お子様に遠近両用?
僕は故南沢先生というお師匠に
「伊藤君、10歳までは基本眼鏡屋は眼科とタッグを組まないと何もできない。独断で
お子様の度数決定に関しては本当に慎重にしなさい。」
と厳しくアドヴァイスされていました。実際に10歳以下のお子様の度は必ず眼科に掛かって
から来てくださいとグラシアスのお客様にもお願いしている程に慎重に対応しています。
ですがそんな僕でも稀に、我慢できずに自分で度数決定をしてしまう事があります。
それが今回のケースで4歳の男の子A君(仮称)でした。僕が過去に見てきたケースでは
圧倒的に遠視の子が多いのですが、このA君は近視でした。しかも中度の近視をお持ちでした。
ここまでは良くあるパターンです。でも実際に目薬を差して緊張をほぐすと近視が無くなったり、
場合によっては遠視に振れる事すら頻繁にあります。つまり近視の存在が疑わしいケースが多いのですが、
僕らが医療行為を行う訳にはいかないので、目薬を差してから検査をしてくれる病院を
ご紹介することが多いのです。でもこのA君はすでにそのご高名なお医者様に何度も掛かっていました。
そしてそれでも近視が存在するというお医者様の判断なのです。
ここまで先生がやってくだされば安心して近視の眼鏡を作ればよいかな?と思いますね。
でも今回は我慢できませんでした。何故なら裸眼視力が近視の度数から予想される
以上にでていたからです。
近視の度数から視力を予測することは多くの御医者様が研究したようですが、
物事はもっと複雑で明確に近視がこれくらいだから、視力はイコールこれくらいと答えがでずに
予想と大幅にずれる事が多々あります。近視の量と視力には明確な法則や
計算式が出来ていないと理解してください。
ただ一つ言える事は、近視等の屈折異常の量から予想される視力よりも裸眼視力が良くでたとするならば、
僕らの測定や予測した屈折異常の量を疑う必要があるのです。
逆に思ったよりも視力が出ない時の方が過矯正を防ぐという意味でも心配が少なくて済むとも言えます。
今回のA君は思ったよりも視力が出たのです。ですから僕は真っ先に自分の検査を疑うだけでなく、
お医者様のだした処方箋さえも疑わなくてはいけなくなったのです。これが今回僕の頭を悩まさている
A君の眼なのです。僕は今回お母さまと相談しながらA君の眼をどうしようか相談して決めましたが、
勿論僕が自信がないという事もハッキリ伝えました。手探りであるという事です。
ただ一つ言えるの近視気味に振っても、遠視気味に振ってもある一定の範囲では視力が変動しなくなります。
その最強度を遠方の度数に設定しました。これで眼科処方の半分程の近視の矯正量です。でもこれでも
充分ではありません。更にA君がお絵かき等の近業作業をする時には度を弱める必要があります。
そして僕は遠近両用を4歳の子供に勧めました。熟慮の上、お母さまにもそれを快諾して頂きました。
これで終わりではありません。更に、今回はプリズムという度数を両目に入れました。
もしもこのA君の眼に調節の介入と言われる緊張が存在しているのならまずは眼を外に多少でも開かせて
その緊張をほぐす事が必用だと思ったからです。
後は、A君とお母さまの共同作業でこの眼鏡を自宅で、そして外出時にはもう少し強い眼鏡の
使い分けをしなくてはいけません。もしかしたらレンズに慣れるとかよりも、その掛け替えの方が
この眼鏡を使用するにあたっては大きなハードルとして立ちはだかっているのかもしれませんね。
どうかA君の眼がこれ以上近視が進まずに、何とか少しでも
弱い度で落ち着いてくれることを願うばかりな僕でした。
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