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眼石祝応のBLOG

知識から意識、意識から無意識へ。

2018/08/23

昨日は朝から打ち合わせが一件午前中に入りましたが、その後はお休み、
半日仕事の休日でした。その後昼食を食べて、いつもお世話になっている
同級生の経営する美容室でカラーとカット。頭の中も外もスッキリ、
更にその夜は美味しい焼きトン屋さんで舌鼓。

物凄くリフレッシュできた次郎さんですが、
皆さんいかがお過ごしでしょうか?

さて頭と言えば、僕らは頭で物を考える、それはそうでしょう。
そして眼は脳みその出先器官ともいわれておりますので、
僕の思いや悩みは心は勿論眼にも出るのでしょう。

では先日のお店での一幕をご紹介いたしましょう。

そのお客様は、強度の近視、ただし、加齢とともに少しずつ近視が減っていく
傾向にある方でした。今回も以前に他店で作った眼鏡を拝見すると
やはり既に近視の量は減少していて、いわば近視の過矯正の状態でした。

そこで今回も適正な度数に戻そうと近視を弱めに設定して再作成しました。
その度数では0.8の視力が維持できると見込んで検査を終えて
レンズを発注、その後お店で加工して枠にレンズをはめ込みます。

いざお渡しの日にご来店頂き、概ね終わっているフィッティングのずれが
無いかどうかをチェックして、見え心地を訪ねると

「あれ?近くはすんごい良く見えるけど、遠くが見えないや。」

こう答えられます。

僕は(おや?)と思いその場で視力を測定してみると
0.4しか視力が出ていませんでした。

これでは遠くが見えないと感じるご感想は当然ですね。

では、とフリッパーという器具を使ってちょっとしたストレッチをした後、
ものの1分程の運動で視力は0.8まで回復しました。

こういった事は弊店では良くあることなのですが、何故こんな事が起こるのでしょう?

それは、過矯正ならではの出来事で調節の介入と言います。
近視を過矯正にすると近視を通り越して遠視になります。
人の眼は本来の正しい屈折異常の無い状態であれば、
遠くを見る時にピントの調節を入れてみる必要はありません。

その遠くが良く見えて、ピントの調節が必要無い状態を
正視と言います。

また、遠くが視力が出ずに、近くが良く見えるという状態を
近視と言います。

では遠視とは?それは遠くを見る時でさえ、ピントの調節を入れないと
最高視力が出ない状態になります。まだお若ければピントの調節能力は
有り余っているので、ちょっと無意識に力を入れれば、ピントは合い、
視力的な問題はないように一見見えます。この遠視が視力としては
問題を起こさず隠れている状態を遠視の潜伏とも言えます。

この潜伏性の遠視の怖さというものをお知らせすることも大切ですが、
それは長くなりそうなので、別稿設けますね。

では今回の0.4から0.8にその場で変化した事例から僕は何を
今日は一番言いたかったのでしょう?

それは、間違った知識が、結果として意識から無意識に流れ、
不快と感じてしまい、慣れないことがあるんだよ~、っというお話です。

今回のケースでは、0.4しか出ていない=度が合っていない。

×=これが間違った知識で、結果として合っていないんじゃないか?
と疑心暗鬼になり、いいからもっと強い眼鏡を作ってくれと
結果としては最悪ですが、また、過矯正の眼鏡に戻ってしまう事です。

このケースで正しい知識とは?

〇=今回は過矯正から掛け変えたので、最初は見えなくても当たり前、
そのうち見えてくるだろう。

誰に言われずともこう思えれば正解だし、結果としても良いことでしょう。
ですが、当然皆さまにはそんな認識ありませんから、上記の×の様に
つい考えがちです。ですから上で申し上げているように、
ストレッチでその場で視力が改善させられることを体感させた上で、
腑に落とさせる必要があるのです。

そう考えると僕との相性であったり、僕の言葉の説得力、
こんなものまで、眼鏡の見え心地や掛け心地に影響を及ぼすことが
わかりますね。つくづく眼鏡道は厳しく、極めたと言えるまでの
道程は長く続くか、その難しさを日々痛感致します。

ここで僕のblogを書くモチベーションの原点の言葉に返ります。

「賢明なる顧客が健全な業界を育む。」

皆さまが正しい知識を得ることが、いかに皆さまの眼の健康や生活の質に
直結している事がよく理解できる事例かと思います。

人間の頭の中ってまだ未解明な部分も残っていると聞きますが、
入り口を間違えると頭が導く結論もまるで違った結果になるよ。
というお話でした。

ではまたこのblogでお会いしましょう。

$RW3SYVS

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