スマフォ斜視を考察する

query_builder 2021/06/26

本日のblogの難易度【★★★★★】

今朝の体重は76.6キロ。

一度74キロ台に戻ったのは夢か幻か?

今朝のYouTubeチャンネル登録者数は613人。

 

今朝Google先生がお知らせしてくれたニュース、

スマホ見すぎで「内斜視」の子どもが増加 進行するとものが二重に見える「複視」になるリスクも〈AERA〉

 

今日のblogは難しいな~、過去最高に難しいかも、

んでもスマフォをご縁が無い人を探すのが大変な人なんて

それを探す事の方が大変なくらいスマフォは僕らの暮らしの深くに

染みこみ、僕らを支えてくれています。今日の記事は

スマフォを否定するのではなく、スマフォを使うための作法として

僕の視力測定の過去の実績を踏まえて検証してみたいと思います。

 

【スマフォ斜視はどうして生ずる?】

何でスマフォ見続けると斜視、しかも内斜視になるのでしょう?

これは過度な寄り眼がと、説明する前に、斜視の前の段階の斜位って?

とか、そこら辺から説明する必要があります。

 

僕に言わせればと私見を交えて解説しますが、

決して鵜呑みにはしないでくださいね。

 

先ず日本人の多くは外斜位と言って、無理やりリラックスさせると

目は外に開きます。これが正常です。そして斜視の手術をしたとか

特殊な事例ではなく、一般的なケースでは99.9%絶対的安静位では

目は外に開きます。絶対的安静位とは死亡時、気絶時の眼の位置をさします。

 

外に開くのが当たり前、ではどのくらい外に開くのが

死亡や気絶をしていない場合の平均値か?

実はそれはデーターがあります。

 

その平均値はサンプル数としてはまだ少ないのですが、

586人の平均値で出していますが、

 

おおよそ5.8△(プリズム)外に開きます

つまり5.8△の外斜位(遠見カバーテスト平均)が平均だという事です。

一方、近くを見るのには、寄り眼とピントの調節という

二つの仕事をします。

 

そしてピントの調節を入れると人は無意識に寄り眼になります。

このピントの調節に対してどれくらい寄り眼になるか、

その量には個人差があります。

 

これを専門用語で調節性輻輳量と言います、

輻輳とは寄り眼をさしています。

 

この調節性輻輳量に関しては、二つの測定法がありますが、

今回は、ヘテロフォリアという測定法での平均値を参考までに

だしてみると

 

5.10

 

という測定した結果から求められる平均値でした。

5.10というのは1D(ディオプター)ピントの調節を入れると

5.10△程度寄り眼するよ、っという意味です。

するとスマフォを見るのにどれだけピントの調節を入れるのでしょう?

 

ここは僕の日頃の観察に基づきますが、

スマフォを見るのにお若い人はおおよそ20㎝くらいの

距離で注視しています。

 

20㎝を見るのに必要なピントの調節量は

 

100÷20=5D

 

という答えになります。

 

では先ほどのヘテロフォリアの5.10とピントの調節5Dを

掛けると近くを見る時の眼位になります。

 

単純に5×5で25△としましょう。

 

若しも20㎝を注視する為に必要とされる寄り眼量は

瞳孔間距離を65mmに設定した場合には

 

28.9△になります。

 

この状態であれば、先ほどの25△と比較しても大幅に差異がありませんから、

それ程問題になりません。

 

ところが調節性輻輳量が大きい方はどうなるでしょう?

 

例えば8の調節性輻輳量を持っている方が20㎝を注視すれば、

 

8×5=40△

 

実際の必要輻輳量は、

 

28.9△ですから40△から引けば、11.1△。

 

11.1△分、寄り眼し過ぎる事になります。

 

この状態を維持していると、ある意味強烈なビジョントレーニングにもなります。

寄り眼を必要以上にして、寄り眼の力を鍛えてしまうのです。

 

そしてそれを繰り返して

調節性内斜視、いわばスマフォ斜視になります。

 

ではこのblogの読者様が、自分の調節性輻輳量を知っているか?

勿論ご存知ないですよね?こんなオタッキーな話は

普通の眼鏡屋さんでも、下手をしたら眼科医の先生もご存知ありません。

 

ですから、誰も警鐘を鳴らす事もせずに

スマフォ斜視なんて言葉がネットに踊るのです。

 

ではスマフォ斜視は、スマフォ登場以前には存在しなかったのですから、

スマフォを見なければ良いのですが、そんなの僕だって嫌です。

 

では対策としては?

 

先ずはご自分の調節性輻輳量を測定出来る眼鏡屋さんと出会う。

意地でも検索掛けて辿り着いてください。

このblogに辿りついたんだから、大丈夫、

もうひと頑張りしてください。

 

そして自分の調節性輻輳量が強いと測定された場合、

その時点で初めて対策が必要になります。

 

では対策とは、

 

ピントの調節を入れたくないのですから、

対象物を目から遠ざければ良いのです。

 

僕は老眼という事もありますが、

40㎝程度離してみるようにしていますし、

少なくとも33㎝まで離せば、

ピントの調節量は3Dに落とせます。

 

そもそも近づいてスマフォを見る習慣は、

没入感を得たいが為でしょうか?近づけば、

その分モニターが視野に占める割合が増します。

それを求めて自然とするのかもしれません。

 

若しも近づけたいのであれば、

近視であれば弱矯正にしてください。

 

メガネが必要無い正視の人は、

 

老眼鏡の様な度数、いわば凸レンズを使ってスマフォを見てください。

 

さて近視の人は、眼鏡を外してみるという手もありますが、

それもケースバイケースで、あまりお勧めできません。

それはその条件が成立する為には、左右の度数差が無い事、

乱視が無いこと、そもそも寄り眼の力が充分である事。

 

こんな条件が発生します。

 

では遠視の人は?

 

遠視が+1.00Dある人は先ほどのピントの調節量が、

 

20㎝の場合正視=5D

+1.00の遠視の場合=6D

-2.00の近視の場合=3D

 

と屈折異常の量の分だけ、ピントの調節量が減ります。

 

近視だから外せば見えるという場合にも

強烈ビジョントレーニングが発生します。

 

それは近接性輻輳という寄り眼の力を必要以上につけてしまうのです。

これも場合によって内斜位気味に振る要因となり得るのですから、

まずは、しっかり相談にのって頂ける眼鏡屋さんとのご縁を探すのが大切ですね。

 

今回の話は仮説と推論を交えていますが、

まるで根拠のない話でもありません。

ただしサンプル数が586人というのが

エビデンスとして提示するのには、

根拠として希薄だと僕は思っています。

 

ね!皆さん、メガネって大事でしょ?

それよりもっと大事なのは皆様の目です。

どうか正しい知識を得て頂き、

正しいメガネ選びをして頂きたいと願います。

 

絶対にしてはいけないのは、

 

スマフォで突発的に内斜視になった場合に

手術をする事、これだけは絶対に止めてください。

時間はかかるかもしれませんが、生活習慣の見直しや、

凸レンズのメガネで、かなり改善する可能性があります。

 

また老眼のお年頃になると、寄り眼もピントの調節力も

衰えますから、若い頃に調節性内斜視の方が手術をすると、

お年を召してから、逆に外斜視になってしまう事例が散見されます。

 

本当に止めて欲しいと「僕は」思います。

 

検査時間が5分や10分でまともな物なんて

仕上がらないし、それを僕はファーストフードだと言っています。

たまに掛けるメガネがそれならまだ理解出来ますが、

常用するメガネくらいは、奮発して皆様の暮らしの質を

どうか変えて頂き、快適なメガネライフをおくって頂きたいと

切に願い今日の記事にさせて頂きました。

 

まだこれから検証してくと僕の考えも変わるかもしれませんから、

どうか鵜呑みにせず、そして最新の情報を常に収集して頂きたいと願います。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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opteria-Glassias(オプテリアグラシアス)

住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21‐1F

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