僕の中の天使と悪魔 | メガネ屋は東京都吉祥寺のopteria-Glassias(オプテリアグラシアス) | 眼石祝応のBLOG

本日のblogの難易度【★★】

今朝の体重は80.2キロ。

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は1834人。

 

【眼積祝応の今朝のtweet　Vol-41】

ちょっと前？のtweetです。

僕の中の天使と悪魔:昨日来たお客様は、いつもはお手軽に作れるプライスショップで作っているそうだ。

古舘伊知郎さんの動画を見てご来店頂けたのは嬉しいが会話の中で気になる一節があった。

 

「小さな個人経営のお店って、何でもかんでも高いレンズを薦めてくるから、何か嫌だ。」

とおっしゃる。

 

え！？そうなのか〜、と残念に思う気持ちもあるが、やはりそうなのか、って気持ちも実は有った。

実際に僕も雇われで眼鏡屋の会社員だった時には無闇矢鱈に高いレンズを売りつけていた。

それが精神衛生上、嫌で嫌で仕方無くて自分のお店では決してするまいと誓いお店に立っている。

 

そんな僕に…天使と悪魔が両耳で時に囁く。

このお客様はお金持ってそうだから適当な事言って高いレンズ売り付けちゃえよ、と悪魔は囁き。

 

駄目だよ。そんな事して無意味な単価アップしたレンズを他店の店員さんに見られたら、

何でこんな無用な高いレンズ使ってるんですか？何て言われたら烈火の如くお叱りを受ける。

 

分かってるでしょ？昔の眼鏡屋はみんなでそれをやったから愛想を尽かされて

民族大移動の様にシェアを奪われ、プライスショップ大手四社でシェア八割を占めるに至ったのよ。

 

あの安売りの業態は僕らの出鱈目な接客によって生み出されたの知ってるでしょ？

だから絶対駄目！って天使に厳しく注意される。

 

そう、プライスショップって僕らのやった事の真逆を行ったの、だから支持されたのよ。

 

高いレンズにしたら見え心地がいい〜

高いレンズの方が薄くて格好いい〜

高いレンズの方が脳に優しい〜

 

何てセールストークを一回位は眼鏡ユーザーなら聞いた事あるんじゃ無いかな？

それを言わせない為にレンズ込みの均一価格で度数によって値段が変わらないスタイルが生まれた。

 

一方中小零細眼鏡店の言っている接客の全てが間違いでも無い。

でも高価格高付加価値レンズを購入しても、違いが分からなかったら、

そんなレンズは二度と買わないでしょ？

 

またお客様との信頼関係も築けない

だから僕は不安や不信感払拭するのに懸命なのよ。

 

僕にも天使と悪魔はいる。それは認める。

でも僕は悪魔の囁きに乗った先に落とし穴がある事も知ってる。

 

だから悪魔の囁きに負けない自信はあるが、それでも余りにも無防備で僕の言いなりで、

レンズ選びがお任せだと他の眼鏡屋さんならカモがネギ背負ってやってきた。

と思われてしまうと思って心配した。

 

僕の様な小さなお店だから出来る事が沢山あって

大きくなれば出来なくなる事が増えるのが眼鏡屋さん。

 

だとしたら一度移ってしまったお客様に安売り店から、また戻って来て頂く為に、

誰でも思った時から出来る事は僕らは専門家としてお客様の気持ちに寄り添い

不要な単価アップをお客様が求めたとしても

 

「それは不要です。」とアドバイスすること。

 

単価アップ政策の見直しこそ、僕は必要だと思うのだ。

（以上Xより転載終わり）

 

曲がりなりにも18年、日本一の眼鏡の激戦区で生き残ってきた中小零細眼鏡店のおっさんが思うのは、

甘い言葉の先には落とし穴があり、厳しく言葉を投げかけてくれる言葉を鵜呑みにせずとも、

その言葉は愛に満ちている事が多いと気付かされる。

 

幸せは不幸の顔をしてやってくる。

 

という奴だ。だから僕はどんな困難に立ち向かっても、逃げるではなくトライはする。

時にそれは事業としては成果を残せない可能性も大いにある。

 

成果が出ない事は失敗ではなく、成功に続く道。

これも多くの成功者が言っている言葉だ。

 

一番いけないのは、トライすら怯えてせずに立ちすくむ。

これが今の時代に怖い事だと思う。立ちすくめば変化すら拒み始める。

これだけ時間が加速化している時代に動けなくなる事は致命的だと思うのだ。

 

何しろ猛烈な勢いで中小零細眼鏡店が倒産、廃業している。

まるで時代に嫌われ跳ねつけられている様だ。

 

僕はこんな時代で、ホワイトワーカーが多数を占め、

パソコンがメイン業務になるこんな時代だからこそ、

眼鏡に求められる品質水準は高めるべきだと思っている。

 

現状眼鏡は雑貨化し、僕の思いとは裏腹に逆行していると言えよう。

その行く先が国の衰退だとするのなら、

何とか僕は踏ん張らねばと思うのである。

 

　　このご報告がどこかのお店の

　　　　　　　どなたかのお役に立ちますように。

　　　　　　　　　　　　　　　　　眼鏡評論家　眼石祝応

 

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