見えるから裸眼、見えるから…。
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【眼積祝応の今朝のtweet Vol-58】
昨晩のポストです。
見えるから裸眼、見えるから…:今日いらした方は40歳位から斜視を自覚し、
今年白内障の手術をし眼内レンズを単焦点レンズで入れた方だった。
その後も斜視矯正でプリズムを組み込んだ眼鏡は使っていた。
でも、それは遠くに焦点距離を合わせた単焦点レンズの眼鏡だった。
では近くはどうするのだろう?
どうやら近くは裸眼で見えるから眼鏡を外して欲しいというプランニングらしい。
実際に裸眼にすれば50㌢までは明視出来るそうだ。
でも本当に細かい物はもっと近づいてみたいと仰る。
そもそも近くは老眼でも、眼内レンズを挿入した目でも、
遠くに焦点を合わせた目や眼鏡を掛けていては近くは見えない。
実際にこの斜視眼でお悩みの方以外にも、近視かつ老眼の方で近くはメガネを外すから、
それで良いと結論ずけている方が相当数いる。
でもそれでは駄目なのよ。
多くのケースで左右に近視や遠視等の度数差があったり、
乱視度数の強弱、乱視の度数差があったりする。
それでは手元を快適に見えないのだ。
ここから先は推論であるとおことわりするが、
近視の方が裸眼で近くを見ると内斜視になるリスクがあるとも言える。それは何故か?
先ず近視の方が近くを見ようとすれば、最低でも見える距離まで見たい物、
例えばスマホならスマホを手元に近づける。
見える距離は、近視の度数に応じて距離が決まる。
度が強い人がそれをやれば、かなりの近距離まで近づく事を意味している。
近づくと人は寄り眼になる。手元作業は寄り眼の連続運動で、
足で言えば中腰かもしれない。
眼は頑丈な器官だから、簡単には音をあげないかもしれないが、
老眼の人にとっては、かなりの重労働かもしれない。何しろ近くに寄せる。
近くに寄せても、ピントの調節が入らない。
すると人は近接性輻輳というより目運動「だけ」を人はする。
眼鏡をしていて、ピントが遠くに合っていれば手元に合わせる為にピントを調節する。
ピントを調節するとそれに合わせて調節性輻輳が発生する。
近視が裸眼で手元を見るとこのピント調節が無いのだ。
すると人は近接性輻輳の機能だけを使って寄り眼をする。
強烈なビジョントレーニングで人の目を内側に寄せるのだ。
これを毎日やる。習慣化する。
この悪い習慣が目を形作る。それがスマホ斜視だと僕は思ってる。
だから、近視の人で近くは裸眼で見えても
僕は安易に裸眼で見れば良いとは決して言わない。
こんな僕にしてみれば当たり前を言う人が少ない、
少なくとも安さを売りにした眼鏡屋の店員さんでは言えないどころか、言う時間すらない。
眼科医の先生でも、この両眼視機能や一般屈折に精通している先生は少数派だ。
だから眼科医の先生でも安直に裸眼で見れば良いと誤誘導する。これが危険なのだ。
せめてこれを見た皆さんで近視のお方は、
普段自分がスマホやswitchを見ている時の姿勢を
誰かに写真を撮って貰ってみてみると良い、
思ったよりも近づいているなと思えば、明日から少し画面を遠ざける様にしてみて欲しい。
片手で頬から顎を支えて肘を前にだす。
その距離が適正な距離だと言われている。(以上Xより転載終わり)
見えれば良い、何度お客様の口からこの言葉を聞いた事でしょう。
その度に「いや実はね…。」と僕は説明を始める。
遠くも近くも、何しろ見えれば良い。見える目が良い目だ。
これを視力至上主義だと言っている。視力は目の機能の一部に過ぎないのに、
視力が良ければオールOKみたいなノリで物を言うから、
それはおかしいよと僕は言い続けてきたのだ。
今回の事例でも同じ説明を繰り返した。それを苦しいとは思わないし、
仕事だと割り切っている。でも、その誤認識により、
お客様の暮らしが脅かされているとすれば、
それはプロとして看過できないというお話なのです。
それではまたこちらでお会いしましょう。
opteria-Glassias(オプテリアグラシアス)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21‐1F
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