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眼石祝応のBLOG

遠くは外斜位、近くは内斜位。

2019/03/02

今日はこのblogの中でも最強クラスに

上級者向けです。でもこれも知っておいて

何ら損はない知識ですから、頑張ってご覧になってくださいね。

 

このblogを当初からご覧になっていた方は、

斜位という状態は何?と聞かれても、

もう答えられますよね?と期待を込めて無茶ぶりします。

 

斜視という言葉は勿論皆さんご存知ですね。

 

左右の眼が同じ方向を向けていない状態になります。

 

では斜位とは?

 

その斜位の説明に入る前に、融像という眼の機能であり、

語意を説明する必要があります。

 

人の眼はたいがい二つあります。

 

そして二つの眼で捉えた画像を重ね合わせて、一つにして

対象とする視物を見ています。

 

右目と左目は、左右に開いて位置していますから、

その視線の差を利用して立体的な構造物であれば、

それを奥行のある三次元の物として認識します。

 

あれ、この言い方でも分かりにくいかな?

 

3Dカメラと一緒と言った方が分かりやすいかしら?

 

ともかくこの時点では二つの像を重ね合わせている事は

ご理解頂きたいと思います。

 

斜位とは、その重ね合わせを拒絶する測定器具を用い、

若しくは、人為的にダブって見える斜視状態を作った

時に、眼がどちらに動くかどうかで類別します。

 

目が外に開けば外斜位。

 

目が内に入れば内斜位。

 

目が上下にずれれば上下斜位。

 

という状態があります。

 

ここまでが前置きです。

 

ほんでもって今日のタイトルの

 

「遠くは外斜位、近くは内斜位。」

 

というタイトルは

 

遠くを見る時は、眼が外に開き、

 

近くを見る時は、眼が内に入る。

 

という状態です。

 

人本来は、死亡時、気絶時(絶対的安静位)には、

殆ど多くのケースで、眼は外に開きます。

 

ですから通常は外斜位がデフォルトだと覚えていてください。

つまり内斜位とは異常事態とも言えます。

 

そして遠くと近くの斜位の関係を平均値で言えば、

 

遠くよりも近くを見た方が外斜位よりに変化することが多いのです。

具体的に言えば4△(プリズム)から6△のずれが外斜位であれば増えて、

内斜位であれば減るのが平均値と言えます。

 

でも今日のケースはちと違う。

 

遠くは通常通り外に開き、近くはもっと外に開くべきところを

近くは遠くよりもずれが減り、減るどころか、内斜位という形で

視線が内に入ってしまっているのです。

 

この原因は実は複雑で言いきる事は出来ないのですが、

今回のケースは寄り眼をする力が強すぎたとも言えます。

 

寄り眼と言っても、実は多くの人は4種類の寄り眼の力を使って、

遠くを見たり、近くを見たりしていますが、

 

遠くを見る時の寄り眼の力は正常でも、

 

近くを見る時の寄り眼の力が強すぎるケースが今回のケースでした。

 

このお方の主訴としては強い眼鏡を掛けると眼が疲れる。

 

実際に老眼の云々ということを真っ先に疑い検査してみると

老眼は問題無し、実際に使っている眼鏡は老眼対策には充分に

対策されている弱矯正眼鏡でした。

 

でもその弱矯正眼鏡では、遠くが見えない。強くすれば疲れる。

 

それでは困る。でも遠くは見たい。

 

こんなジレンマに陥っていたそうです。

 

そこで対策としては、先ず遠くはしっかりみせましょう。でもその状態では

近くを見る時に寄り眼が強すぎて、眼が疲れる。

 

んでは、寄り眼が強すぎないようにしちゃいましょう。

じゃじゃ~ん、じゃいあん(←単にゴロが良いから言っただけ。)

 

遠近両用レンズ!!(大山のぶ代さんにリスペクトも込めて、ドラえもんの声で

えんきんりょうようれんず~。と少し声を張り気味でお願いします。)

 

そうです。遠近で近くを見る時に寄り眼を強くさせ過ぎない様にするのです。

 

実際に遠近が入った状態で、手元の距離が正位(斜位が無い状態の事。)に

なっている事を確認し、そして手元から遠く、遠くから手元の目線の移動を

してもらいます。するとここで困った事が、今度は遠くから近くを見た時に

時に少しピントがあうのが遅れると主張されています。

 

ほいほい。

 

それでは、とプリズムという度数で輻輳を助け遠方視の時に固視ずれしない度数を入れます。

すると今度は近くから遠くを見た時に、ピントが合うのが遅れる。と答えられました。

 

ほいほい。

 

今度はベースインという方向に入れた度数を少し弱くしながら、

ベースインのプリズム度数を少しずつ弱くしていき、

 

遠くから近く、近くから遠くを交互に見て頂き、

そのどちらもピントが瞬時に合う事を確認して検査終了~♪

 

このひと手間が実際に利いてきます。本来は遠く用メガネと

近くを見る時用眼鏡とで使い分けを考えていたそうですが、

今回に限って言えば、長時間のPC作業もなく、家事がメインという

ことで、それであれば多分一本で全ての生活を賄えると予想しています。

 

お客様の暮らしが楽になり、生活の質が向上しますようにと

お祈りさせて頂きます。

 

このご報告がどこかのお店の

どなたかたのお役に立ちますように。

 

それではまたこのblogでお会いしましょう。

g-09-02

 

 

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