二択に答えはないのです
本日のblogの難易度【★★★】
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【眼積祝応の今朝のtweet Vol-52】
今朝のtweetです。
眼科医1009人に聞きましたシリーズの第四弾。
視力測定法は、どちらがおススメですか?と聞いたところ、
僅差でアメリカ式が一番人気、続いてドイツ、ハイブリッドと並びます。
日本ではほぼ普及していないドイツ式が37.7%という結果に
正直僕は驚いていますし、眼科医の先生の見識の高さに唸らされました。
ドイツ式ポラテストを採用したお店は、プリズム処方に強みがありますが、
僕の知る限りではプリズムを眼鏡に組み込む比率は5割~8割と聞いています。
一方日本全体のプリズム処方に関して、レンズメーカーの出荷ベースでは全体の2~3%、
単焦点レンズの方が若干比率が上がり累進レンズでは下がります。
この2~3%という数字が見事に物語っていますが、眼科学会HPによれば、
日本における斜視人口は全体比で3%程度だそうです。
つまり、日本のマスでは斜視でない限りプリズムは組み込まないと
考える方が圧倒的多数だと言えます。
因みにうちのお店はハイブリッド形式ですが、73%プリズムをいれます。
それは僕が創業する前に修行したお店がバリバリの
ドイツ式ポラテストの名店だったからで、その影響を強く受けています。
その僕は業界でも立派な少数派だというのが正直な分析です。
ところが今回の集計ではおよそ1/3の眼科医の先生が
プリズム処方を支持していると答えたのですから僕は驚いたのです。
その僕でも創業して10年程経つとあれ?っと思う事が増えてきました。
プリズムを組み込むプラスの効果は、充分に手応えを感じた。
でもそれじゃ何かが足りないと思えたのです。
そこで僕は40代半ばにして米国式視力測定の名門、
キクチ眼鏡専門学校のドアを叩き、まるっきり新しい考え方を教わりました。
そこで僕はドイツ式と米国式のハイブリッドでサービスする事を思いつきました。
当時は、プリズムか、ビジョントレーニングか、
の二択で両方を学ぼうという機運は僕の周りでは皆無でした。
それでも斜視の方にビジョントレーニングと
プリズムを組み込んだ眼鏡を作ると斜視角は激減し改善しました。
ですが僕の眼鏡道はここでは終わりません。
次の学びのステップは目だけに留まらず、僕は体と目、体と脳、体と心、
これらが連続し互いに影響を与え合っている事に気づきます。
それから独学で学んでいましたが、ちゃんと神様は出会いを演出してくれます。
そして藤沢の鍼灸師の先生と巡り合うのです。
今も解剖学等必死に学んでいます。
最低でも、どの筋肉は、どこで始まり、どこと繋がっているのか?
この程度は知識としておさえたいと思っています。
驚く事は、その先生に教えて貰った事ですが、
靴のインソールで体に大きな変化が及ぼされる事です。
先程僕は目と心と体は繋がっていると言いました。
つまりインソールを変えると目の環境が変化される事まで
既に観測され始めています。
足裏変えれば目が変わるのです。
こうなるとお手上げ、僕は眼鏡業界に飛び込んだ以前と
同様にまた、ずぶの素人から始める事になります。
結局僕は人が喜ぶことが好きで、僕は何か売りたい訳では無いようです。
僕は何か売りたいのではなく、人が喜ぶことが好き、
だとすると僕は僕のもてる知識の全てを使って、
お客様が健康的な暮らしが出来るお手伝いが出来る事が
最大の喜びだと気付かされたのです。
僕のお店はいつの日か眼鏡屋さんではなく、
健康屋さんと呼ばれる日が来るのかもしれませんね。
乞うご期待。(以上Xより転載終わり)
今回の集計結果でドイツ式ポラテストを37.7%の
お医者様が選んだ事に驚いたと書きましたが、
僕は創業時に特に多かったのですが、
僕の作った眼鏡を眼科医の先生が見て、
プリズムが組み込まれた眼鏡だと分かる先生の方が圧倒的に少なく、
レンズの焦点が合っていない等とお客様に伝え、
お客様がカンカンになって怒鳴り込んでくる何て事が、
何度もあったからで、
それはお医者様がプリズム処方というのは
=斜視眼に施す屈折矯正と思い込んでいるから、
そういった誤解やご誘導が生まれます。
日本でプリズム処方を普及させようとハウゼ先生と
一緒に回った僕のお師匠さんは、結局夢を果たせず他界されました。
その間違いは、プリズム処方を眼鏡屋に普及させようとした事に
普及を阻んだ一因があると僕は分析しています。
少なくともプリズムが組み込まれた眼鏡を見て、
眼科医の先生が、「あ、プリズムが入っているんだね。」
くらいに軽くジャッジ出来るベースが無いと、
僕らはお客様にいくらプリズムの効果を説明しても、
お医者様の先生に足を引っ張られることがあるからです。
一方はお医者様の言葉、
僕は無資格の民間の眼鏡屋のおっさん。
どちらの言葉に説得力があるかは言わずもがなです。
特にプリズム処方の特徴として慣れるのに時間を要する場合が多いのですが、
掛け始めにこの、慣れるのが必要だという一言が無いだけで、
お客様は、この眼鏡合っていないんじゃないかしら?と不審に思います。
この不審が生まれた時点でプリズムメガネには多くの方が
慣れずに眼鏡を使う事を止めてしまいます。
だから、僕は眼鏡を作る側の立場としてプリズムを入れる事を考慮するのなら、
先ずはしっかり説明する事が大事だと説いてきました。
何しろ、今回のアンケートは、僕の感覚とは大きくずれた答えだったのですが、
それでもプリズムを入れる事に否定的な眼科医の先生が
一人でも減ったのであれば、これ程嬉しい事はありません。
正しい知識を広めるって難しいなと感じる、今日この頃ですが、
諦めずに自分の信じる道を歩んでいきたいなと思いました。
それではまたお会いしましょう。
opteria-Glassias(オプテリアグラシアス)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町1-11-21‐1F
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