緑内障とプリズムレンズ
本日のblogの難易度【★★★★】
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【眼積祝応の今朝のtweet Vol-42】
今晩のtweetです。
緑内障とプリズムレンズ:先日いらした69歳の男性は67歳までバリバリに働き、
リタイア後に読書等、自分のやりたい事をやろうと楽しみにしていた
その矢先に緑内障により視野欠損が始まる。
矯正しても視力が他店でも眼科でも出ないと言われ、
何とか少しでも改善出来ないか?というご相談内容だった。
実際に検査してみると右目で矯正視力が0.5
左目で0.05
両目でも0.5だった。
視力は眼科で測定しても同等程度だったので、ここで終わってしまっては、
わざわざ期待して遠方から来て下さったお客様に申し訳が立たない。
左目はほぼ視野の中心部に視野欠損があり首を振り目を鼻側に寄せると多少見える。
では、目鼻側=内側に入る様にベースアウトプリズムを入れて
少しでも中心部から焦点を外そうとトライした。
また、視界のチェックをすると両眼共に下方視すると視物が視界から消える。
これで歩くのが非常に怖くなっていたので、
それも両目にアッププリズムを4△入れて視界が下方に広がるか試した。
すると今まで見えなかった所が見えるようになり
真正面を向いた時でも左目が多少使える状態だと喜んで貰えた。
視力と視野欠損、少なくとも今の眼鏡よりは視力が上がり
今の眼鏡よりは視野が広がった様に見える。
この方法は過去のプリズム度数の組み合わせで言えば
イレギュラーだけど集大成とも言える。(以上Xより転載終わり)
プリズムを入れる目的って質問されると僕は、
殆どのケースで固視ずれ矯正が目的です。って答えているけど、
実はそれだけではなく、こんな使い方もあるんだな、
って知って頂きたくて投稿しました。
日本ではプリズムを組み込んで販売する比率は
メーカーやレンズの種別によって差はあるけれども、
おおよそ2~3%と言われている。
日本で斜視でお悩みの方って日本眼科学会のHPによれば3%らしい。
するとほぼ斜視の方に矯正目的で、
プリズムレンズを入れているのが日本で主流とされる考え方だとされる。
プリズムレンズの効果を宣伝する広報マンを自負しているが、
プリズムレンズの効果はそれだけでなく、
実は様々な使い方がありうるのだとお伝えしたい。
因みにうちのお店ではおおよそ8割の人にプリズムを組み込み眼鏡を仕立てている。
これは明らかに業界の基準からすればスタンダードとは言えない。
異端視されていると言っても過言では無い。
それでも普及を目的として取り組んで来て18年、
今ではプリズムを組み込み眼鏡を仕立てる重要性を説くお店は
少なくとも18年前に比して増えた。
一方、何も個性がなく、勉強する意欲も無い眼鏡屋さんが
年に360店舗廃業に追い込まれている。
単にやる気が無いお店が撤退するのならやむを得ない、
そうではなくやる気も技術もあるのに集客出来ずに廃業に追い込まれるのは、
本当に悲しい気持ちになる。
どうか皆様にはお願いしたい。
眼鏡屋さんと言えば、テレビコマーシャルをうっているお店だけでなく、
実は個人店にも凄腕の人達が沢山いらして、
そしてそこで眼鏡を作れば驚く程に快適に暮らせるように
なったりしている事をどうか知って欲しいのだ。
このご報告がどこかのお店の
どなたかのお役に立ちますように。
眼鏡評論家 眼石祝応
opteria-Glassias(オプテリアグラシアス)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21‐1F
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