眼鏡を通して国民の健康に寄与する。こう書くとドエライ事言っているみたいですね。

 

でも僕はお師匠さんから言われた言葉は半医半商です。眼鏡屋は商売人でも勿論

あるけど、半分お医者様になったつもりでやれ。これを僕は新宿の三邦堂のお師匠に

耳にタコができる程に聞かされてきました。

 

つまりこの半医半商という言葉は今に始まった言葉ではないという事です。

今メガネ業界でシェアはおよそ8割量販店というスタイルが占めています。

そんな中でも皆さんこの半医半商というスタンスを本当の意味で取り続ける

事が出来るのでしょうか？

 

僕はそこに疑問を感じています。

 

僕らが本当に半分はお医者様の立ち位置にいるのなら、僕らは顧客の健康に

無関心ではいられない事は自明の理です。

 

でもチェーン店というスタイルに様々な問題を抱えているという事を僕は指摘

しなくてはいけません。ただしこの問題を個人の責任にすり替えてもいけない事も

僕は指摘します。要は企業の理念が、そのまま評価制度に反映されていて、

その理念は消費者に奉仕し、その満足の為に僕らは働くという指針が機能している

かどうかが肝心だという事を感じているという事なのです。

 

このチェーン店の限界については別稿設けますので今日はさらっとスルーしますが、

 

では良質な眼鏡が消費者の健康に寄与する、でも量販チェーン店ではそこまでの

メガネは構造的に非常に作りにくいと僕はおもっています。ここまでは良いですね？

 

それなら健康にプラスに働く眼鏡はこだわりの専門店でしか作れない事になります。

 

要は見えるようになる。視力が出ればそれで良いというレベルでは困るという話なのです。

僕は視力のその先に皆さんをお連れしたいと思っているのです。

 

では、やっとこれから本題です。

 

不健康な眼鏡って？という僕自身の問いかけに僕は何と答えるのでしょう。

 

それにはまず狙ったように仕立てた眼鏡が機能する事が前提になります。

つまり機能的な眼鏡でないと健康に寄与する眼鏡が作れない事を意味しています。

 

ここで僕はしまった。こんな事まで説明するならまた長編になるやないかい。

と勝手に憤るのです。

 

機能的な眼鏡って何でしょう？軽い眼鏡？それもそうですが、もっと深いところまで

メガネの世界に潜ってみましょう。

 

皆さんも考えましょうね。

 

…

 

…

 

…

 

では解説しますが、箇条書きにしてみますね。

 

①まず度数設定そのものが健康に寄与する眼鏡である事。

 

②その度数をレンズメーカーが正確に研磨できる事。

 

③レンズを削って、光学中心という位置をどこにレイアウトするか

考慮されて、忠実に作成者の意図が反映されている事。

 

④削ったレンズは形状的にもサイズとしても正確に

フレーム形状に近い形である事。

 

⑤削ったレンズを入れ込む枠が機能的にレンズをホールドできる事。

 

⑥お店でしっかり枠にはめ込まれたレンズの光学中心を狙った位置にセットし

かつ、そのセットした位置でずれない事。

 

⑦掛け続けても痛みが生じずに掛けられる事。

 

⑧一度作った眼鏡は極力その形状を維持し、長い間その掛け心地を提供し続けられる事。

 

あら大変。この様に健康に寄与する眼鏡を作ろうと思ったら、僕らの腕前は勿論、

 

レンズメーカー、フレームメーカー、パーツメーカー、工作器具メーカーさん。

 

この様に色んな業者さんとの共同作業で一つの眼鏡が仕立てられる事が理解できますね。

ですから僕らは良い業者さんに競争力をつけて頂いて、更に良い商材を作れるように

バックアップする必要があります。そして消費者は最高の品質の製品としての

フィードバック、つまり恩恵をうけるのです。

 

ですから開業当初から僕は値引きはしないよ、と偉そうに言っていましたが、

それは業者さんに儲かってもらう為です。それが消費者の為だからと信じているからなのです。

僕が儲かる事も大切かもしれませんけど、それと同じくらい業者さんも儲かる必要があるのです。

少なくとも僕は儲かった分は設備やフレームや新しい技術を習得する為に投資をしています。

昨日僕より今日の僕の方が一歩先にいるで～、と胸を張りたいのです。その為に僕は儲けるのです。

 

いかがですか？健康に寄与できる眼鏡、意外とそれを提供するのって難しいって

少しだけでもわかって頂けました？毎度の事ですが小難しい話ですみません。

 

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ではまた明日。