラスの効果と

マイナスの効果を僕ら販売員が説明していないから。これが原因だと思っています。

 

何故説明しないんでしょう?

 

これは複合的な要因が複雑に絡み合って、あまり積極的に説明しない現状が出来上がっています。

う~ん、これを解説すべきか、それも実は今僕は迷っています。それはまたとんでもない長編になって

しまう事にビビッているからです。(苦笑)

 

書くのはいいんですよ。読む側が大変ですもんね。でも先日うちの常連さんがこんな嬉しい事を言って

下さいました。

 

「うちの旦那が次郎さんのblogを食い入るように見て楽しみにしているんですよ。」

 

と何ともにんまり顔が微笑んでしまう有難いコメントを頂きました。

 

んだば、やるか!!

 

何故設計を説明しないか?この理由を列挙して絡み合った要因を分解してみます。

 

①そもそも説明できない。(従業員にそこまで教育していない。

②説明しても消費者が理解しない。(消費者の興味と意識不足。)

③そんな説明しているとお店が回らない。(特に安売り屋さんは回転命ですから。)

④必用以上に消費者に知識を与えると面倒なお客様が増えると勘違いしている。

(実際に面倒は増えるかもしれません。でも賢い消費者が販売員や眼鏡士のレベルアップに

つながりますし、お客様に鍛えられて僕らは更に高みを目指そうと努力を怠らず

邁進出来るのです。昔のblogでよく言っていたフレーズは「違いの分かる消費者が健全な業界を育む」

これを何度も繰り返していました。情けない話ですが、僕らが隙をみて嘘をついて顧客から

かすめ取るような行為をしないかどうか、どうか消費者の方々に見張って欲しい。これを僕は願っています。)

⑤私に任せれば大丈夫と安心感を売りにしていた。(御用達の商売に準じて、私はあなたの眼をがどんな状態かわかっているから、

あなたは不要な知識は勉強しなくても僕があなたをガイドするから私に任せてください。

と消費者に説明を敢えてしてきませんでした。)

 

http://opteriaglassias.blog92.fc2.com/blog-entry-2047.html

 

こんな思いを以前のblogで僕はこんな風に書いています。ご興味あったらリンクに飛んでみてください。

 

①~⑤の全てや、一部が複雑に混ざり合って、消費者に説明してこなかったのです。

 

では言葉汚く言えば、その結果無知な消費者が沢山出来上がった業界はどうなったのでしょう?

 

それは今と過去に答えがあります。

 

今は、量販店がシェアを7~8割占めています。僕らは存在しないかの様に業界では影響力が低下していきました。

そして過去にはシェアの大移動が民族大移動の様に一気にパラダイムシフトしたのです。

 

専門店という業態は廃れ、そして量販店や激安店が主流の時代になったのです。

 

やっぱり長くなりました。(汗)続きはまた明日。

 

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しつこいくらいに繰り返す。

僕は10年近く、この眼鏡という物の価値が世間に伝わり、価格以外の機能性というものに

目を向けて頂けるよう、に啓蒙してきたつもりなのです。

 

そしてのメディアとしてblogという媒体を選んだのですが、blogという方法は勿論便利なのですが、

一つ弱点があります。まずは更新頻度を高めないとそのblogを読んでもくれないという事。

 

そして更新を頻繁にすればする程に過去ログに記事は埋もれていきます。

 

ですが書く側としてはネタがかぶってしまっては読む方も苦痛であると察して

極力内容を変えて書きます。書いた側も一回書いたので告知出来てしまうとある意味勘違いしてしまうのです。

すると手を変え品を変えでやっていたblogもいつかネタ切れになってしまうのです。

 

ここにblogの弱点があるんですね。でも本来人を動かそうとか、改革しようなんて事を考えるならば

人々に繰り返し、くどいほどに言い続ける必要がある筈なのです。でも同じ情報を繰り返す事が

読む側、書く側にとって双方に痛みを伴う状態になってしまうのが最大の弱点であったりすると

 

10年位blogを書いてきて、つい最近気づいてしまいました。(苦笑)

 

でも現状の僕にはマスコミを動かす力も、増してや行政を動かす力もありません。

だったら草の根しかないというのが冷静な自分自身の情勢分析だと思います。

 

【ここから言い訳注意】

 

ですから僕は例えblogという媒体であっても、多少切り口は変えるかもしれませんが、

重要だと思う事は繰り返すようにしてみたいと思います。

 

あ、これ既に知っているという方が増えていくことそのものが僕の目標になるからです。

ですから、今日は、ジロウさん何書いてんのかな?何て来訪してくれた方は、

あ、これ以前に読んだわ、何て時は遠慮なくすっ飛ばしてくださいね。

 

ではまた明日です。(‘◇’)ゞ

 

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blogに穴があく程忙しいで~す!

今日は忙しかったです。なんか懐かしいお顔や、常連さん。

 

また皆さんから沢山の元気を頂きました。

 

また明日!今日は僕は元気ですよ、報告です。

 

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レンズの取り扱い。~クリーナー編~

昨日のレンズの温度管理についてはいかがでしたでしょうか?

意外と知らないレンズの知識かと思われましたので、熱弁をふるいました。(苦笑)

 

では今日は、レンズのクリーナーの話です。汚れが酷いとしっかり洗浄したくなりますよね。

それの洗浄方法としては何が正しいのでしょうか?

 

答えはシンプルでメガネ専用クリーナーを使って下さいと言えば、チャンチャンで終わってしまう

話なのですが、でもこんな当たり前を何故解説しなくてはいけないのか?

 

それは消費者の多くが専用クリーナーを使っていないからなのです。

 

多くは家庭用の食器洗い中性洗剤を使ってらっしゃいます。

 

そしてその使用方法は、現役をどっぷりとレンズの上にたらし両面に塗り広げ、そして

水で一気に洗い流す。こんなやり方が多い様です。

 

ですが上記のこの方法は…OUT~!!!!なのです。

 

もしも中性洗剤で洗いたければ、まずは洗面器にお水を張ってください。お湯はこれも

レンズが痛みますので、冬場で寒かろうとお水でやって下さい。そしてそこに数滴中性洗剤を

たらします。この希釈倍率は100倍と言われていますが、ここはおおよそで結構です。

そしてその洗面器をかき混ぜます。この時に多少泡立ちますが、泡立てなくても混ざっていれば

結構です。そこに眼鏡を浸し、ジャブジャブとその中でゆすってあげれば洗剤が隅々にいきわたりますね。

 

そして最後に蛇口からお水を出して綺麗に洗剤を落とします。

 

次はふき取りですが、ここで水気を取るのにはレンズにとっては紙やすりに等しいティッシュを

使いますが、決してここではふき取りません、ポンポンとレンズを軽くたたくようにして水気をとります。

 

その後専用のクロスで吹き上げます。

 

その後はケースにしまわずに風通しの良いところで一日陰干ししてください。

 

最後に丁番部に油をさして終了。例え、ステンレスでもチタンでも丁番部には油をさした方が

スムーズに動き(この動きを僕らは「あがき」といいます。)ます。例えばしぶい動きのまま

力を入れて開閉すれば眼鏡の形状が歪んでしまったり、もしくは溶接に対して過度に負荷を

与えますので、ロー離れと言って溶接が剥がれてしまう原因にもなります。

 

では油をさしました。でもスカスカで良いの?と言いますとそこは専用の精密ドライバーが

ございますので、そちらで増し締めしますが、この時にはメガネを傾けても丁番が

パタンと倒れない程度で充分だと思います。きついのも緩いのも、そのどちらも駄目ですよね?

 

いかがです?こんなひと手間、いわば眼鏡に対する愛情一つでメガネの寿命が大きく変化します。

誰だって買ってすぐに使えなくしたい訳じゃないのに、間違った知識がその寿命を著しく

縮めている現状に僕だって胸が痛むのです。

 

グラシアスで買った眼鏡は決して安くありません。だからこそ、僕らだって少しでも

長く眼鏡を使って頂きたいし、愛着を持って頂きたいと願うのです。

 

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レンズの取り扱い。~熱編~

今日は朝からかかりつけの病院に行って、最近左胸が痛いんだけど、心臓の精密検査が必用ですか?

と恐る恐るお尋ねすると、

 

「あ、心臓じゃないから大丈夫、肋間神経痛だね。」

 

と診断されて一安心。ここ1か月程度はその左胸の刺す様な痛みと戦っていた僕ちんとしては

心のつっかえが取れたようで、これからも、んだば頑張ろうって思えた次第であります。

 

前置きはそれくらいにして、今日の本題は、先日のティッシュは紙やすりという記事の反響が大きかったので

気をよくして、それに加えて解説していきたいと思います。

 

まず、レンズは専用のクロスで拭いて下さいまでは、その記事をご覧になった方はご理解いただけると思うのですが、

 

今日はそこ以外のレンズの取り扱いですね。

 

まずレンズに関して、知られていない事がレンズが熱いところが苦手っていう僕らからすると常識です。

ただこの常識も実は的を射ておりませんでして、実は、正解はレンズは急激な温度変化に弱いってのが正解だったりするのです。

 

少し難しいですね。実際にお店の現場ではこんな説明をしています。真夏の炎天下の車内に放置するのは止めてください。

あの車内では70~80度の温度になるのですが、その状況下ではレンズにクラックといって皺の様な物がレンズ表面に

入ります。これが見え心地に決定的に悪い影響を与えてしまうのです。ですからそういった使用は避けてください。

 

と案内しています。

 

でも僕はこれだけでレンズのクラック発生理由の全てを説明しておりません。

僕は熱いのも駄目だけど、本当にダメなのは急激な温度変化だと申し上げました。

 

例えばこんなシーンです。

 

スキーやスノボに行きました、真冬の北海道でパウダースノーを楽しむとしましょう。

当日のゲレンデは⁻20度でした。一滑りして休憩しようとロッジに入ります。そこでは

多少利かせ過ぎな程にストーブが利いていて30度だったとします。気温差50度ですね。

 

これでアウトになります。

 

炎天下の車内は例えば気温が30度の時に車内が80度、これもその差は50度になりますね。

これくらいの温度差でクラックが入ってしまうと言っても良いでしょう。また、条件次第では

更に少ない温度差でもクラックが生じると言われています。

 

ではこの温度差が発生した時にレンズ表面では何が起こっているのでしょう?

 

それは伸縮です。

 

つまりレンズの基本となる素材(以下 基材)も、コーティングも熱が入れば膨張し、

温度が下がれば収縮します。この時に膨張したり収縮する比率が基材とコートで差異があり、

基材の方がよりコートより熱膨張率が高いと思ってください。

 

ではその膨張率が基材とコートで同一な物を使えばクラックは生じにくくなりますね。

それはその通りですし、実際数年前にオーガニックコートといってその膨張率を揃えた品がSEIKOさん等から

発売されましたが、そのコートは耐擦傷性に難があり、すぐに傷が入ってしまう耐久性の低いコートに

なってしまい、これはその後普及は進んでいない状態です。

 

では今の最新コートの耐熱性はどうなっているのでしょう?

 

膨張率の問題はクリアーしていませんが、それを補うように

コートそのものを硬い物にしてひびが入りにくい様にされています。

 

いかがですか?

 

せっかく高いお店で高級レンズを選らんだのに、ものの一年も経たずにボロボロ、その多くは

レンズに原因があるというよりは、実は消費者のレンズに対する理解が不足しているケースが

お店を日々やっていると多いのです。

 

正しい知識をもって是非一日でも長く快適に装用できますようにとお祈り申し上げるのです。

 

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