本日のblogの難易度【★★★★】
今朝の体重は81.6キロ。
今朝のYouTubeチャンネル登録者数は2195人。
第二次変動期(40~46歳以降)における一般屈折の大切さ:昨日いらした方(70代 男性)は
他店で2019年に作った眼鏡は快適だったけど、
昨年同じ店で作った眼鏡は強すぎて掛けられなかったと仰っていた。
先ずは以下の二枚の写真を見比べて欲しい。
特に強すぎて掛けられなかった眼鏡は近視が強く測定され
プリズム量も増えている事が分かる。
【完全矯正値】
RS-6.50 C-0.75 AX60 RV=0.8
RS-4.50 C-2.25 AX70 LV=0.6 両眼で0.9
の矯正視力だった。快適と仰っていた眼鏡でも強すぎると一目で分かる。
これをもって前の眼鏡屋さんが検査のレベルが低いと断じてしまうのは
僕は少し違うと思っている。
以前はこれ位に本当に近視が強かったのかもしれない。
それが何かしらの理由で近視量が激減したのかもしれない。
だから過去の眼鏡が今と合っていないから、
それが間違いだとは言い切れないし、僕は言いたくない。
少しややこしい話になるが、快適に使っていた眼鏡も
強すぎて掛けられなかった眼鏡の、
そのどちらにもベースアウトプリズムと
上下のプリズムが合成で組み込まれていた。
若しかしたら、検査の瞬間だけ近視が強く測定されてしまい、
その後落ち着いたら近視量が減っていた。
だから受け取りに来る時には近視が減っていたので、
強い眼鏡が掛けられなかったのかもしれない。
例えば初めて行くお店で店主が高圧的な態度だと萎縮したり緊張したりして、
目にも緊張が走り近視が強めに測定されることは良くある。
だからこそ、僕らはジョークの一つも言える方が良いし、
笑顔は大切だと常日頃思う。
そもそも僕は視力測定の勉強会を10年程主催していた(コロナ禍で止めてしまった)が、
そこで口が酸っぱくなる位に言っていたのは、
近視で内斜位や内斜視に測定された場合には、
調節の介入を疑うべきだと説明した。
だから先ずは自分の検査を疑い、
そしてその近視の存在を疑うべきだと説明してきた。
ただし、2019年の眼鏡を快適に使っていたという事は、
昔は近視はそれ位あったのかもしれない。
それが近視が加齢と共に減少する筈が四年経って近視が強めに測定された。
そこで何かしらの病気を疑うか、自身の測定精度を僕なら疑う。
今回は近視が劇的に減っていた(第二次変動期は近視が減るのが相場)為に、
ほぼ正位で、ベースアウトプリズムを入れると逆に見えづらいと答えてた。
固視ずれしてしまっているという事だと思う。
この様に近視の量を測定するって本当に難しいなっていつも思うし、
人の目の測定って本当に難しいなと感じる。
今回の眼鏡は結局ベースアウトプリズムは避けて上下斜視だけの矯正にとどめ、
そしてそれを快適だと言ってくださった。
先ずはお客様と信頼関係を作り、
今後はもう一歩踏み込んだ度数にするかしないかを
相談しながら決めたいと思うのだ。(以上Xより転載終わり)
近視が実際の目の状態よりも強めに測定される。これを「調節の介入」という。
僕ら眼鏡屋の視力測定理論の進化の歴史は、
まさにこの調節の介入をいかにして防ぐか、それに尽きると思う。
両眼開放屈折だけでも片手間で、両眼視機能検査が大切だとか、
プリズムベースイン処方が過度な寄り眼をなくし、
近視は弱めに測定されるよ。っとか。
全て、間違っていないけど、一方、それだけでは不十分だとも言える。
何をやったって、一点に留まらず、常に目の形を変えて揺らいでいる様な人の目を、
ある日ある時に仮に一時間や二時間掛けて定点観測したって
絶対値何て観測出来ない。むしろ、絶対値なんて無いと言わざるを得ないのが正直な感想。
人の体は、常に連動し猛烈に巧妙な仕組みで機能している。
な心境なのだ。それでも諦めないよ。
牛歩の様でも這ってでも死ぬ迄、前に進むよ。