近視化と姿勢の変化。
2017/06/11
何でも聞くところによる、日本は近視大国で、全人口比でおよそ8割の方が近視、
そして眼鏡で矯正が必用な近視の方はおよそ5.000万人もいるそうです。
更に近年の傾向としては、近視化の若年齢化が進んでいるそうです。
僕は、近視は若干の近視であれば、問題視せず、普段は裸眼、遠くを見たい時だけ
眼鏡を掛けるという形を多くのケースで推奨しますが、それは近視化したいという現象は、
眼が近くを見る環境に適応して体の形(眼の形)を変えたからだと説明しています。
例えば小学校2年生で裸眼視力が1.5だった方が、段々視力が低下し、
0.8程度まで落ちたとします。すると多くのケースでは学校医の指示の元、
遠くが見える状態に矯正しなさいと言われます。
僕は、遠くをよく見える状態にしなくていいよとこういったケースでは答えます。
何故なら0.8まで落ちたその状態を人の眼は楽と感じているからです。
また、黒板だって0.8程度見えていれば、問題なく、視認できることでしょう。
せっかく近視化して手元が楽に見えるようになったのに、あ~それなのに、
また1.5に合わせて眼鏡を調整するから、眼はこりゃいかん、また近視を進行させて
手元を楽に見えるようにしようと眼の形を変える。これを繰り返し強度近視の眼が
出来上がるのです。ですから、僕はこういったケースでは真っ先に疑うのは
この間のblogでも記事にした「遠視の潜伏」ですが、
その可能性が低いと判断した場合には、勿論近視の眼鏡も作る事がありますが、
それでも裸眼で0.8まで出ているのなら、普段は裸眼でいてくださいときっと指導するでしょう。
では遠視の潜伏が疑わしいとなったら?
それは遠視の眼鏡を作ります。その場合には、掛け始めは遠くが見えませんから、
この遠視用メガネを近業作業用時に使ってもらいます。
例えばPSP等の携帯ゲーム、予習復習等、これらの時により楽に手元が見える状態を作ってあげれば、
無理やり眼の形を変えて近視化させる必要が無いと眼も判断するでしょう。
でも今日の本題はそこではなくて、今、正しい姿勢を説ける大人が少なくなってしまいました。
そこが近視化の大きな原因となっている可能性を僕は疑っています。
いわゆる猫背です。猫背の弊害は大人になれば更に体調に悪影響を与えますが、
若年層にも真っ先に近視化という弊害が生じます。
ですからこのblogを読んで下さっている方でお子様がいらっしゃる方は、
是非、姿勢について口が酸っぱくなるくらいにお子様の為に言ってあげて下さい。
猫背と近視化の関係を説明するには、目標とする視物、例えばノート等に
必要以上に近づいてしまう事を言えば充分でしょう。これにより眼にハードなピントの調節を強います。
その為、近視化して眼の緊張を和らげようとするのです。
これは勿論結論ではありませんし、今の段階では推論と言っても良いのかもしれませんが、
少なくとも子供の頃から近視化する子の多くに姿勢の乱れ=猫背を感じています。
是非お子様の為を思い、姿勢を指導してみてくださいね。
ちなみに僕は幼少期に他の同級生よりも頭一つ背が高く、それがコンプレックスであったが
故に僕は意図的に首をすくめ猫背にしていました。なんで僕は皆と違うのだろう?
と日々姿勢を気にして逆に猫背にしていた記憶があります。
その結果かどうかは不明ですが、僕は小学生の頃から肩こりが酷く、そして中学生の頃から
ぎっくり腰、それは背筋を伸ばす事をしなかったが故にお腹周りの筋肉の発育が上手くいかずに
腰を支えられなかったのでは?と今では思えますが、当時の僕にそんな知恵がある筈もないのです。
ですからそこは親御さんの出番ですよと言いたいのです。
もしも姿勢が治せなかったとしても、もっと離して物をみなさいくらいは言えますね。
近視化しないで済むのであれば、それに越した事はありませんものね。
是非今日からお子さんと一緒に二人三脚で正しい姿勢を身につけ、結果として近視化を
未然に防ぐ、こんな事が出来たらいいですね~。
ではまた明日。
opteria Glassias
https://opteria-glassias.jp/
住所:〒180-0004 東京都武蔵野市
吉祥寺本町1-11-21せのおビル1F
TEL:0422-21-6755
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇