乱視用レンズ発売開始
2021/06/04
本日のblogの難易度【★★★】
今朝の体重は75.7キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は591人。
ついに590人台へ、遠いな~。
チャンネル登録者数を増やすのって。
数万人のチャンネル登録者数を誇る
YouTuberって本当に凄いと思う。
無名な僕が、それこそ皆さんに注目してもらうには
先ずは知ってもらい、更に優良なコンテンツを提供し続けるしかないと
思うし、地道に継続する事が大切で、
華々しさとは無縁の努力の世界かもしれませんね。
さて今回ご紹介するレンズは東海光学のスマートトーリック、
な、なんと~!乱視の方向けで、しかも乱視の度が強ければ強い程に
その恩恵を享受できるってお話ですから、
乱視でお悩みの皆様にはとびっきりの朗報ですね~。
さて、乱視でお悩みって、さらっと書きましたが、
別に乱視があったって、ただ眼鏡のレンズに乱視を組み込めばいいんじゃない?
それって何か特別なの?って思っている方いらっしゃいません?
乱視を入れたメガネを創る比率ってどのくらいか僕は数字は持っていませんが、
実は大方の人に眼の屈折異常の一種である乱視は誰にでも存在していて、
まるっきり乱視が無いなんて人の方が稀有な存在だと言えます。
では実際に乱視の補正度数を組み込んだ眼鏡をお使いの方の比率は?
実際にはその半数位になるのかな?
これは僕は数字は持っていません。
何しろ
乱視の屈折異常有する人≧実際に眼鏡に乱視を組み込んだ数
は上の様に乱視を持っているのに眼鏡には組み込んでいない人が
一定数、いや相当数いらっしゃるのです。
何故この差異が生ずるのでしょう?
それは乱視悪者説によるものだと理解してください。
乱視が悪者って…。
乱視が未矯正ならどんな弊害があるのでしょう?
単純に視力が出ません。
視力が出ないのが若しも片目なら、
それは両眼視機能にも弊害があるでしょう。
つまり視力だけの問題では決してないという事です。
乱視は未矯正は本来良くないこと、
にもかかわらず、乱視は悪者扱いで
極力排除して近視の矯正や遠視の矯正だけに終始したり、
本来は100ある乱視を50%程度までおさえて
度数を決めたり実際の現場ではしています。
何故でしょう?
それは乱視が違和感の元って、決めつけが業界内では
主流的な考えだからです。
乱視は極力弱く、入れなくても済むのなら、入れない方が
クレームが少ない。僕は以前に眼鏡屋の技術や知識に基づく
メガネを仕立てるノウハウは、顧客の違和感という言葉にレイプされている
というblogを書いた事があります。どんな僕らが正論を言ったり、
詳細な視力測定をしたとしても、たった一言、お客様が慣れないと
一言いえば、それは満足する為に僕らは努力し、改善する必要があります。
僕らは結果責任を負っているのです。
一方医療の現場では結果責任は負わせないし、
そんなことをしていたら、誰も医者をしなくなるでしょう。
成功率100%の手術がありますか?
どんな病気も治せる薬がありますか?
勿論ありません、手術は成功率〇〇%と
医者に提示された過去の実績をもとに患者が自己責任で
どの治療法をするのかしないのかをジャッジします。
こうしてどうやって顧客や患者の違和感をどうすれば
ミニマムに出来るか「ばかり」を考えすぎて
気づけば乱視は悪者になっていました。
さて、このように乱視は複雑な業界の構造が絡み
極力現場では忌避される存在となってしまいました。
ですが、僕に言わせれば違和感の原因なんて
無数にあって、その原因の特定は困難を極めると思っていますから、
乱視「だけ」を特別視する事にこそ、僕は違和感を覚えます。
フィッティング一つ間違えるだけで違和感が出るのが
本当ですし、レンズだってフロントカーブが変われば
同じ非球面レンズだって違和感が出る事があります。
勿論設計を変えればそれも違和感です。
僕に言わせれば、やることをしっかりやった上で、
それでも乱視が入れられないなんて人は100人1人もいないと思っていますから、
乱視を特別視する愚かさを僕自身感じています。
うちでは乱視が100あれば、100%入れるのをファーストチョイスにしますし、
それで違和感が強いと言われれば90%、それでも駄目なら80%と
妥協点を探します。最初から0%にするのがファーストチョイスではなく、
妥協出来るポイントを探します。でもちょっと考えてみてください。
その妥協点を探るのって、物凄い時間が掛かります。
場合によっては度数交換のコストも掛かる事があります。
ちょっと想像してみてください。
最初に100%の乱視で提案し、違和感が強くて掛けられない、
次は90%…
その次は80%…。
こんな事をやっているのなら、最初から50%からスタートすれば
「経営効率」が良いしお客様にとっても、余計な時間が掛からず
いいじゃない。こんな僕に言わせれば屁理屈で乱視は悪者にされました。
でも時間を掛けなかった事で皆さんの生活の質が落ちています。
それでもいいんですか?ここを皆様に考えて頂きたいと願います。
そんな僕の日々乱視に関して思い悩むなか、
東海光学さんから、強度の乱視の人程効果を実感出来るレンズ、
スマートトーリックが発売されました。
今まで説明してきた経緯からすれば願ったり叶ったりです。
そしてどうしても乱視に対してアレルギーの様に感じていた方にとっても
朗報と言えるでしょう。強度の乱視の方に対応出来るのは、
僕のような中小零細の眼鏡屋じゃないと対応出来ないんじゃないかな?
っと僕は思っています。別にうちだけの専売レンズではありませんが、
せっかくの乱視対応レンズが一律50%で度数決定されてしまうのであれば、
それは何とも勿体無い。是非皆様もこだわりのお店に行って相談してみてください。
僕の仲間は皆、誇るべきこだわりをそれぞれ持ってやっていらっしゃいますから、
そんな僕の所属するグループも参考にして良いかもしれませんね。
メガネはどんなレンズを使うかも勿論大事、
でも、「誰に」仕立てて貰うか?
こっちの方がもっともっと大事だと僕は思うのです。
それではまたこのblogでお会いしましょう。