上下斜位とヨークトプリズム
本日のblogの難易度【★★★★★】
今朝の体重は78.6キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1109人。
さて今日いらした方は久々のご来店でしたが、
前回は手元作業用の単焦点レンズ、
今回は仕事以外で、例えば通勤の時の読書やスマホ、
レストランでのメニュー、スーパーマーケットでの正札。
何しろ歩きながら、何かをしていて、でも近くも見たい。
そんなご要望でした。最初そこで僕が
「では、遠くも近くも見える眼鏡が良いのですね?」
っと確認すると
お客様「いえ、遠くは良く見えているので近くだけで大丈夫です。」
という回答でした。
僕は「?」っと思い、別の聞き方をします。
「っという事はその眼鏡をしたら歩けなくなりますが、
歩く時は外して歩くという事でよろしいですね?」
っと聞くと不思議な顔をしています。
「えっと、つまりお手元だけを見えれば良い眼鏡は、
遠くが見えないのです。床もぼやけて霞んでいるので、
原則歩けないと思って下さい。だから歩きながら手元も見たいとか、
電車の中で近くを見たいという場合には、遠くが良く見える度数と
近く用の度数を混在させた眼鏡を作る必要があります。
そしてそれが遠近両用レンズというのです。」
っと念押しすると
お客様「あ、それです。」
っと途端に明るい顔に戻りました。
そのお客様の目を拝見すると特徴的な目をしていました。
カバーテストといって、片目ずつ目を隠した時に
目がどちらに動くかと言うと
両目共に上に逃げます。
多くのケースでは片目が上で片目が下という具合に動きます。
ではこのお方は同じだけ上にずれるのでしょうか?
いえ、そうではありませんでした。
右目だけ左目よりも大きくずれている事が見てとれました。
つまり左眼上斜位という状態です。
実際に前回の眼鏡ではこの上下斜位の矯正をいれた
お手元用眼鏡を作っていました。
今回はそれに加えてもうひと手間つけたしました。
それがヨークトプリズムという概念であり、手法です。
今回は
右目にベースアップと通常ならいれるべきところを、
左目に大きな固視ずれが見えたので、左目に上下斜位を矯正し、
ベースダウン1.50△を入れて眼鏡を作製します。
更に両目共に上に目が逃げたいのですから、
両目にベースダウンを4△入れた状態で
お試しをしましたが、
何しろ遠くも近くも良く見えるとご満悦でした。
水平眼位は遠も近も内斜位でしたが、
特に調節性輻輳が強く、ピント調節をさせると
大きく目が内側に入る特徴もありました。
こういったケースでは遠近両用レンズが有効なので、
遠近両用レンズに決定しました。
悔しいのは、前回が最初のご縁だったのですが、
前回はその発想が僕に無かった事が悔やまれます。
まだまだ僕は発展途上で、伸びしろばかりだと言えます。
このヨークトプリズムという概念が
日本では殆ど普及していませんが、
これが普及してくれる事を願って、
先日セミナーを主催しました。
英文ではその論文が結構ヒットしましたが、
日本ではまだまだこれからの分野の様です。
このご報告がどこかのお店の
どなたかのお役に立ちますように。
それではまたこのblogでお会いしましょう。
opteria-Glassias(オプテリアグラシアス)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21‐1F
NEW
-
05.Oct.2026
-
眼鏡と見た目の関連性...要約:眼鏡と見た目の関連性は、フレームの形だけでなく、目...26.Sep.2026
-
老眼鏡をかけるタイミ...要約:手元の文字を離す、夕方にピントが合いにくい、眉間が...19.Sep.2026
-
子供の視力低下、原因...要約:子供の視力低下はスマホだけが原因ではありません。目...12.Sep.2026
-
スマホ老眼を予防する...要約:スマホの文字がぼやける、目の奥が疲れる、首や肩がこ...05.Sep.2026
-
ビジネス用の眼鏡選び...要約:ビジネス用の眼鏡選びは、相手に伝わる顔まわりの見え...31.Aug.2026
-
眼精疲労の対策は目薬...要約:夕方になると目が重い、目薬を使ってもすぐ疲れる場合...24.Aug.2026
-
デスクワークで続く疲...要約:デスクワークで疲れ目が続く原因は、画面を見る時間だ...17.Aug.2026
CATEGORY
ARCHIVE
- 2026年10月1
- 2026年09月4
- 2026年08月5
- 2026年07月5
- 2026年06月6
- 2026年05月1
- 2026年04月1
- 2026年03月1
- 2026年02月2
- 2025年12月5
- 2025年11月2
- 2025年10月5
- 2025年09月4
- 2025年08月4
- 2025年07月14
- 2025年03月11
- 2025年02月1
- 2024年12月1
- 2024年11月4
- 2024年10月6
- 2024年09月5
- 2024年08月5
- 2024年07月3
- 2024年06月9
- 2024年05月4
- 2024年04月8
- 2024年03月2
- 2024年02月5
- 2023年12月3
- 2023年11月2
- 2023年10月3
- 2023年09月4
- 2023年08月3
- 2023年07月4
- 2023年06月7
- 2023年05月8
- 2023年04月2
- 2023年01月1
- 2022年11月1
- 2022年10月9
- 2022年09月6
- 2022年08月5
- 2022年07月16
- 2022年06月11
- 2022年05月10
- 2022年04月8
- 2022年03月7
- 2022年02月14
- 2022年01月24
- 2021年12月10
- 2021年11月16
- 2021年10月22
- 2021年09月29
- 2021年08月28
- 2021年07月32
- 2021年06月23
- 2021年05月26
- 2021年04月22
- 2021年03月24
- 2021年02月26
- 2021年01月25
- 2020年12月30
- 2020年11月25
- 2020年10月26
- 2020年09月23
- 2020年08月23
- 2020年07月23
- 2020年06月31
- 2020年05月18
- 2020年04月21
- 2020年03月31
- 2020年02月19
- 2020年01月20
- 2019年12月29
- 2019年11月29
- 2019年10月22
- 2019年09月20
- 2019年08月20
- 2019年07月18
- 2019年06月24
- 2019年05月18
- 2019年04月20
- 2019年03月23
- 2019年02月16
- 2019年01月17
- 2018年12月27
- 2018年11月21
- 2018年10月22
- 2018年09月23
- 2018年08月15
- 2018年07月7
- 2018年06月7
- 2018年05月10
- 2018年04月10
- 2018年03月8
- 2018年02月5
- 2018年01月19
- 2017年12月8
- 2017年11月16
- 2017年10月19
- 2017年09月17
- 2017年08月19
- 2017年07月15
- 2017年06月23
- 2017年05月19
- 2017年04月19
- 2017年03月21
- 2017年02月18
- 2017年01月17
- 2016年12月25
- 2016年11月21
- 2016年10月23
- 2016年09月22
- 2016年08月29
- 2016年07月1
- 2015年12月2
- 2015年11月3