本日のblogの難易度【★★★★】

 

今朝の体重は84.4キロ、昨日のスコアは勘違いか、機械の間違いかと思ったら、

今日もまるっきり同様の数値を叩き出し、一安心。

 

さて昨日いらしたお客様は、

 

「眼鏡を買ってから５年程経っているんだけど、レンズの真ん中だけ

曇ったみたいで見難い。これはどうにかならないのかしら？」

 

とご相談。一般の方からすれば、このご不満はしごく当たり前。

ただ、実際の使用状況をお聞きしてみると

 

①ティッシュでレンズを拭き上げ。

 

②中性洗剤を１００倍まで希釈せずに使用している。

 

とこの①と②は眼鏡屋としては看過できない

僕らにすると非常識な案件です。

 

このblogを当初からご覧になっている方はもうご存知ですね。

 

ティッシュはレンズにとっては紙やすり。

 

中性洗剤は洗面器に数滴程度で泡立てば充分。

 

そして洗った後、水滴はティッシュで軽くポンポンと叩くようにして、

水気はとり、最後は必ず専用の眼鏡クロスで拭き上げてください。

 

これは僕らからすれば常識の話なのですが、

やはり一般の方からすれば、

 

「え~、そんなこと聞いた事ないよ。」

 

と、実は非常識だったりします。

 

非常識と言えば、

 

学校の資力測定、

 

ABCD判定法と言いますが。

 

この視力で問題無しという子供が、実は問題山積だったりします。

って話は以前にしたかな？してないかな？

僕のSNS師匠、メガネCafeのYさんいわく、

 

一般の方は、人の店のblogなんてそれ程見ていないから、

何度でもくどいくらいに書かないと伝わらないと以前に

仰っていましたので。何度でも書きます。

 

因みに資力測定の基準は以下の通りです。

Aは視力1.0以上、Bは視力0.9から0.7まで、

Cは視力0.6から0.3まで、Dは視力が0.3未満となっています。

 

原則Dはすぐに眼科受診と眼鏡の作成を促されますが、

視力に問題なければ異常とは言われません。

 

うちのお店の清水さんも、近くを見ること、読書等に難がありましたが、

自分は性格的にそういったもんだと自分自身を諦める方向で納得させていました。

 

でも清水君も実際には弱い遠視と寄り眼が充分に出来ないことが

本を読むことを遠ざける主因だったりするのです。

 

学校でもこういった清水君の様な事例を少しでも減らしてあげる必要があるのです。

その為には視力「だけ」で眼の良しあしを判断させてはいけないのです。

 

では、どうして清水君の様に、読みにくいという事が起こってしまうのでしょう？

 

それの多くは、

 

遠視

 

輻輳不全

 

この２点に大別されます。これ以外にもレアケースはあるでしょう。

ですが、多くのケースがこの遠視と外斜位による輻輳不全だったりします。

 

そしてそれを改善する為には

 

遠視をしっかり矯正する。

 

そして

 

プリズムを入れるか、

 

輻輳トレーニング、

 

更に

 

プリズムとトレーニングのハイブリッド、なんてやり方もあります。

 

現状の日本は、

 

このプリズム処方が出来る眼鏡屋も、

 

そしてビジョントレーニングが出来る眼鏡屋も

 

圧倒的に人材が不足しています。

もしも日本の国民すべてにABCD判定法だけでなく、

プリズム処方や遠視の矯正、そしてトレーニングまで

サービスしようとすれば、それは人材の育成に途方もない

時間とお金が掛かる事を意味しています。

 

そのお金と手間暇を掛けることに誰より国民の皆様の理解を得ることが

大切だと承知しています。ですが、この問題提起は10年以上前に

既に拙blogで指摘及び改善案の提言をしていますが、

 

現状は、多くの国民に知らせる国民運動には至っておりません。

そして、その間に大きなロスが生じ、皆さんの生活の質を落とし、

更に言えば、日本の人材育成の観点からは、

国際競争力をそがれているとさえ言えます。

 

まずは知る事、それが改革の第一歩ですが、

現状僕はティッシュの例を出すまでもなく

 

皆様に知らせる術がなく、それを歯がゆく思っているのです。

皆さんの常識を疑ってみる。それからがきっと始まりなのでしょう。

 

この弱小blogがそのきっかけにでもなれたら幸せだな~。

と日々思って、書き続けているのです。

 

このご報告がどこかのお店の

どなたかのお役に立ちますように。

 

それではまたこのｂｌｏｇでお会いしましょう。

 

スリランカでのビジョントレーニングの風景。