眼鏡士と眼鏡屋さん
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眼石祝応の今朝のtweetVol-18
眼鏡士と眼鏡屋さん:皆さんは眼鏡屋さんというと、どんな仕事だとイメージするだろう?
似合う眼鏡は?
とか
視力測定をして度数を決める?
大方こんな感じが皆さんと眼鏡屋さんとの接点だと思う。
僕だって似合う似合わないに関しては一家言ある。
それは眼鏡がファッションアイテム化した証拠だと思う。
大昔、眼鏡は顔の一部(東京メガネさん、すみません)で、
眼鏡をころころ掛け替えるなんて文化は、少なくとも日本では存在しなかった。
それが眼鏡を使って印象操作出来る楽しさを広めて伝える意味は
眼鏡のコモディティー化には確かにあった。
僕はそれを喜ばしいと思い、
パリの繁華街を歩くムッシュやマダムを羨ましくも思った。
でもね、ちょっと待って。
眼鏡はファッションアイテムなの?それは間違いない。でもそれだけ?
っと投げかけたいのが、今の僕の心境だ。
僕に言わせれば、実は眼鏡は医療器具で、フレームとレンズを合わせて数十gの眼鏡は、
実は縁の下の力持ちで、皆さんの暮らしを支える大切なツールなのだ。
そう考えると眼鏡を販売するとか、眼鏡を仕立てるとか、その仕事って、
100%資本主義や、商業主義の理屈で考えると矛盾が生ずるってご理解頂けるかな?
利益や売上だけを追求してしまうと眼鏡の本質を見失いませんか?
と僕は問題提起している。
何故なら眼鏡は店頭では半製品だという商材としての特性があるからだ。
店頭に並んでいるフレームを掛けても良く見える様にはなりません。
当たり前ですよね?
フレームを決めたとしたら、その後は視力測定をして、
レンズを決めて、フィッティングして、レンズが届けば加工して。
これら、人の手による複雑な工程を経て眼鏡は初めて医療器具として製品化されるのです。
この工程を経ずに掛ける眼鏡には機能性が付加されてなく、
機能性の無い眼鏡を伊達メガネと言います。
伊達メガネを掛ける様になったのも、近年の傾向で、
それはファッションアイテム化した証左だとも言えます。
伊達メガネはともかく医療器具としての眼鏡は、今の技術では必ず人の手間が存在します。
人の手間を極力省くから、低価格志向のお店は存在出来るし、
僕の様なお店では、人にしか出来ない事を追求していますから、
僕のお店の単価が高い理由の多くと
低価格志向のお店との価格差は
人件費だとも言い換えられます。
この仕立てる手間に価値があると思った人が当店のお客様になるのです。
では眼鏡士と眼鏡屋さんは何が違うの?これは私的な感想に過ぎませんが、
似合う似合わないを提案し仕立てる手間を極力省くスタイルが眼鏡屋さん。
似合う似合わないを考えもするけど、機能的に骨格に合っているかどうかをチェックし、
顧客の暮らしに合わせて度数決定し、レンズ提案するのが眼鏡士。
つまり100%商業主義にのっとり利益を追求している内は眼鏡屋さんだし、
眼鏡士として医療器具を取り扱うのであれば日々研鑽し、
例え売上や単価が下がっても顧客の健康と利益を重視するべきで、
それが眼鏡士だと言いたかったのだ。
奇しくも昨年11月より、眼鏡作製技能士という国家の介入する技能検定制度が運用された。
この制度が皆様の暮らしに変化を与えるかは正直不明だ。
変わる可能性があるとするのなら皆様ご自身の消費行動が、何が何でも一円でも安くから、
自らの暮らしに投資するのなら多少高くともしっかり調整してくれるお店や眼鏡士を選ぶのかが大切になる、
実は僕らは広報はするが、皆様の意識改革が無ければこの制度改革は水泡に帰する。
あくまでも業界改革は仕組みや制度により改革されるのではなく
常にマーケットのニーズに沿って、市場は形を変える。
ここ数十年、市場のニーズは低価格化とアクセサリー化一辺倒だった。
これから数十年掛けて医療器具であるという
本質的なマーケットに改革し国民の暮らしを下支えしたい思いなのだ。
以前にこういった事を面と向かって眼鏡屋さんの従業員に言った事がある。
その時の反応は鮮明に覚えている。
「仕方が無いよ、伊藤さん、私は必要あろうと無かろうとお客様に高いレンズを薦めないと
自分の営業成績が下がるし、会社では居場所が無くなってしまうから。」
っと半泣きしながら寂しそうに言っていた。
つまり顧客満足何て二の次で、自らの成績や、会社に対する貢献度。
これが従業員の評価基準だという事になる。
つまりこの業界改革をしようと思ったら、会社の評価基準と教育カリキュラムから改革しなくては、
一切改革は進まないと僕は指摘している。可能性があるとしたら、
そういった顧客満足を軽視する会社を皆様が見抜き、
その会社から商品を買わないとすれば、
それはその経営者もいい加減消費者のニーズを見抜き、改革の為に重い腰を上げるだろう。
結局業界改革は、皆様の意識改革が全てだという答えに帰結する。
皆様の意識を変える為には、地道に正しい知識を覚えて頂くしか僕に方法が思い浮かばない。
僕がいつの日にか、著名人にでもなれば、ハリウッドのセレブが、
プリウスに乗る事がエコで格好良いなんて皆様の消費行動を変えられた様に、
いつの日か、眼鏡にはちゃんと投資が必要だというトレンドが作れたのなら、
それが出来ればいつ死んでも良いって思える程の思いなのだ。
「賢明なる顧客が健全な業界を育む」 by 眼石祝応
opteria-Glassias(オプテリアグラシアス)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21‐1F
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