遠近両用とPC作業
2016/11/29
https://dot.asahi.com/dot/2016112200180.html
リンクの記事でどうしてもスルーできない記述があったのでそこだけ
解説させて欲しいのです。
(転載開始) 老眼が始まる時期と関係が? 突然、首や肩、
腕が痛くなる“神経根症” 〈dot.〉|dot.ドット 朝日新聞出版
近年、多くみられるのが、遠近両用眼鏡をかけてのパソコン作業によるものです。神経根症は、
40~60代の中年期に多い病気ですが、老眼が始まる時期というのも関係があるのかもしれません。
遠近両用眼鏡をかけると、目の前のパソコン画面の文字が見えにくく、
つい首を後ろに反らせた姿勢で画面を見るようになるため、
そのせいで症状が起こることが考えられます。(転載終わり)
何が気になったって、パソコン作業を遠近でやると、つい首を後ろに反らせた状態で見る姿勢に問題があるかも、
というくだりです。これには一部事実と、また一部に事実に反する記述があるので、補足及び解説させて頂きますね。
確かに遠くにばっちり調整された遠近両用で例えば目線を水平に持っていった時に対象のモニターが50㎝に
あった状態では、顎を上げて、つまり首を反らせてレンズの下部に目線を移動し中間度数領域で見ないと見えにくい
のは事実です。ですから、遠くも近くも良く見えますよ~。という言い方で遠近両用を販売していると
こんな遠近両用ばかりになってしまいます。
でもこんな想定をして眼鏡を作る事があります。55才IT系の企業にお勤めで
一日にPCと8hにらめっこ、PCの種別はデスクトップでモニターを50㎝先にレイアウトしている。
更に、手元に資料を置いて、30㎝の紙のレジュメを見ながら打ち込んでいる。
こんな情報を頂ければ、それに合わせた眼鏡を作ります。
その代わりに、遠くはあまり見える様にしませんよ。ですから車の運転等、遠くをご覧になりたい
時は、別の眼鏡でまかなってくださいと僕は伝え、その用途に合わせて度数調整された眼鏡で
提案します。こうすれば実は、首を反らせなくとも目線の移動だけで、快適にデスクワークが
可能になるのです。
この記事だけ読むと全ての遠近はPCと相性が悪いみたいな印象になってしまうのを
恐れて説明致しました。決して諦めないでくださいね。お客様の高度なご要望が
僕ら眼鏡士のスキルアップに直結しているのです。遠慮なくお近くの眼鏡屋さんに
ご相談くださいませ。
opteria Glassias
https://opteria-glassias.jp/
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