医療器具であり、ファッションアイテムである | メガネ屋は東京都吉祥寺のopteria-Glassias(オプテリアグラシアス) | 眼石祝応のBLOG

これだけ見ると消費者や生活者の方々は、

決してご自身の目を軽んじている訳でもなく、

眼鏡は医療器具であるという僕の訴えは

それ程現実と乖離しているとは思えません。

僕の認識とかけ離れた場所にいるのが、

眼鏡を雑貨感覚で売っている会社であり、お店なのです。

世間の認識では、メガネは自分の目だから大事にしたい。

でもお洒落もしたい。つまり眼鏡はファッションアイテムでもあるという事実から、

僕ら業界人は逃れられないということを、もっと重く受け止めるべきだと感じます。

中小零細眼鏡店で、キャリアも豊富であれば、

大手の眼鏡屋さんに負けないクオリティーの眼鏡は

きっと多くのお店が製作可能でしょう。

でも、若しもその方々がファッションアイテムであるという

意識が薄ければ、それは当然マーケットでは支持されないという事です。

つまり今、現象だけを見て判断すれば、

中小零細眼鏡店は撤退に次ぐ撤退を強いられています。

生活者の皆様は、大手を支持しています。

でも、大手の眼鏡が雑貨感覚で仕立てられているという

認識も欠けているようにも見えますし、

今回のアンケート結果からも実態が透けて見えます。

大手の眼鏡屋さんの方がお洒落な眼鏡を置いているし、

値段も安い。だから大手で買っているというのが令和の今、

日本の眼鏡業界の現実なのです。

僕はこれをひっくり返す必要があると思っていますし、

ひっくり返せないまでも、中小零細眼鏡店は皆様のより所として

存在意義を知らしめ存続する必要があります。

高いお店で買うとそれなりの効果があると知っていれば、

安いお店で買うとそれなりの「マイナス」の効果があると知っていれば、

そのどちらも知識も欠落しているが為に、

僕らはマーケットで隅っこに追いやられます。

眼鏡とは？医療器具であり、ファッションアイテムでもある。

これを誰より僕らが肝に銘じる必要がある。

それが今日のblogで一番言いたかった事なのです。

それではまたこのblogでお会いしましょう。