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ハイカーブフレームに度付きレンズ

2/23は日本橋三越カルチャースクール

 

本日のblogの難易度【★★★★】

 

今日は朝からハイカーブレンズのお問い合わせでした。

以前はblogにもよく書いていましたし、

お客様からの問い合わせも多かったのですが、

 

最近は、斜視や斜位の問い合わせがメインで、

ハイカーブ度付きレンズに関する問い合わせは

殆ど無いのが実情でした。

 

でも、他店ではそれ程積極的に取り組んでいない

若しくは取扱いすらない、このハイカーブ度付きレンズですが、

何故ハイカーブ度付きレンズに多くのお店が及び腰なのか?

 

それに関して簡単にご説明しますね。

 

先ずは、この図から

図としては正確ではないのですが、

何しろ言いたい事は、

 

真正面を見た時の角膜からレンズまでの距離と

斜めに目線を振った時のレンズまでの距離って

フレームの形状によって差が出るでしょ?って事。

 

ハイカーブ度付きレンズ頂間距離説明図

レンズの角度はフレームの形状によってこの様に変化します。

角度が変化するとレンズと角膜までの距離も変化します。

 

更に不要な乱視が発生してしまい、度数エラーの状態になります。

その為、見え難いと感じますし、その度数エラーが元で、

近視が強めに出てしまったりもするのです。

 

この為、ハイカーブ度付きレンズは

その近視や乱視の度数が強くなればなるほどに、

度数は乱れ、見え心地や装用感に悪影響を与えると理解してください。

 

そこで本来はこのレンズの目線が当たるレンズの角度のずれ、

本来は目線とレンズは直行すれば最適な像が結ばれますが、

そのずれが悪戯するのです。

 

そのずれを補正する為に弊店ではソフトを使って再計算して

ハイカーブ度付きレンズを仕立てています。

 

それがこのソフトです。

カールツァイスの計算ソフト

これの大きくRXというアイコンをクリックするとこんなページになります。

 

カールツァイス計算ソフト2

右上にレンズの角度と書いて四角くかこっている赤い部分がありますね。

これがさっきの目線とレンズの角度のずれだと思ってください。

 

因みにこの25度という設定は某有名スポーツサングラスのフレームから

測定された角度で、一般的な眼鏡では10度を超えるものは先ず存在せず、

おおよそ2度から8度くらいでおさまるずれが大半ではないのでしょうか?

 

何しろ大袈裟な程に角度が付いたフレームを例に挙げているとご理解下さい。

それでは次の赤字を見て見ます。

 

仮枠の状態↓

 

ハイカーブの状態↓

 

と二つの赤い文字があります。

その下にこのblogではおなじみの近視や乱視の度数が並んでいます。

 

先ずは原則としてこのあおり角がついてレンズの度数エラーが出やすいのは、

近視系のレンズだと理解してください。遠視系は変化量が少ない事が見てとれます。

 

それを説明する為に

 

右目は強度近視

 

左目は弱度の遠視

 

という風に敢えて度数に左右差をつけています。

 

すると右目は

近視がS-6.00からS-4.62という具合に大幅に減っています。

これはアオリ角が付いたことによって発生する乱視と更に今回の度数でも

変化させている乱視、そのハイブリッドで近視の度数を賄っています。

ですから近視の度を弱くしていますが、狙っている矯正視力は

仮枠の状態に極力近づけようとしています。

 

乱視を見てみると

C-1.00からC-2.00とこちらも大幅に変化倍増しています。

細かく言えば乱視の軸度というのも変化したり、更に言えば

プリズムもベースインに入れてねなんて量が増えていたりもします。

 

ですからグラシアスは元々プリズムを入れて眼鏡を作る事が多いお店ですが、

仮枠の状態よりも更に強くプリズムを入れないと、

角度により自然発生するベースアウトの

プリズム度数に相殺されてしまう事態になります。

 

例えば

 

ベースイン1.00△(プリズム)で仮枠で考えられていたとするならば、

このソフトの計算で導かれた0.62ベースイン△を考慮して

 

1.62△ベースイン必要になるのです。

 

また難しいのは、近視の度数で多くのレンズは

0.25ディオプターという単位で発注しますが、

中間度数という設定では発注出来ないので、

 

ソフトの示した

 

S-4.62ではなく

 

S-4.50

 

S-4.75

 

を選択しなくてはいけません。

 

若干の弱矯正か、若干の過矯正の選択を迫られるのです。

ここが経験が必要で、そのソフトの癖を読んだり、

お客様のストレス耐性の強度に関しても考慮して

度数を選択します。最近では無理やりこんな事をしなくても、

レンズメーカーが再補正をしてくれるケースもありますが、

 

まだ高額ですし、普及価格帯には降りてきていないのが実情です。

今日はいつもにも増してコアでニッチなお話、

ハイカーブ度付きレンズについてお届けしました。

 

いかがでしょう?角度がつくと同じ度数でも見え方が違う。

それが今日一番言いたかった事です。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

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